症状を見るよりも、人体の構造と機能を正すことだといっておられました。
私自身。症状の対処を考慮しますが、どのようなアプローチをするかというと。
人間が生理的に持つ構造を回復することで機能を良好へと導ける作用を積極的に利用する手法です。
骨は成人では206本ほど、幼児では350本ほどとなります。
それらの骨は体内の組織を外的衝撃などの障害から護る鎧役をもち、
または体内の組織を理想的な位置に設置する役割も担っております。
それら守られる組織の一部は、動脈管やリンパ管が守られ、神経が守られ、多くの内臓も守られております。
そして体の中には約260個の関節が存在します。
私たちは日常的に、これだけの数の関節を動かして歩いたり走ったり。
一つ一つの骨や関節や筋肉を動かす意識を明確に持たなかったとしてもと複雑な動きができています。
それは『運動連鎖』と呼ばれる身体のほとんどをオートマチックに動かす仕組みが作用してできることです。
それが骨の構造が理想的な位置からズレて関節が歪みだせば、
体内の動脈や神経そして内臓等の組織を守る力が減りますし、
起きるはずの運動連鎖に不具合がでて骨格構造を乱れがさらに増加へと転じます。
たとえば骨が守る神経に焦点を当ててみれば、
骨格筋を動かす運動神経、
痛みや温度その他多くの情報を感覚器官を通じキャッチする知覚神経、
内臓と脳を結ぶ自律神経などが含まれます。
もし骨が守るべき運動神経を保護する力が正常に作用できなくなれば、
運動するときに運動連鎖が乱されることで、
歩行等で外的刺激のない状態でも引っかかりを感じられる不具合がでます。
もし骨が守るべき知覚神経を保護する力が正常に作用できなくなれば、
知覚神経が過敏になったり鈍感に作用して外界や体内の正確な情報をつかめなくなり、
身体操作や恒常性の確立に対し誤作動を誘発することになります。
もし骨が守るべき自律神経を保護する力が正常に作用できなくなれば、
その神経に関係する内臓が正常に脳からの命令を受け取れなくなり誤動作していきます。
骨のずれにより骨に守られるはずの神経に悪影響が出ることを着眼しただけでも、
身体上の不具合として様々な形態として表出していくわけです。
他、血管やリンパ管、内臓などが骨に守ってもらえなくなった場合、
身体上に表出する不具合の形態はさらに多様化し複合化し複雑化するわけです。
骨の並びにひずみが蓄積されたとき、こうした多種多様な問題が表出するから、
だったらそういった内的要因をぬぐうためには骨の並びを乱す歪を取り除けばいいんじゃないかな?という視点をもてるのですね。
人体の骨格構造体を正しい位置に再配置することで、
血管、神経、内臓に保護を正常に与えられるようにする。
ときにはそうした改善が『自然治癒』とも呼ばれる体内調整作用が起きるきっかけになりいます。
これは部分が全体に影響し、全体が部分の状態をあらわすものと考察され、
『部分と全体の相互作用』から成り立つことなんですね。
ときとして部分と全体を切り離して観てしまうと、
ものが鮮明に理解できないことが起こります。
そんなとき、神が人を創り出したときの設計図を参照しながらその人の現状内在している骨の歪みを見つけ出してみる。
そうした視点でのアプローチのしかたが私どもの得意とするところです。
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