どういう不都合がおこるものでしょうか。
体が歪んで首が短く見えたり、背中が丸まってたり、
姿勢がかっこ悪いと思われるでしょう。
それはその人の存在感を表すにも大事な指標ですね。
他にも、腰痛、首コリの原因にもなるでしょう。
そればかりではございません。
ホリスティックな施術の品質を決める鍵は?
そう問われれば施術者ごとに考えが異なりますが、
私はやっぱり(背骨の正常化)でしょうと主張いたします。
ボウエンテクニックの教科書《A Textbook of Bowen Technique》P65に、以下のような内容があります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ボウエンの施術を観察した人々は、ボウエンが身体のいくつかの部位に特別な意味を与えたと主張します。
ボウエンは〈仙腸関節、尾骨、頚椎、顎関節の機能回復〉に特に重点を起きました。
硬膜付着部は、頭蓋骨〈蝶形骨、後頭骨、側頭骨〉、頚椎〈第一と第二〉、仙腸関節、尾骨の特定の椎骨構造が含まれます。
ボウエンは必ず全ての患者の尾骨を検査しました。
尾骨は硬膜の最も低い付着点で、尾骨は硬膜を固定しています。
そうした尾骨のズレの影響は、硬膜関内に緊張状態を生み出す可能性があります。
ボウエンは、尾骨の機能不全が脊髄内の脳脊髄液の流れを阻害する可能性があると考えていて、尾骨を矯正すれば脳脊髄液ポンプがリセットされると考えていました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
脳脊髄液とは、脳内で生成される体液の一種です。
血液、リンパ液、それに並ぶ三大体液の一つが脳脊髄液です。
脊髄神経等の自律神経系を含め主要な神経を機能は、こちら脳脊髄液が栄養源として供給され消費され活躍できる仕組みです。
脳脊髄液が行き渡らなければ自律神経失調症のような正常に神経系が働くことができなくなることが起因となる様々なトラブルに見舞われます。
血液は心臓のポンプで体内を循環させますし、リンパ液はマッスルポンプが備えられています。
では脳脊髄液は?
それは仙骨を含む尾骨部分が呼吸リズムで律動的な前後への動きをする作用が脳脊髄液運搬のポンプ。
頭部の内部でという脊髄上端で生成された脳脊髄液を、脊髄下端にある尾骨まで引っ張ってこれるようにして脊髄全体に脳脊髄液を行き渡らせれば効率的ですよね。
それで脊髄末端にある仙骨や尾骨に異常があれば、脳脊髄液を脊髄の全体へ満たせないトラブルが起きております。
脳脊髄液が少量減少して流れる状態ではどう感じるのか。
血圧がちょっと高くても低くてもまぁまぁ生活できますし、リンパ液が滞ってむくみがでても同様です。
脳脊髄液が足らなくなって自律神経失調症状態となれば、腰痛から肩こりのような筋骨格系トラブルに似た症状や、内臓部の機能が失調するためおきたトラブルなど、様々な不調としてあらわれてきます。
本人としては、ちょっと調子悪いかなと思う程度かもしれません。
または脳脊髄液が流れが減少した状態がながければ、さほどの以上を感じることもなくいつものとおりと、なんら不調を意識が感じ取ることもなくなっているかもしれません。
血液やリンパ液と並ぶ脳脊髄液の減少は、血液やリンパの滞り以上に本人的には実感が持てていないことがあり、気づけない場合があるという特徴があります。
そうしたトラブルの一端を、トム・ボウエン氏は尾骨や仙骨の状態を検査して感知していました。
ボウエンテクニックの教科書《A Textbook of Bowen Technique》P66に、
尾骨の異常があるかどうかをチェックする方法が解説されています。
それはたとえば、脚長差で観ることができる。
うつ伏せ寝のクライアントの左右の脚部の長さをチェックします。
ボウエンテクニックの先生には、そうした脚長差が一目瞭然にわかりやすくなるサンダルを用意している方もいます。
実際のチェックの仕方にはいくつかのコツがありまして、そこの詳細は専門家には必須ですが一般の方には脚長差が短くなっている方の尾骨にトラブルが起きていると考えてください。
他には腰椎3と腰椎4の高さの左右起立筋の状態を見てください。
硬さが強い方に尾骨・仙骨のトラブルがある傾向が見受けられます。
というように、実際に尾骨を触ることなく、ある程度必要量の情報を得ることができ、状態がわかれば尾骨を調整するボウエンテクニックの手順があり、そちらを利用して修正していきます。
セクシャルな部分を触るには事前合意が必要ですし、嫌な気分になられる方もおられますから、そうした不都合をなくすための工夫として編み出されてもいるのだと、ボウエンテクニック講習会で聞いた記憶があります。
私も尾骨調整は、大きく曲がっておられてどうしても正確な状態を知ってからでなければ圧の量や圧の方向が決められない方以外は、さらわずに状態を判断して調整を済ませています。
左右の脚長差が同一で腰部のチェックポイントがぞんぶんに柔らかく正常という方も少ないため、ほぼ全員の施術で毎回、尾骨調整はしています。
ただ私が教えていただいたときのボウエンテクニックによる尾骨調整法で十分な調整が長期にわたりなされていた方が見受けられなかったため、自分でより複雜なノウハウを作り出しており対応するようにしています。
おそらくは外国の方で実証のタイプの方々ならボウエンテクニックの尾骨調整手順でも十分なのかなと、勝手なことを思っている次第です。
こうした尾骨調整が必要なお客様に対して脳脊髄液ポンプの作用を高めることを取り入れた方が、改善の落ち着きもよくなりますね。
ただ上述での説明では尾骨が大事だと尾骨推しに聞こえますが、
実態として仙骨の調整がさらにそれの群を抜くほど大事なのです。
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