別名、火災報知器。
何らかの危機や危険が感じられたときに、『戦うか逃げるか』を反射的に判断して行動させる機能を有します。
昔の肉食獣がいたり熊が現れたときには、小脳扁桃に情報が送られ『戦うか逃げるかをとっさに判断して行動する。
私達のご先祖様はそうした危機を乗り越えたから生き延びたわけで、
そうした先達から遺伝的情報として小脳扁桃の機能が備わりました。
原始時代等の命の危機が迫る環境でも生きていくために必要な、
いざというときの命綱だったわけです。
そうした名残が現在の私どもの脳内の小脳扁桃にはあるのです。
時代は代わり、狼や熊は都内23区以内では動物園でしかお目にかかりません。
でも現在では、そうした肉食獣の脅威にさらされていた時代とは異なった事項に小脳扁桃は反応します。
たとえば上司にパワハラを受けたとき。
それはあきらかに狼が牙を向いて襲いかかるほどの強さの恐怖や不快感ではありませんが、
日頃、ネチネチネチネチといった小さな連打があれば、
それは積もり積もって大きなストレスに化けるのです。
こうした小さく小脳扁桃に与えてしまうストレスから逃げようとしたとしても、
狼や熊なら森の中に戻ってでてこなくなるって終りが見えますが、
パワハラ上司は徹底した裁判沙汰にでもしない限り悪びれずに繰り返されます。
現代ではこうしたように塵積的に小脳扁桃へと負担やストレスを勝てた結果、
狼や熊に出くわしたときほどの強烈なネガティブ反応が反射的に起こります。
ただこういった場合、ちょっと前の近年では、
タッピング療法のようなアプローチにより、
認知療法やカウンセリング、その他の心理療法を行っても改善がなされなかったが、
一定以上の改善が見られたことがあって、
多数、そのような出版物もでております。
そしてタッピング療法をなさる治療院もあるようです。
私も目の下や鎖骨下などいくつかの経絡的エネルギーにアクセスして気の流れを改善させるポイントをタップするやり方について、自分自身にも、そして同業の施術者さんに対しても、
そうしたセミナーにて学んだやり方を実践して一定の成果を上げたことがあります。
たとえばタッピングセラピーを考案した先生の患者様とのエピソードですが、
極端な水恐怖症の方がいたそうです。
水を観たり触ったりその他水関係のことは一切区別なく恐怖対象です。
水を見たり触ったりすると、腹部の下の方の特定箇所が重く苦しくなっていることに気づいたそうです。
それがわかり経絡を考慮した経穴上のアクセスポイントに本人にタッピングするようお願いしてみたら、
すぐさま効果が実感できて、非常にクライアントもセラピストもおどろいたといいます。
そうした試みがタッピングセラピーの発端となり、いまにもつづいているのです。
現代のみに限ったことではありませんが、
上司からのパワハラがうず高く積まれて症状が現れるわけでもなく、
体のほうが自動的に『逃げるか戦うか』モードに四六時中入っている人がいます。
これは起立筋部分の肋骨や椎骨体などの骨膜のある深部位置まで凝りが浸潤して、
つねに起立筋が凝り固まっているような人がなります。
つまりこの状態の強い体験をしている人の場合、
認知療法でも瞑想でも脱感作療法など他にも様々な心理的療法をなさっても
その効果はないかまたは長続きすることがない。
そういった方がおられました。
そのような方々の特徴として、多くの場合、
胸椎の左右部分にある起立筋群の硬化が著しいのです。
女性の場合はかなりの頻度で胸椎に微妙な量かときには大胆な左右の側弯傾向がみうけられます。
これは狼や熊に突如として遭遇したときに背中の産毛を総毛立たせるような緊張を
起立筋の強烈な硬さを作り出し、呼吸を止めんばかりに身を固めてで作り出します。
生理的な反応でそうする理由は諸説あるようですが、
背中の筋肉群という強大な筋肉の断面を持つ組織に強い緊張を蓄積することで、
背中の起立筋群やその他の筋肉を同時に力ませて緊張から身を固めることで
人間を襲って食べていた肉食獣からの攻撃をしのごうとしたのだろうといわれてもいます。
こうしたときの起立筋群の硬さとは、軟部組織としてとりわけ柔らかい筋組織も
私所有の筋硬度計でチェックすれば骨と同等の硬さを持つ状態に化けていますし、
胸椎の椎骨と椎骨を結ぶ靭帯においては骨の硬さ以上の硬さとして飛び抜けます。
そして現代の狼や熊がいない時代だが、
なんらかの原因により小脳扁桃が刺激されて『逃げるか戦うか』のスイッチが入った。
そしてそのスイッチがONになった状態からOFFにできなくなってしまい、
いつしか起立筋群の深部位置まで骨のような硬さと変わることがでてきます。
そのような起立筋群の骨化といえるほどの硬さが定着した際には、
アプローチが最も難しい。
カウンセリング、認知療法、脱感作療法、その他の心理療法をしたり、
そしてタッピングセラピーを試してみたが、効果があらわれないか短時間の一過性に終わるといいます。
