できたら長く快適に運転できるようなドライバーとなるドライビングテクニック。
きっちり学ぶ機会を得て、思う存分、ドライブしてみませんか?
それは人体の操縦者として、快適に活用し続ける姿と似ていることでしょう。
話が本題へ。
トレガーアプローチに、確か去年年末辺りか、関心を持ったことがあった。
それはハンモックを使いつつトレガーアプローチをしてみたら、どう?
そうした着想がひらめいてのこと。
そこの情熱はすでに冷めたものの、
当時、トレガーアプローチのファシリテーターさんに連絡をいれて、
セッションを受けられればとお願いしたいが男性は無理という返答。
そこで実際のセッションを受けることもなく、
後に何かございましたら、ということになり。
そうしたところ、数日前のこと。
トレガーアプローチのワークショップ(体験会)の開催を、
メールで連絡をしていただきました。
日程的には8月18日という日曜日だったため仕事の営業日。
それで参加を迷うところでしたが、
あたらしい体験知を受け取る時期と信じて参加申し込みしました。
私達は型通りのパターン化された動き方を持っています。
誰かに動き方を教わったわけではない。
でもなんとなく動けているから、
よしとしようというモードです。
(フェーズ1)としましょう。
特徴として、
無理・無駄・ムラある不合理な動き方でゴリゴリやってのける。
身体の中に凝りを作る人達の100%はそんな癖に翻弄され、
気づかないうちに、身体を壊して固めだした。
後天的に得た凝りの正体の過半数はこれです。
フェーズ1で起きることは、
外的要因により得た怪我ではなくて、
内的要因により作り出したトラブルです。
不合理な負担を強いる動作や所作、姿勢から得た身体トラブルは、
永遠にそれを変えるまで同じことを繰り返します。
内的要因で身体を壊してたと失敗に気づいたなら、
それを辞めてください。
ただし辞めるには代替え品を用意すべきでしょう。
そこまでを(フェーズ2)としましょう。
たとえば、
歩くと脚腰が痛くなる方がいたとします。
今までの歩き方のパターンを検証します。
そこから改善点を得て、ポイントを絞った変更の手を加えます。
歩く動作なんか不要で歩けなくていいのだというわけじゃない。
これが(フェーズ2A)としましょうか。
そのステップが更に大胆に推し進めれば、
原因論的な問題点の検証をしていく過程で、
さらにいびつな歩き方が誇張されるものと考え。
すっぱり、今までの歩き方を封印して、
まっさらな白紙の赤ちゃん脳に戻って、
良質な歩き方をひたすら観察させます。
観察して情報量が十分集まったあとに、
それを真似た動きをトライしてみます。
これを(フェーズ2B)としましょうね。
ただし(フェーズ2)では、
手本となるサンプルを目利き力で選べる程度で変わります。
目利き力が不十分なうちは
〈こっちの水は美味しいぞ、あっちの水はまずいぞ〉と、
不十分な知見を持ったもののいいなりになり混乱するでしょう。
そのようなときに、
3年かけてとか5年かけて探し求めた立派な師匠がいてくれたら、
いかに危機を回避して成長を約束してくれるでしょう。
(フェーズ2A)は、やがてやり尽くしてしまえば頭打ちするもので、
いつかは(フェーズ2B)へと歩みを進めなければなりません。
しっかり基礎を積んだうえで自然界を澄んだ眼で見れるか。
そういったセンスがあるかどうかなんでしょう。
(フェーズ1)にいる人は運動神経バツグンの人を除きビジター、
ビジターとは、自分の身体の操作に注意を向ける習慣は少なくて、
注意を向けても誰かに言われてしぶしぶ。
運動改善に興味関心が薄く主体性が欠けます。
ハードルを低く下げた運動注意を与えることが大切です。
ハードルが高ければ反発心が起こり、関係性をくじくからです。
(フェーズ2A)か(フェーズ2B)にいる人はカスタマイズした
行動を促進させるカスタマーと呼ばれるでしょう。
カスタマーでは、多少ハードルが高い無茶振りをされても、
いい刺激と捉えて成長の糧として取り組んでくれます。
ビジターから、そうそうカスタマーへと姿勢が変われれば上々。
ビジターにステイしている人よりもカスタマーにいる人のほうが、
施術を受けた上での変化に開きがあらわれてきます。
豊かな身体を手に入れるには、
(フェーズ2)以上へ常にとどまり、
身体を育て続けて刷新を受け入れる柔軟な姿勢が鍵となります。
最後に、
友人から頂戴いたしました月刊秘伝6月号の表紙の室伏広治氏。
筋骨隆々で端正な顔立ちです。
割れやすい紙風船を両手で挟んで、
腰部あたりでひねりを加えた空気を使った「全身トレ」中の姿です。
(フェーズ2B)の自身の脳を白紙にして
新たな絵を描く赤ちゃん脳の持ち主って、
こんなタイプの人なんだろうなと感じます。
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