2022年10月31日

ベン石のつかいかたは多様です

ベン石療法は、
中国古来よりつたわる【黄帝内経】という現在も重視され学び続けられる書物に、
健康面応用への有用性が書かれております。

USB端子ベン石温熱器.png


ではベン石をどのようにもちいて健康促進へと応用するのか?

たまたま中国のサッカーブログをチェックしていたら、
幾枚かの腹や目や足裏を温める写真付きで、
わかりやすく概説したページがありました。

ただ本文は中国語です。
Google翻訳}や、
Edgeブラウザのマウスの右クリックででてくる{日本語に翻訳}などで和訳してお読みくださいませ。
専門性が高い語句が使われるため正確に内容を理解できる翻訳精度は望めない点はご容赦ください。

漢方薬文化:未病を治す:漢方医学の古法の「石の治療法」

https://www.163.com/dy/article/F700I9SG0534B7I4.html


第一に、首、肩、腰が硬くなったり痛くなったりしやすい人、または様々な筋肉軟部組織に損傷を与える患者に適しています。
第二に、疲労しやすいサブヘルス患者、女性の子宮寒、痛経、妊娠補助などの虚寒性婦人科疾患の患者。
第三に、仕事のペースが速く、精神的ストレスが高く、神経が慢性的に緊張しており、精神回復のために持続的にリラックスする必要がある。
第四に、免疫力が低く、体格を改善する必要がある。
第五に. 不眠症や精神障害が頻繁に起き、エネルギーと体力を向上させる必要がある人。 コンピュータ、携帯電話、その他の電磁放射器具を長時間使用する者。


また中国の医学百科 「砭石」では、さらに詳しく解説されている。
非常に詳しく参考になるでしょうが、もちろん中国語です。
http://cht.a-hospital.com/w/%E7%A0%AD%E7%9F%B3

【角藝健康小舖】のこちらのページもくわしく「砭石」が解説されています。
https://sites.google.com/site/helthlive/home/bian-shi



ただし注意が必要なのは、
ベン石の強力な薬効とも言えそうな身体へ与える影響も、
現在の自身の体調にそぐわずに利用する場合、
かえって体調不良に追い込まれるでしょう。

なので、ちょっとためしに使ってみたが快適じゃないと感じたら、現状での利用を控えるように。



利用法を見極める目安のひとつとして、
弁証といわれる証の判断のしかたがいくつかありますが、
そのなかのひとつの「八綱弁証」という証の判断をおこなうといいかもしれません。
(正確にみるには、これだけでは足らないのですが、もっともやりやすい弁証ですので必ず私も施術前にお客様のいまが「八綱弁証」のどの証かを当てはめてベン石を使う場所などをみていってます)


八綱弁証」とは、
現在の体の状態を判断する時に、まずは病症の邪が体表かそれより奥に入ったかという位置を「表⇔裏」として判断し表現。
それから「寒⇔熱」のどちらか、
「虚⇔実」はどうかを明確にしていって、
最後に「陰⇔陽」のどちらに収まるかを総括して証とします。


たとえば、
{表裏の裏・寒熱の寒・虚実の虚にあたれば陰陽の<(強い)陰>にあたります}
この陰の強い体調の場合はどうすればいいでしょうか。
陰陽のバランスをとることで体質改善をはかる中医学の考えで、ベン石をどのようにもちいたらいいのか?
陽にあたる熱をホットストーン状にしたベン石をもて、寒熱の寒から寒熱のバランスがとれるようにする。

これで「ベン石は温灸のように使えるから冷え性の人によいのよね〜」と認識されそうですね。

でもベン石を手技にフル活用するならば、静的のみならず動的に熱源を動かして体内へと熱刺激を送ることができます。
患部にベン石を当てるときの熱の高低やベン石を複数もちいて患部に熱を集中させるなど、
さまざまな有用な用い方をすることで、体表の病位置のみではなく、さらに深部の病位まで影響改善させます。
また虚実の虚と、気血の状態がなっている場合には、経絡上の気血の滞る場を集中して熱や加圧刺激等を組み合わせて用い、
気血の流れを改善させて虚実のバランスをとるように仕上げます。

これにより様々なセラピストによりもちいられています。
フェイシャルの美容や、気血を促進させて長寿をかなえる石とされ、中国では民間医学的に受け入れられています。


なので、上掲したホームページの写真のように腹部、目、足裏のようにベン石を置きポイントのたかい点を押さえて用いるのもいいですし、
用い方によっては非常に高い施術上のパフォーマンスを発揮させることもできます。
そうした施術者がベン石をマッサージツールとしてもちいる用法にも命名がありました。
砭術十六法
https://sites.google.com/site/helthlive/home/bian-shi/bian-shu-shi-liu-fa

ちなみに以前、私がベン石を足裏に当てて寝入ってしまい、
気が付けば石がクールストーンのように私の体温を吸収して外気にそれを発散していた状態になっていたことがあります。
そのときの私の体質は、表裏の「裏」、虚実の「虚」や寒熱の「寒」など裏寒虚で、、、陰がこっぴどいといった証では、
このクールストーンと化したベン石は芯から私の熱を奪って風邪、引きました。 ^-^;;

強力なパワーストーンは、使い方を誤ってはなりません。
皆様も、どうぞお気を付けください。
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posted by スズキ at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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