2024年07月16日

顎関節に関する経穴は、どちらでしょうか?!



書籍「経穴マップ」より調べると、
以下の経穴が当てはまるようです。

胆経の曲鬢(きょくひん)【顎関節障害】
参照系の翳風(えいふう)【顎関節障害】
小腸経の聴宮(ちょうきゅう)【下顎関節障害】
胃経の頬車(きょうしゃ)と下関(げかん)【下顎関節障害】

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(参考資料)

とあります。
ただそれぞれの経穴の位置が把握できていれば、
耳の近くに顎関節に関与する経穴があるとわかります。


経穴解説書ごとに、経穴の主治が異なっていますから、
他書では異なる可能性があります。
多くの資料を得て対応することで、
漏れのない対処ができますからお勧めです。
ですがそれにかかる時間や労力やコストは多大です。

顎関節の調子に気になられている方がおられましたら、
自身で上掲された経穴を刺激なさるのもよいでしょう。
または、本格的に治療が必要というときは、
鍼灸院などの助けをえて改善するのもお勧めです。


しっかりしたケアが治療として必要かなという方の場合、
上掲された経穴は直接的に顎関節の特効を示す経穴ですが、
なぜ、下顎関節がずれた位置に変位させられているのかについての
対処になっていないからです。

つまり対処療法的には収まるも、
またすぐに痛みや不具合が復活。
それを繰り返す。

そんなことをつづけるのは、
ほんとうにうんざりですね!

だったら、どこに下顎関節をずらすほどの牽引力があり、
そして実際ずらし続けているのでしょうか。
問題をもつ箇所をつきとめて、そちらを改善させよう。
そうして火の粉が復活しないようにするには、
しっかりした見立てが必要となりますから。
そうなると臨床経験ある治療院の先生は頼りになるでしょう。

筋膜リリースでも、一定の成果は期待できます。
ですがひじょうに精巧につくられた顎関節は、
まさに鍼灸院の先生の針の先でピンポイントに患部をつくことが必要なところも、
ときと場合によりでてくることもあります。
そうしたことは、筋膜リリースだけでは有効な対処が難しいんですよね。

ただ、すでに顎関節症が慢性化していた場合、
顎関節症を引き起こす筋群のトラブルが
深部まで入り定着していることもあります。
そうした場合には、それらの深部の筋群は筋膜リリースで効果的に緩め、
同時並行で鍼灸院で顎関節症のケアを受けて改善を早めたという方もいます。

特に顎関節症のトラブルを持っておられる方は、
ほぼ100%仙腸関節にもトラブルを抱えています。
顎関節と仙腸関節は、意外にも関係性が深いんです。

ちょっと、ケアする場所が全身にわたってしまい
複雑にごちゃごちゃって感じがしちゃいますよね。

仙腸関節のリリースなどは整体などの手技療法の先生で、
そちらの対処が長けている方がいたらお話を伺えればわかりやすいでしょう。


慢性化した仙腸関節のトラブルがあれば、
その仙腸関節周囲の改善が進まないと、
顎関節の治療のみを行っても戻りがはやいし、
治りが悪いようだという先生もおられますので。

ご参考まで。
posted by スズキ at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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