(図)
ホース内の黄色い点が左から右に移動しています。
左から右への移動を促進させるには、左から右へ順行させた方向にホースを擦るように圧するようにします。
左から右への移動を制限をかけたいなら、左から右を逆行する方向にホースを擦るように圧するようにします。
このようなことが体内にも起こっているようです。
それぞれの十二経脈には気の流れる方向があります。
たとえば、[五行思想]でいう木火土金水の(土)に属する〈足の太陰脾経〉と〈足の陽明胃経〉。
(図)
〈足の太陰脾経〉の太陰では、足先から胴体の方へ向かうルートで気が流れています。
足の親指に位置する経穴(陰白=いんぱく)からはじまり、
胴体側方の第6肋骨と第7肋骨に位置する経穴(大包=たいほう)へ。
〈足の陽明胃経〉の陽明では、頭部から足先へ向かうルートで気が流れています。
頭部瞳の直下に位置する経穴(承泣=しょうきゅう)からはじまり、
足の人差し指に位置する経穴(児[=れいだ)へ。
これの使い方の意味合いは、
足先から胴体の方へ向かうルートで気が流れている足の太陰脾経なら、
足らない気の流れを補おうと促進させたいときには脾経経絡線上を足先から胴体に向けて圧を送ります。
過剰な気の流れを制限をさせたいときは脾経経絡線上を、胴体から足先に向けて圧を送るようにします。
頭部から足先へ向かうルートで気が流れている足の陽明胃経なら、
足らない気の流れを補おうと促進させたいときには胃経経絡線上を頭部方面から足先に向けて圧を送ります。
過剰な気の流れを制限をさせたいときは胃経経絡線上を、足先から頭部方面に向けて圧を送るようにします。
すると足らない気を補えたり、余分な気を瀉したりすることがスムースにおこなうことが可能です。
通常はもうちょっとおおざっぱに胴体から足先のほうに圧を送れば補でその逆が瀉というようにし、
厳密に上述したようなそれぞれの経絡上の気の流れを考慮せずにかっさなどで擦るようにします。
ここまでの流れを考えればいい加減やなと感じられそうですが、
案外、これでも気の流れを促進させようとか制限させようとか、
術者が意識をいれながら施術を施療すると普通に効いてしまう。
それも幅があって面白いなと思うところです。
ですが体調が大きく損なわれているときの自身へのケアをなさるときなどでは、
正確に気の流れる通行方向を考慮し気の補瀉を実践しましょう。
そうなさったほうが調整のときの反動が抑えられて負担がかからずにスムース。
なので健康な人とちょっと体調を崩された方とは気遣いの仕方を変えることも、
考慮していくといいでしょう。
そんなことを考えながら経絡図をみても興味深いですね。
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