実際に私もタッピングセラピーのセミナーに通って技術を習得したのですが、
一定以上の硬化が過ぎた起立筋群の状態の方々には、
経穴を治療効果を引き出すアクセスポイントとして研究されたタッピングセラピーでも
10名の試験をしてそのうちの8人は効果がみられませんでした。
これは経絡を勉強した先生なら当然の結果としてわかるでしょう。
起立筋群が兪穴として気を外部から取り込む重要極まりないアクセスポイントですが、
そうした経穴が気のエネルギーを外界から容易に取り込む事ができない状態におちいっている。
そうなると特定の臓器なり経絡上の流れるべき気が停滞して気虚となり、
自律神経系のブレーカーががしゃんと落とされた形となってしまっている。
だからこそそういった場合には、私は鍼灸師ではありませんが
鍼灸師の先生は鍼をもちいて体内奥にまで電気的刺激を的確に加えることで気の滞りを修復させておられます。
特殊な気の出るような指圧の先生もそうした皮膚上で気を取り込む経穴が閉じられているところへまで介入し、
気の流れが停滞している部位へと変化を起こすことができるようです。
対して私はというと、
少し前までは砭石をホットストーン化したツールを用いて成果を以前よりは格段に出せるようになり、
研究の成果をよろこぶこともありましたが、そんなこともつかのま。
さらなる難題がそうしたホットストーンでリリースした奥の部分からごっそりと、ごっそりと浮き上がってきました。
じゃ、またホットストーンでアプローチを繰り返してとけばいいじゃないかと思われそうですが、
話はそういった簡単なもんではありませんでした。
肋骨の骨を触っていると思っていた肋骨部分が見えてきたとき。
そこには実際の肋骨の上に起立筋群の一部がベッタリと糊付けされて肋骨の骨のとおりに浮かび上がります。
つまり肋骨の骨が出てきたと思えるような肋骨の骨の上の通りに走行する骨化した骨同類の硬化がある凝りが存在していたのです。
いままでその部位を他の友人の施術者に触診してもらっても、
大抵はそれは肋骨の骨だとゆるぎない自信でいっておられました。
私も数ヶ月前までは、それを違うのだと見抜くことができませんでした。
それほどそれは骨と一心同体と化しているのです。
どうもこの部分が一度固まれば、そのものの一生涯、それがついて回るといわれるのは、
こういった要素が含まれて変化を嫌っていたからだろうかと納得いたしました。
で、なぜ私が肋骨の上に肋骨と一心同体の仮の骨のような筋肉があるか見えたかというと、
それはいまつかっているペンのおかげです。
こちらを一本のペンとして使うことでも貴重な変化を与えるパワーを乗せてリリースできますが、
私が観た特殊なそのペンの握り方をもちいつつ、
現状研究精度を高める時点で口外は控えさせていただきたいのですが、
同時にある複数本のマイナスイオンペンを束ねてそうした骨化した筋肉へと精密にリリースを加えたとき。
骨と一心同体化した筋肉の骨化部分にほころびがうまれたのです。
そして現状では受ける方の痛みの低減作法には工夫を重ねているところですが、
そうしたほころびからさらなる奥へとわけいることがだいぶできるようになった。
その結果、これは真の肋骨か、それとも肋骨と一体化した筋肉の骨化したようなものか、
見えてくるようになったのです。
先日、劇団で演劇をしてるんだといっておられるお客様からは、
『鈴木さん、また、なんか新しいこと開発してるわね』といっていただけた。
その方には、こうした芯に至る場所の凝りがおおく残ってみうけられるため、
このお客様にとって益する手技方法をの開発ができたと思われます。
『ものすごくいたいところがあった、、、だけど、私が望んでいたところを取っていただいた』
そういって喜んでいたけたことばを頂戴することができて、
うれしくなりましたね。
これで一回のセッションでは取り切ることは難しいほど肋骨と肋骨の隙間奥にまで凝りが浸潤し、
そうした侵入した部分をどう緩めるかの新たなる課題を取り組む必要が明確となりました。
ただこの課題が解決へと進むことができれば、
起立筋群のつねに緊張から免れずに小脳扁桃に対してもストレス情報を与えて、
そこからまた起立筋を固めるといった悪循環を緩めることができていけば。
『逃げるか戦うか』という永遠に続けてしまうしかなかった悲しい消耗戦にピリオドを打てる。
そのようにかんじております。
ただしこの作業は長年にわたり溜め込んでおられたネガティブな力が貯まる巣窟と言える部位であるため、
施術者の私には、そちらでの邪気あたりが深刻さがあります。
単純に夏バテといった浅はかなものではないのがわかっている自身の身の現状ですが、
あと数カ月だけはがんばってみようと考えています。
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