2023年07月17日

つくづく身体の現状を垣間見させてくれて考えさせられる興味深い本『食生活と身体の退化』

(食生活と身体の退化)という本。
こんなに興味深い本に出会えたのはうれしいかぎり。
プライス博士が伝統的な自然に馴染む生き方をする方々の身体のすぐれた様と、
文明食を摂ることで身体が深刻な傷を負って生きにくくなった退化が描かれています。

想像では現代の食べ物が人体への悪影響を与えていると思ったが、
掲載された伝統的な食を手放した者たちの身に何が起きていたか。
それがこれほどまでのことだったとはと思い知らされた一冊です。

これはいい本を見つけたと、
7代先まで自然環境を残そうと願い活動中の友人に、
一読を勧める連絡をしました。

すると電話がかかってきて、
『Amazonでその本を観たら1万円以上の値がついてて、さすがに高くて買えないよ〜』とのこと。
定価は4000円+税10%だったが。。。
Amazonは、せどり商品が高額で出品されているので、
この本は、それで倍以上の値で販売する人がいたんでしょう。

確かに1万円以上の価値がある本だと私には思えます。


ですが、農文協書店では定価売りされてもいますし、
この本の出版元である『NPO恒志会』ホームページ内の書籍販売ページでも定価で入手できます。

NPO恒志会
https://www.koushikai-jp.org


そのことを友人に告げると、
『4000円なら考えないでもない。買える価格帯だ』とのこと。
とりあえず

または洋書はKindleにて【237円】という安価にて入手可能です。

Nutrition and Physical Degeneration: A Comparison of Primitive and Modern Diets and Their Effects (English Edition) Kindle版
英語版  Weston A. Price (著)  形式: Kindle版

Amazonでの洋書を読んだカスタマーレビューの書き込みからも、
どれほどの人々に影響をあたえるものであるか察することができるでしょう。

本書を手に入れたいが英語が苦手だ、、、という人にも一定量、役立つことでしょう。
非常に印象深い写真とその写真部分の解説を追っていくことで、
伝統食を食べている者と現代食を食べている者との大きな開きがあることにあからさまに気づくはずです。
ただ本書に描かれた文書の内容は、役立つ栄養素の提言もありますし、
プライス博士の現地に足を運んで調査するフィールドワークをなさる姿に神々しさを感じることもできます。
文化人類学の本を読むようなエキサイティングさ。
他にも驚くような気づきを得ることができます。
そうしたことを知ってしまったため、私は和書で購入をいたしました。

都内図書館を調べたら図書館が所有している場合もあるようなので、
関心があれば、まずはそちらでチェックしてください。





余談ですが。。。

中医学では、人体の内部にある『気』には2種類あるといいます。
両親から受け取る『先天の気』と、
飲食物を摂ることで取り入れられる『後天の気』です。

両親から受け取った先天の気は成長するにしたがい減少しなくなります。
それを補うように食物(飲食物)を体内に取り入れて気を補充するのですが、
いまの飲食できるものの多くにはそうした気を補えるほどのものが減少していくとすれば。。。

陰陽でいう陰は物質をあらわし陽は気やエネルギーをあらわします。
飲食物をとれば物質としての陰陽の陰は満ちたとしても、
そうした飲食物に昔ほどの気を生成できる力が失せて後天の気が減り続けていたとすれば。
そのような食物にお世話になりつづければ身がどう転じていくことなのか。
想像すると空恐ろしいことです。
たとえそれは気遣って磨かれたような立派なボディを持つロボットだったとしたら、
そのロボットの集中コントロールをする脳にあたる部位や身体の各所を働かせるための電池が切れていくようなものか。
電池が切れて方が来れば、磨かれたボディも徐々に錆びて欠損していくものです。
そうしたライン上に自身もいることに気づいたときの驚きと絶望感は大きい。
だったらここから抜け出すにはどうすればいいかを考える日々の思考錯誤をしています。

私のボディワークの師匠がアメリカへいってハーバリストになるといっていた理由。
こうした私が今やっと当惑し右往左往するところをとっくに感じ取っておられ、
自分の身に正直な生き方ができる場を求めてアメリカ移住を選択したのでしょう。
洋書でプライス博士のこの著書を読まれていたと思われます。
師匠には、私がちんたら歩く数百歩先を先行しておられることをあとで気づかされ、
じわじわと身震いするようなことが多々あって、すごい人なんだなと感嘆するばかりです。
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posted by スズキ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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