2023年02月09日

深層外旋六筋っていう、殿筋の深い部分がゆるみだしたら、めちゃくちゃがんばれるようになった!という人の話


androidタブレットで3D解剖学アプリ『ヒューマン・アナトミー・アトラス』を使っています。
ヒューマン・アナトミー・アトラス
最も完成度が高く、使いやすい3D人体リファレンスと学習ツールです
https://www.visiblebody.com/ja/anatomy-and-physiology-apps/


さきほど、こちらのアプリを使っていて気づいたことがありました。

カラダの部位を指定して該当アイコンをクリックすると、
部位名が線で結ばれたテロップ状となり描かれるんです。

なんと便利な!!


骨盤部の筋肉と骨を背側から観察した絵に部位名を記したテロップ表示されたものを
サンプルとして載せておきます。

Screenshot (2023_02_09 9_27_14).png


上図の人体モデルの左側は股関節に関係する筋肉群の一部(※)をテロップで、
上図の人体モデルの右側は骨盤部の仙骨や腸骨等をテロップで表記しました。

(※骨盤部を安定させる筋肉群のすべては描き切れていません)
あとは画像全体を文字テロップなしで表示させるならば画像処理は必要ないのですが、
テロップを入れるときにはコントラストを上げたほうが文字が読みやすくなりますね。


こちらの図を参照していただくことで
いま、私がリリース対象として研究している深層外旋六筋のイメージがつきやすくなるでしょう。
一般的に臀部筋といえば、
大殿筋やよく言ってその直下の中殿筋など、目立ってわかりやすいものでしょう。
それで上図には大殿筋は周知と判断し、中殿筋から描いておくことにしました。
ちなみにその内部には小殿筋という殿筋があり、
大・中・小と三つの殿筋と呼ばれる筋たちがあるんですね。

大殿筋は殿筋のなかでも皮膚に近い部位に位置するため触りやすくアプローチが容易です。
ただ殿筋の硬化が進んでいる人は、この大殿筋からすでに硬さが強まってしまい、
それが元でその内側の中殿筋や小殿筋の位置をずらして固定するときもあります。
でもこれらの殿筋は筋断面がそこそこ厚みがあるためアプローチはしやすいでしょう。

ただこの度私が殿筋をリリースすると言っている箇所は、
ここではありません。

フォーカスを当てているのは、
深層外旋六筋
梨状筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・上双子筋・下双子筋・大腿方形筋
です。
内閉鎖筋等は骨盤内側に入り込む部位があるためリリースの対象外となるエリアがあります。

施術をしている方には当然の筋群ですが、
いまは骨盤の解剖学的知識が広まってきておりますので。
一般の方も梨状筋という筋肉名を聞いたことがある方もおられるでしょう。
臀部にある筋肉も、表層筋、中層筋、深層筋といった具合に各筋肉の浅部から深部という深さの違いで分けられています。
大殿筋のような皮膚に近い表層筋もあれば、中殿筋のような中層にある中層筋もあり、外旋六筋のような深層に位置する深層筋もあります。

つまり深層筋といわれる部分程、皮膚の表層からすでに硬くなった筋群があればアプローチに手間がかかります。

数年前のことですが同業者の少し著名な先生が梨状筋をいまアプローチしているといっておられるのを横目に、
「あのぉ。。。それ、中殿筋じゃないですか?」とつい口出しをしたことがありました。
それは骨盤前傾率が高くなったモデルさんの骨盤でしたから梨状筋の位置がきれいに整えられた解剖図通りの位置にあるわけではなく、
骨盤の腸骨や仙骨の位置ずれの程度をみていくことで、このモデルさんの梨状筋がさわりづらいところにあることがわかっていたからです。
私がそういうときつくにらまれたのです。
ちょっとこういう人は少なくないんですよね。

たまたまそのモデルさんがヨガ等を修行中の方でもあり関節がゆるいタイプの人だったおかげで、
ボウエンテクニックの仙腸関節リリースの秘儀をもちいて腰筋を緩めることで骨盤部を正位置に持っていき、
どなたもみたことがある骨盤部周辺の骨の変位がない骨格図の位置に骨盤を再配置できました。
その上で「これが梨状筋です」と、ただしい梨状筋を伝えて誤解をとくことができました。

