2024年08月21日

重力の中で動いたり、働いたりしていると、僕達の身体の機能は前へと引っ張られる傾向がある

人は重力の中で動いたり、働いたりしていると、
身体の機能は前へと引っ張られる傾向が出てきます。

たとえば長時間のデスクワーク中は、
自身の前や斜め前にあるパソコンに向かいます。
重い荷物を胸に抱えたり手に下げて運ぶときも、
自分の前側に重力を感じて働いております。
新聞を見るときも本を読むときもそうです。

私達の活動の大半は身体の前側で作業をおこない、
前へと引っ張られていく沼にはまりやすいのです。


すると気づかないうちに、
身体の前面が萎縮して凝りだしたため背中が丸まりだしていく。
(猫背、巻き肩)となりつづけてしまうのです。


だから施術による重要な改善点は、
ピサの斜塔化した倒壊傾向を含んだ身体をまっすぐ垂直に立つようにすること。
前へ引っ張られた身体を、
施術で後ろへと引っ張り戻すことが大事だといわれることもありますが、
自身の身体が前傾した状態が楽に感じて手放そうとできなくなった人に対し、
まっすぐ垂直に立つ経験をしていただいて、自分でどうしたいかを感じてもらう。


・呼吸はどう変わったか。
・足裏の重心はどこに落ちたか。
・目が捉える風景はどう変わったか。
・肩、首、腕や腰などには緊張の変化はあったか。
・そしてまっすぐな姿の自分と猫背巻き肩の自分の画像をみて、どう感じたか。


それらを含め快適か不快かを感じ取りましょう。

不快なままでいいわけがなく、
快適な身体で過ごしたかったと欲していく。
快適になる自由が与えられていたことに気づくこと。
またはそういった自由を自分の身体に認めてあげること。
そうした姿勢、センスが磨かれたならば、
身体は自然に癒しへと向かうでしょう。


各人が自分の身体の声を聞いて、
その声にしたがっていく。

そういった聞く力を取り戻していきましょう。
そこに気づけば生きる実感が増して、その光明を受け取った結果、自然治癒も始動します。


posted by スズキ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 体の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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