私が学んだボウエンテクニックでは、
骨盤を調整するときの手順が示されています。
(1)尾骨
(2)仙骨
(3)梨状筋
(4)大腿骨
繊細な脚長差を観て調整する手技で自律神経上の乱れにおよぶ課題を改善できるすばらしいリリース法です。
ただすでに仙腸関節の関節面のサブラクゼーションや梨状筋の異常な緊縮、そして腰背部の筋緊縮化が進んだ腸骨の異常な上行が進むならば、
ボウエンテクニックのリリースのみでは立ちいかないケースのお客様が多数あらわれてくるのも確かなのです。
それは深層筋が緊縮するという裏に病が侵攻した状態が常態化した脊椎の状態があるといえるでしょう。
物理的に深部の筋膜や靭帯等含む軟部組織のコラーゲン線維組織が乾燥硬化が大きなときのことを指します。
そのときには
(1)腰仙関節のリリース
(2)仙腸関節の適切な乖離をおこない可動を確保
(3)外旋六筋の硬化短縮による異常を正常化へ、
などの改善がなせることが必須になります。
そこは状況が、せんだってブログで紹介させていただいた大判の木製かっさボードを独自の用法を工夫してリリースにもちいることで、
対処法が新たに加えられてリリースがすすめられるようになってきました。
2022年12月08日
30センチの長さを超えて安定性と力強さをかなえるマッサージができる!大判木製のかっさボード 各種のご紹介
http://bodywise-note.seesaa.net/article/494589354.html
ただもうひとつ、考慮したい点もあります。
お客様に私としては意図的にムチャぶり質問を送ることがあります。
「股関節の状態がしっかりはまっている感じって、ありますか?」と投げかけます。
すると多くの方は、
股関節の違和感が既出しているほどの異常がない限り、
「股関節がはまっているかどうか、把握できてない感じがします。。。」と返答されます。
股関節のはまりがいい状態も悪い状態でも、同様の返答がなされることが大多数なのです。
そんなときに私がチェックするところとして、
大腿部の外側部({大腿筋膜張筋}・腸脛靭帯・外側広筋)を触ります。
それらの筋の緊張が著しい場合、股関節ははまりが悪い状態をしめしております。
最近、少し取り入れている100円均一で入手可能な「ゴム製ヘッド部のハンマー」を2本同時に使い、
軽く大転子部をトントン軽打することで股関節が内旋してはまりが悪い状態の位置から正常な位置へと導くやり方を自作しました。
その詳細は使ってよくなる方とやりすぎれば返って股関節の設置部急変が過剰によりおきるミスアライメントが生じるため、
直接、お客様の股関節の状態に即して、そのやり方の程度や軽打する方向や程度回数、強さをお伝えする必要があります。
そのためここでは紹介はおひかえさせて致しますが、
昨日のお客様のお一人も、その脚部外側の緊張著しい状態を示しておられました。
そして「片頭痛」にお悩みのときがあります。
以下の図をご覧ください。

体側部には少陽胆経という経絡がございまして、
経絡とは筋連鎖によるその筋内筋膜を伝う気の流れをしめしています。
そのように経絡とは筋肉との関係を経絡+筋肉=経筋と呼ぶことがあり、
胆経の大腿部外側の経筋部が現状立位するのみで緊縮をしめし過剰緊張が仰向け寝でも常態となります。
それで施術で股関節を正しいところに調整を30分前にしたわけなんですが、
それが立位立脚していただいたところで大腿部外側を触れば即座にその部位に緊張を作り出されています。
つまり股関節の大転子の設定部位が、うまく収まる位置がここだよって根回し的に理想位置にもっていくことができていないのです。
そうなると、実は脚部の筋が身体を移動させるために強力が備えられており、その動的な収縮伸長が収縮で固定されることで、
胆経伝いで頭部の脇の胆経部分は影響力が大きい脚の収縮固定部位方向へと引きつりをおこすこととなりやすくなります。
これを少陽胆経による片頭痛と呼んでおります。
片頭痛になるパターンは多数存在しっますので、
