身内に悪性新生物の兆候があるときや、すでにその症状がでているときについて。
私の個人的考えですが、中医学の先生をセカンドオピニオンとして選ぶことが推奨されるケースもあるのでは。
そのように感じております。
臨床家のための中医腫瘍学 単行本 – 2016/8/1
鄒 大同 (編さん)
西洋医学のがん治療を補完し,長期生存も期待できる
■本書の紹介■
現代中国の病院では,がんに対して西洋医学的な標準治療をベースに,中医学を日常的に応用して,大きな成果をあげています。日本では「がん患者に漢方の補剤」という方法は一般的になりつつありますが,それだけでは,とても十分とはいえません。本書は,がんの中医治療について網羅的・体系的にまとめてあり,他に類をみない実践的な情報が満載されています。
【本書の内容】
中医学の弁証論治は,いうまでもなく,がん治療に対しても応用可能です。しかし,がん特有の進行性・難治性に対しては,弁証論治だけではなく,弁病論治・西洋医学的治療も駆使して,あらゆる方向から治療することが必要です。本書では,「総論」で中医学によるがん治療の基本的な考え方を示し,「各論」で26種類の個別のがんに対する治療法を詳しく述べています。それぞれのがんの病因病機を明らかにし,生薬・方剤・中成薬・鍼灸・薬膳・養生を用いた具体的な方法を提示します。さらに,現役の名老中医の症例で中医治療の効果を実感することができます。中医治療は,抗がん剤や放射線治療の副作用を抑え,術後の回復を早めてQOLを改善するだけではなく,長期生存に導くことも可能であることがわかります。
悪性新生物、がんのような内科的徴候のなかでも、
大変に重篤な症状が起こるものにつきまして。
それは私の専門分野ではありませんが、
私の母が4年前に他界したきっかけが膵臓がんでした。
余命が数ヶ月という時期にそうした病状・病態で、
西洋医として手の施しようがないと宣言され、
必死に民間療法のがんによいだろうものを調べ実践した記憶があります。
私の施術のこころの師匠の勧めにより、
そのとき中医学の先生にもお世話になりました。
中医学で診ても、母の黄疸が強く現れ脈状も舌もよろしくない。
結果として中医学の先生も、
助かることはないが苦痛をやわらげる手伝いをしようとおっしゃっていただきました。
残念ながら母は医師の宣告通り他界しましたが、それから私が中医学に関心を深め、
多数中医学の専門書を手に入れ脈診講座に通うようにもなり勉強をしだしました。
中医学について、学びが浅かったとき、
この学びの時間は無駄のよに感じられ迷い続けましたが、
少しずつその基底部にそなわるシステマチックな合理性と深く鋭い見識の豊かさを知り、
徐々に見立ての筋道、手順が見えてきたとき私の日頃の施術内容も変化してまいりました。
実際のところ、中医学を学ぶ以前の私自身の施術上の見立て方と、以後では、
圧倒的なチェックポイントの量が小学生から大学生になったほどの差を感じています。
その意味内容の理解の高さから私がお客様のお体の状態をチェックにも使えるのです。
そこから身体的にいままで見落とされていた本質的な部分が発見できるようになり、
それが重要な施術技術の幅を創り出してくれるように変わってまいりました。。。
そのような折に手にいれた一冊の本が、
上掲させていただいた内容の本です。
実際のところ、中医学の基礎をみっちり学び、
その上で、せめて【「標準」中医内科学 単行本 – 2009/7/1
張 伯臾 (編さん), 鈴木 元子 (翻訳), 向田 和弘 (翻訳)】
といった書籍の読み込みが進んだ後でなければ利用も難しい内容です。
でも西洋医に託すと同時にセカンドオピニオンとして、
上述したような書籍を読み込まれた中医学を学ばれた医師にお世話になられれば、
むずかしい病状をどのように安定させるか、
改善への可能性を模索することができるか、
などが期待できると考えられます。
中国の中医師たちは臨床の場で研究し、
病気の患者様をすぐれて改善させております。
そのような事情は日本ででている中医師の期間で発行される専門誌などを見るなり、
中国圏の関係する研究者たちの研究成果内容の一部の公開文を読まれればわかるでしょう。
中医学の専門医を日本で探すことの難しさはありますが、
そういったところは中国に渡航して中医学専門大学にて学ばれた医師や先生を見つけることも、
ひとつの探索の手立てとなるだろうと思います。
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