2023年01月04日

年末年始、自然農法の実践家として知られる福岡正信氏のYouTube映像を観て。


福岡正信氏のYouTube映像を年末年始にかけて拝見させていただきました。


例年の15社ほどの神社仏閣めぐる旅はお休みして、
今後の人生の舵をどう創り出すかという勉強の機会を得ておりました。


自然農の祖とも言いえる「福岡正信氏」。

ご存知の方もおられるでしょう。

私は福岡氏について浅い理解しかありませんでしたが
年末に訪れた知人宅で福岡氏のYouTube映像の鑑賞をしつづける数日。


天が織りなす然るべきありさまが<天然>です。

対し人間の手をいれることで人間の意志が働き、
(福岡氏のおられた当時よりも)自然界との乖離が進む今をどうあるべきか。

人間が直接的に必要最小限の手をかけて自然とかかわり、
自然に住まう動植物の命をはぐくむ場をつくり、
共生し続けられるような世界を生み出す可能性を感じるものでした。


映像で福岡正信氏がアナウンサーやディレクターから
アナウンサー等「現代的な生活を営む今の私どもには、福岡さんがなさっていることを実践することは困難だと思えるのですが」

その問いに対して、

福岡氏がいうこととをわたしなりに主要約をすれば、
「自然の世界を把握して美しさをどう感じるか。そうできたならしあわせの世界が目の前に現れるだろう」的なことをいわれることに。

私は、いまの混迷を極めるときゆえに、
なおさら福岡氏のおっしゃられた言葉にゆさぶられるものを感じました。

ただアナウンサーの立場は、視聴者目線に立って、視聴者がどのようなことを知りたいかを感じてだした質問でしょう。
ですがアナウンサーの表情をみたときに、福岡氏の言葉による説明だけでは腑に落ちることはない様子です。
福岡氏とアナウンサー氏とのしあわせ軸の距離が見えたとき、
自身のしあわせ軸の寄りがアナウンサー側にあるように感じていました。。。


インドやアフリカ、アメリカなどの世界の砂漠化した地に赴いて福岡氏のなさった農業の指導は的確で、
他の者が成果をだすことが困難な砂漠の農地化への取り組みを「粘土団子(※1)」をもってやり届ける。

(※ 粘土団子:多種の植物の種を粘土を団子状にしたものに入れたもの。撒かれた種子は、その地の気候や時期にあわせて発芽したり発芽しなかったり。種自身の性質が撒かれた条件にマッチするものが発芽して成長していきます。
発芽条件が合わねば発芽せず、条件が合わなくなれば途中でそれは枯れていくため、
結果として、生命力の強さを発揮できる植物が発芽し根付く農地が生まれる)


私には福岡氏の風貌を勝手に仙人のような方と誤解していたのですが、
実際は農業の基礎を学ばれておられ25歳の体験に基づいた自然観を得たことをきっかけに、
この上なく研究熱心で、自然へ人がかかわりをもつ限りを理解してかかわったうえで、
自然からのプレゼントを授かることで自給自足の生活をなさっておられた方でした。

福岡氏は何冊もの著書をあらわしておられ、
そのなかに私が気づくこともなかった目からうろこの農の知恵が豊富に含まれており、
そういった知識をえたなら実際にそれをもって行動へ移したいという気持ちが芽生えました。

ですが個人的に品川の自宅では、
福岡氏のなさった粘土団子をまいて自然の動植物が満たされた土地を生み出すことはしづらいものです。


福岡氏の自然観を満たした農の取り組みのしかたから、
私の気づかぬうちに曇りだした身体への見方に留まるものの見方が固定観念として見えないモノを多く作り出していて、
そこからの浄化がなされるような直感がありましたので。

まことにささやかな50センチ四方のプランター内での粘土団子を作って撒いてみる行動で、
(おおよそ子供の取り組みのようなものですが)実践して様子をみたいと思っています。

ここから私自身の生き方や生活が変わるほどのことは起きないかもしれませんが、
「人間が介在するのは最小にとどめて、あとは自然に任せるのがええんじゃ」といわれる福岡氏が感じた経験のささやかなところを疑似体験したら、
福岡氏のしあわせの軸に一歩理解が及ぶことになるでしょうし、
そうなることで新たな希望の光を見いだせるようだと思えてなりません。


農業実践者ではなくて、もしプランター栽培をしてるんだけど、、、という方がおられ、
自然農法に興味を持っておられる方がおられたら、
お時間があれば以下のこころの時代で放送された福岡正信氏の映像をご覧いただけましたらうれしいです。


福岡正信 自然と人間 1993年 NHK『こころの時代』より

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posted by スズキ at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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