関心を持たれた方はそれを調べていただければよいでしょう。
そのうち中医学的な経絡学説的な視点で調べて起きる片頭痛という多数あるパターンのうちのひとつです。
意外に片頭痛になってしまうと、、、ここ、見落としがちなんです。
ただ胴体の脇を通る胆経に緊縮固定がしてあってもこの少陽胆経により引き起こされる片頭痛はおきます。
こちらのお客様はそれはすでに幾度もの胴体脇のリリースを施術でしており、対処が徹底して済まされて改善していますから、
股関節の内旋によって起きる脚部外側の胆経の緊縮固定を軽減する用法は効果的に働くわけです。
{※ 大腿骨の大転子部位は立位等のとき外旋しておる状態で、しっかりと大腿骨と腸骨の凸凹の関節がはまる仕組みになっています}
それでゴム製ヘッドのハンマーを利用して大転子部等を正常位置に物理的に持っていくことで、
この脚部胆経を緩めておれば頭部胆経への下方(脚部胆経収縮部方向)への位置ずれによって起きる片頭痛が軽減等へと向かうわけです。
この大腿骨の大転子の位置を決めるベルト帯というものがあって、そちらの作用も手伝って間違った大転子が内旋する方向といったいつもの位置にずらされやすくあり、
同時に、この大転子部位を単体で着眼してクリっと外旋させる技ができる者は名代のダンサー等でもなければできないでしょう。
私もそんな器用なことはできませんもの。
なので具体的に手動でゴム製ハンマーを使い軽打して、股関節がはいる方向へと大腿骨の位置を修正する。
それをしばらくの間(自身の運動神経系が改善された位置のパターンを正しく受け入れるまで)やっていただくこと。
ほんとうは、この股関節の入りはオートマチックに入るような仕組みが人体骨格上できているわけですが、
すでに多年にわたって股関節の入りがずれたミスアライメントを繰り返し続ければ、
オートマチックに股関節がはいる感覚を手に入れるまで手動(マニュアル運転)でそれをはめる必要があるということですね。
がんばってトライしていただき、
後日、その結果をお伝えいただく機会をいただければと願っております。
※ 「筋膜リリースガンのような器具で、ゴム製ヘッドのハンマーの代用はできるのか?」について
個人的には、すでに私が試行してみた感想ですが、それはNGです。
それは私が所有する筋膜リリースガンはそこそこいいものですが、それでは過剰な矯正で問題が生じやすいと感じました。
そこでゼロプロマッサーという、圧の強さ(超微圧から超強力圧まで)や打つ周期を選べ、
多様なヘッドの種類を所有して使い分け利用する医療器具として施術院で使われる筋膜リリースガンの原型?でも、試した結果です。
厳密に言って、ゴム製ヘッドのハンマーで一打ずつ特徴づけした圧と方向を分けて手技することが必須のため、
筋膜リリースガン等での圧設定では幅が狭く単調な連打に陥ります。
傾向として「過剰な矯正がなされる結果に陥りやすく、そうしたリスクは避けるべき」でしょう。
股関節を外圧をかけて急激な位置変更をおこなう場合、
それが正しい位置に移動させるものでなければ脊椎全体にわたる変位をおこす恐れがあるためです。
たとえばそれによりぎっくり腰のようなことは多発するので、
楽しそうに軽快に大転子を筋膜リリースガンでぼこぼこっと連打しているネット画像の絵を観て、
・・・骨盤上の影響から整形上の既往症がある人がそれをやったらつらい後遺症が残るんだろうけどと感じました。
ということで、ゴム製ヘッドのハンマーを使っての手動式大転子部分の位置の矯正がベストだろうと感じた次第です。
なにせゴム製ヘッドのハンマーって、100円均一でも手軽に買えるので、新たに筋膜リリースガンなど高価なものを買うよりローコスト。
それだから勧めやすい! ここ、いいところですよね。 ^-^
2014年3月
ゴム製のハンマー を100円ショップで買って来ました
https://bodywise.hatenablog.com/entry/20140303
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