ホットストーンをもちいた施術成果は高いから積極的に用いたい。
それもあって一部の同業者の先生やお客様に、
使ってみるといいと思いますよと勧めることもあります。
私が体感するところで述べさせていただきますと、
たとえば『ベン石』はホットストーン化することで、
気血津液の気の流れが補正され神経の過剰な高ぶりが軽減してくれます。
ベン石の中国語の本では、
気血を調整を行ない、経絡の通りを順調にすると書かれています。
温めて患部へアプローチしたときと、
クールストーンとして冷えたままのベン石を使うときでは、
段違いに表層筋の緊張から来ている痛み方が違ってくる。
モグサを使ったお灸とベン石を使った手当を比べたグラフも掲載されていて、
10分間、20分間、30分間、それぞれモグサのお灸とベン石手当では
どれくらいの身体有感覚としての差異があるか。
魔法使いのような差は、
単純に温めたベン石で患部を解いたときと冷たいもので解いたときと、
どんな違いを感じましたかとお客様に実証実験させていただいたとき、
『冷たいのは嫌!』という端的な回答が帰ってきました。
ベン石は硬度が高いため叩くと高周波音を発生させます。
ちなみにクールストーンとして利用の定番は大理石です。
患部が虚実の実が過多となっている場合は、
クールストーンで効率よく熱性の邪気を拭います。
本日、副鼻腔炎のおお客様がお見えになられました。
施術日の数日前に
主たる改善できればという点について、
副鼻腔炎の現状及び花粉症の複合などをメールでお伝えいただけました。
それにより私の方で副鼻腔炎に対して経穴ではどのようなアプローチをするか。
『副鼻腔炎および鼻炎』で手持ちの資料及びネットでの検索で調べ、
この対応に必要ないくつかの道具の仕込みをして起きました。
【顔面部】上星、攅竹、迎香、陽白、印堂、四白、晴明などから、
天突、合谷その他いくつかのものが取り上げられていました。
ただ頭部の髪が生えている部位の督脈、膀胱経、胆経の経絡線上が硬ければ、
顔面部の経穴はよく引き連れてしまって効果があがらないように感じられます。
ですので頭部の髪が生える頭皮部に位置する督脈、膀胱経、胆経を、
100回ほど擦ることを奨励いたします。
経穴をスティック状のベン石を2本用い、
主治に該当する経穴を点的にアプローチすることで改善できないか。
自身の身体で実験中で少しずつ手応えを感じ始めております。
スティック状ベン石は熱すぎない温かさに温めて効果を引き上げて使います。
加温には電熱式で手軽なホットストーンウォーマーがちょうどいい。
道具の準備ができたら、
点圧を最適刺激方向と適量回数と適量圧力を考慮しつつ加えていきます。
[点圧の条件はケースバイケースです]
たとえば(印堂)なら垂直に経穴に刺激を送るのはNGです。力の入れ加減では危険。
斜め下に向けるような方向にて弱い点圧を加えます。
(攅竹)は眉の伸びるほうへ向けた圧で、眼球にすべって入らないよう気をつけながら、
多少強めな圧を用いました。
(迎香)は、数冊の本に寄ると垂直圧を用いるように書かれていましたが、
個人的には迎香の経穴を外方へと点圧を加えることで、
より鼻の通りがよくなるように感じられました。
等々、経穴の特性を考えながらベン石スティックで、顔面部のアプローチを練習。
点圧の方向は、Androidアプリ【鍼灸マスター】にて、
経穴を選択すると鍼をどの方向で刺すかが表示され、
同時に解剖学的な皮下の組織を表示するモードを参照すれば理解できるでしょう。
点圧ではどこを刺激してなにをねらうべき経穴であるかがわかります。
単純な圧でも効くことはあるが、
一穴ずつ丁寧に点圧点を調べて操作すれば別次元の価値がでてきます。
ほんとうに、私が経穴や経絡を学ぶときに、
こちらのAndroidアプリ【鍼灸マスター】がなければ、
実践的な勉強が早々に頭打っていたと考えております。
経穴学習を始める方には、必携のアプリですよ。
そして自己研鑽で8時間ほどでしたが、
よく練ってお客様の施術に望みました!!
詳細はお伝えすることは控えさせていただきますが、
残念ながらお客様のかかられておられるお医者様の方での検査結果から、
部分的に不明瞭な判断がつかない点があるとのことでした。
それにより繊細な部位であり、かつリスクが少なくない件ですので、
今回はこのアプローチは割愛させていただきました。。。
【地雷を踏む】リスクは背負っていただくことは絶対に避けるべきです。
筋膜リリースのキャリアはあっても
私には現状得意とはいえない経穴は不測の事態に対応できない。
なので病院で受診なさる際に、経穴へのアプローチをしてもいいかどうか、
うかがえる機会があれば、ぜひお尋ねしていただけませんかとお願いいたしました。
今回は他の部位で強い不安定な身体要素がありますから、
そちらの方へ時間を有効利用させていただくことといたしました。
こうした具体的なお題をお客様から頂戴することで、
それを地道に調査して自己研鑽をおこなっています。
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