2023年12月04日

肩のなかの圧倒的な癒合状態への施術法について。


以下、昨日、だいぶん多くの施術工程で『左肩状態の改善』が進みました。

私としては嬉しく感じ、文章的に長々となってしまいました。

申し訳ありません!! mm




脇の下の表層筋、中層筋が問題がある場合。
それはいくつか、具体的なデメリットがでてきます。
ひとつは当然のようですが、
左首や肩や肩甲骨周囲のコリや張りや緊張からの可動制限です。
運動器としての使い勝手が悪くなるんですね。
斜角筋から伸びる部位からも硬化が認められれば、
手へつながる血管が圧迫されて血行が悪くなってきます。
左の鎖骨角という全身のリンパを流し切る砦のリンパ節の詰まり、
それから来る免疫系のトラブル。
あとは数十年来の慢性的な脇下の状態悪化があれば、
深層筋の状態悪化が進行し上部肋骨筋膜への癒着が癒合レベルへ達することも。
そうなると左胸郭内部の肺や心臓、胸腺などにも悪影響が生じるようです。
特に心臓部に影響が達したときの不利益は、最後の砦の崖っぷち状況です。

このような場合、直接圧を選択しなければ、骨以上の硬さに至った脇下の筋肉を揺り動かすことはできません。
それはすでに硬度計で計測すると強化プラスチックほどの硬さに達したものが病理的な沈着をしておりますから、
通常の整体院やマッサージでなされる『施術はやりすぎてはだめ』で止めたならば、
その方の肩は悪化の進行さえ止めることはできないようです。

ただ、直接圧だけでは、この病状といえるほどの肋間筋や肩甲骨関連筋肉群といった神経に激烈な痛みを強いることになります。
そうした痛みがでるぎりぎりまでは直接圧で、だましだまし解いていくことができなければ、
すでににっちもさっちもいかない方もおられるのです。
状態として御本人が自身の状態を感じている以上に問題ありな状態に陥っている場合です。
そのようすの方々の場合、胸椎部位の変位を追求すると、
他の脇下の深層の問題までいたっていない方とは異なるパターンを発見することができます。
臨床で同様な困り事をお持ちになられるお客様の身体の観察を丁寧にしていけば、
このパターンはみつけることができます。


昨日と一昨日前の施術をさせていただいたお客様が、まさにそうした状況でありました。


そして長い期間はかかりましたが、慎重かつ大胆に直接圧をぎりぎりまで巧みに使って、
肩以外の全体をしあげてまいり、どうにか肩内部の肋骨や肩甲骨や上腕骨や鎖骨などの筋膜に沈着した腱や靭帯の骨化癒合の周辺からリリースをかなえることができたようです。
ただこうした骨の間際の骨膜に密着した癒合は直接圧は死ぬほどの激痛になりますから、
そこの路は進んではならないわけです。
わずか数ミリ、この部位を触っても、骨膜はセンシティブなセンサーとして最強の痛みをもたらすもののため、
一生涯のトラウマをそこで植え付ける結果となる。
そこに陥れば、以降、その部位にアプローチを受けると敏感になり本能的防衛反応が起きて、
どのようなソフトな刺激さえも受け付けられなくなりますから、そこに注意を払う必要が出てきます。


そのため直接圧との連携で別の手技法でのアプローチ法を模索し、
研究に取り組んできました。
半年くらい前に衝撃的にこれをつかえばいいと着眼していたやり方を着眼し、
その用法を独自に数十に及ぶ筋肉をひとつひとつ分けてゆるめていくことで、
最終的に肩の深部筋群のすべての状態を改善するというやり方まで
昇華できるよう手技を訓練し続けました。
一手の手技を使い一本の筋肉の癒着が剥がれれば、その筋肉群のバランスががらっと変化します。
その時点ではバランスの落とし所が狂い続けている状態で統合まではいきません。
変化した状態を細部と全体を改めて観察しきって、次の一手の一本の癒合した筋肉にアプローチ。
その手順を30パターンほど入れ込んだ、複雑な手技だから施術を受けている方は
なんかいろんなことをしているけど、なにしてるんだろう?っていう感じでしょう。
ちょっと揺すっていきますね〜を、全身に渡る注点を設置していき、
ひとつづつの注点のブロックを解除させていきます。
そこでは肩の問題ある部位の同側か異なる側の股関節が、
本人が認識しておられないものですが、
非常につなぎが悪くなっている傾向があります。
この部位が先行して、きっちりきっちりと綿密につなげることで、
肩関節部位の癒合をリセットしてリバランスが構築できるのです。
この手順には木製かっさのてこを使ったところを思いついたとき、
きっちりとした最終的落とし所に大胆かつ繊細にハマリコミます。


そして昨日と一昨日前のお客様。

胸椎の歪みの改善とかかと部分へのグラウディングの状況から安定を読み、
ついにこの問題部位に気づき部位について適切なアプローチ法を発見できるまで猛勉強し続けた30年と
着眼してから半年綿密な研究し続けて完成した手技に着手する段階にきました。
(お客様の身体操作や生活を律する意識の高さとシバリンガムをつかったリリース回数を積むことの成果かと感じます)


結果、すっきりとうまくしあがりました。 ^^
大本の問題部分のリリースがおこり、肩関節のローテーターがすっきりと正常化。
いい感じですよね。


そうした施術法をなした下地をもうちょっと詳細にレポートさせていただきます。

実際は深層筋の癒着が剥がれてはおりますが、
すでに骨化した部位にまで血流が行き届きだせば、
その部分が軟部組織に移り変わろうと変化する過程で動きが悪くなります。
絶妙な肩甲骨と肘を意識した腕の使い方ができていれば、
そこは容易に乗り越えられるのですが、
実際は脳が数十年以上左肩を動かしてきたパターンが左肩の新たな動きを徹底的にすることを妨げます。
そことの戦いがでてくるんです。
そこについて指導の徹底がないようですと、
肩の変位の大幅な揺れは、首や頭部の位置や新たなコリ部位を作りだすため、
脳への血流を阻害させる頸動脈圧迫が予想されます。
それにより上部の実が過ぎるように陥り、
軽度か中度程度の気鬱で障害される恐れがうかがわれます。
そうなると脳が混乱してこのまま進行していいのかと恐れがあらわれれば、
順調に定着していくプロセスを阻害するため気をつける必要があります。

それら先々に陥るトラップが他にもいくつか大物があります。
そのひとつにでも引っかかると、
お客様自身の精神的な不安を余儀なくされます。
施術者お得意の(好転反応ですよ)というわけでもない異常なためで、
本能的に警戒心がおきるスイッチに手がかかり続けて
改善がはかられるコンフォートゾーンにて手技ができなくなります。
その後の施術としては、めちゃめちゃで、取り返しがつくかどうか、
混乱するような事態に陥りますう。

だからそこに対して3手先にそれを先行した手当をしておけばいいわけです。
それらトラップは、私が冷静に観察しておればわかるわけです。


こちらのような手技はいつものように私が熟考実験して考案した手技ですから、
こういった施術手順や手技の仕方はエビデンスはございません。
一人のお客様のお身体の状態を理解し、
一つの施術法ではなく、いくつもの施術法を適材適所にあてて構成し、
複数回の施術回をわたって状態を構築して仕上げへ持って行ったものです。

だから他の施術院さまで、同様なことをなさっておられるものではありませんので、
その点はご理解していただけましたら幸いです。

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posted by スズキ at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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