お客様が開口一番、
「歯が痛いが歯が悪いわけじゃないらしい・・・」
とのこと。
数年前にもそうしたケースがあったらしい。
私が知るところでは、
経絡上のトラブルから歯痛や歯肉炎の体験がでることがあること。
それは私自身も、このタイプの激痛の歯痛をあじわったことがあった。
私のその時の感じからは、
物が食べられないほどの激痛。
流動食で過ごすしかなかった。
痛みが出た歯の部位を観察し、関連する経絡の流注を含め被っている箇所を割り出します。
するとどの経絡がトラブルとなってでた歯痛かが見えてきます。
私の場合、主に「三焦経」のトラブルからでた歯痛だった。
該当する三焦経の問題となる箇所を徹底的に砭石温熱器等を用いて緩めていった結果、
歯痛は即時に半減していた。
他に胆経上のトラブルをケアしてほぼ痛みが消えた。
経絡トラブルにより歯痛、歯肉炎がおこることもあることは実体験で理解できたわけです。
以下に、どのような経絡・経穴が歯痛、歯肉炎に関係するかを表にして示しました。
歯医者さんにまず行っていただき、
歯を視認チェックしていただきレントゲン撮影や診断された際、
そのうえで歯が悪いわけじゃないとおっしゃられたときのための参考になさってください。


(書籍「経穴マップ」から)
お客様の結果は、
手の三焦経を深くリリースしたことで、
大幅な歯痛の軽減がはかられました。
ただ首の一部の硬さがある部位は、
現状でリリースを深くした場合に頭部を支える力が不安定化して
気管や頸動脈に圧迫を強いるリスクが高い状態が見受けられました。
つまり頸部の骨格的な歪曲をする運動機能系の神経系にプログラムミスが含まれている状態下では、
過矯正にあたります。
急激な変化に身体が追いついていかないことによる負担トラブルです。
ときどきこれを好転反応という先生もいますが、明らかに予後の首の筋の硬化が増していき、
お客様が苦しむこととなりますから、そうならないような見極めは大切にしたいところです。
対応として経穴マップの該当する歯痛に関する経絡と経穴部を教えて、
歯痛が数日間経過しても続くようであれば
上下高速微振動でそのトラブル部位を緩めるようお伝えしました。
つまり数日間して施術で起こされた身体の状態変化を身体が受け入れた状態になってからなら、
もうひとつの重要な首の歯痛に関係するケアをしても問題がないでしょう。
ちなみに首の歯痛を患う経穴について、まったく私がケアをしていないわけではありません。
過剰なリリースを避けたということで、適量のケアはしております。
そうであればお客様の歯痛が施術後にも変わらず不調が続いていたでしょう。
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