別に中殿筋を梨状筋と見誤ることは施術家の方でもよくあるもので、
ある程度経験値が高い先生でも、この部分を見誤ることがあるんです。

もちろん見誤って繰り出された施術は効きが悪いか悪化に転じることもある。
そういった繊細な部分はどう対処するかというと、
大きな改善を取りに行く前に、悪化に陥ることがないほどの操作をするか、
まったく深く触らずにスルーするようなこともあると聞きます。
それは私が施術の専門学校にかつて通ったとき、
危険だから安易に触るべからずといわれてたところでもあり、
結局は適切な施術法にまでそれを習得できるほどのことを習えはしませんでした。。。
各自の自学自習、そして熱心に研究をしていくかどうかというそれぞれの取り組み姿勢次第ということです。


ちなみに中殿筋をみて梨状筋と間違えた方が出るというのは、
そうなるのはいくつか理由があり、キネシオロジー上の複雑な深い話になってしまい、
文章でいわれてもわかりづらいのでそこは割愛します。

ただプロの施術をなさる先生も臀部の深層筋をアプローチしているつもりで中層を解いていることもありまして。

正直に言えば、私も3年前まではまさにここの罠にどっぷりつかってしまっていたため、
骨盤部の前傾やねじれが謎が多いグレーゾーンが折り重なる部分のごとき感じていました。
もちろん骨盤のことを専門に描いている医学書から、クラニオサクラルセラピーなどの骨盤、仙骨部位のリリースの専門の技術なども学びました。
それだけでもなく、他にも数十冊の専門書を学んでみても、
私の頭の中で「?」というマークがありつづけました。

あまり疑問を持たずにいれるタイプなら楽ですが、
この骨盤部位の問題は確実に全身に影響が渡る部位だから、
ここが突き詰めてものが見えていかなければ先には進めないことに陥って居ることなのは確かです。

実際は仙棘靭帯などの赤い色をした筋肉群以外の部位が骨化が進み過ぎて、
ちょっとありえないだろうと思いもよらない位置に仙腸関節をずらしたまま固定していたというのが実態でして。

しっかりと臀部の深層筋といえる外旋六筋に柔軟性を取り戻させることができると、
やがてそのものの骨盤の骨がくっきりと明瞭にさわれる段階にまで進むこととなります。
そうなってきた仙骨や腸骨の骨がわかりだしたとき。
つまり深層筋が骨と同様な骨化がおさまりだしてくるという状態がみえてきたら、
ようやく骨盤の骨と骨とをつなぎ合わせるに仙棘靭帯などの靭帯群の正確な様子が観察しえる状態となってきた。
そうなると、ようやく安全に骨以上の硬さが板についた仙棘靭帯などの靭帯群を緩める段階にまでこれたのです。

昨日、今回私が骨盤部をリリース研究をし始めた当初からお付き合いしていただいた元施術家の方の施術でした。
これは私がベン石温熱器を試行錯誤してきたときからが、このたびの骨盤部のリリースの突端だとすれば、
かれこれ半年、月に2〜3回のハイペースでこの試験に付き合っていただいたこととなります。
もともと股関節部の接合が出生時からの影響も手伝って根が深いものがある方で、
容易な改善ができるようなお体の状態ではないといえたでしょう。
その方が、まさにこのような骨盤の骨が埋もれていた状態で深層筋がゆるませるのにてこずりまくったときとは異なり、
骨盤の骨、仙骨や腸骨が骨として、しっかり明瞭に探索できる状態となっておられました。

昨日の施術は過酷な数日の労働がたたって朝方に吐いたといわれたため
「短時間で切り上げますね」と、施術前に申したのです。
ですがこのとき仙骨部位を観たときに良好な進展が見られたため、気づけば3時間の施術となっておりました。

このモデルさんがなぜ施術日に吐いたかというと、いわく、
「以前なら、家のなかの大事DIYとか、やりたくても身体が体力的にも余裕がなかったし、気持ちもそれをしようとは許さなかった。
 でも、最近、身体の変化も実感できて来たし、おかげで気力が充実してきて、ひとりで突貫工事しちゃったわよ」

実はこころの積極性に火がついて活発な動きだしができるようになってきて、
やりすぎたのだろうということ。
だから、昨日の実際に施術を受けてもらっていた段では、おかしな内臓の凝りなどがあったわけではなく、
大腿部の前面に、その方がかつてそれほどの凝りをつけていたのは観たことがないほどの急性の凝りをこさえていた。 ^−^;




骨盤の奥にしまわれた深層外旋六筋への改善approach。
再現性の高い実証的な施術を目指すならば、
まだ解明できていない側面はあります。
ですが仙骨のクロックスピードが上がると、その人の生き方のテンポが変わり生きやすくなるといわれているので。
この方の状況を私が理解して、
『しんそこ元気になったんだな』とうれしくなりました。

posted by スズキ at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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