2022年07月30日

鎖骨下静脈は詰まりやすい構造だから、鎖骨と肋骨一番の状態が正常であることが求められる

鎖骨部と肋骨一番に極度の詰まりがある方がおられます。
そこをリリースしようとすると、
そこには炎症の強まった広頚筋やその他靭帯群が複雑に絡まっているため痛みを強く感じられることがあるだろう。

なのだが、そこを緩めなければならない理由がある。

鎖骨下静脈の状態.png

脳から排出される血液は内頸静脈に流れ、それがこの鎖骨下静脈と交わり心臓へと戻されます。
だから鎖骨と肋骨の間が接近して鎖骨下静脈を圧迫するようになると、
脳から正常に血液が流せなくなる構造ですから、
静脈に乗って流されなければならない処理される必要がある血液が脳内に遺され続ける。
そうした影響は、血液に乗せて排泄されねばならない物質が脳内に蓄積しやすくなるし、
新たに新鮮な血を脳内に取り込むためのスペースが狭められると脳内の血液が古血が滞留する。

また鎖骨下に位置する静脈角に体内の大半のリンパ液が合流している。
リンパ液が排泄される場がここに位置するため、
鎖骨部が緊張が高まり肋骨部との位置関係が詰まる等の異常をきたせば免疫ケアに問題がでる。



それらの意味を受けて、
鎖骨が活性化した可動をしめすことが制限されたなかみは、
血とリンパの排泄する等の処理をできづらくなる悪影響を被っていることとなっている。
だからそれは極めて重要な手技アプローチとなる部位だといえるだろう。


鎖骨がずれると肩こりになるから問題ですよね、という言い方で説明をとどめることが多いのです。
脳からの静脈血流がここで停滞するようなこともある等々のことを聞くと、
得体のしれない嫌な気分に陥ることがあるためです。
ただし施術家同士であれば、これほどのストップがかかった状態なら心臓には正しく血が戻れないので、
それで循環器上の不調を自覚してくることとなるだろうと素直に伝えることとなります。
十分に解剖生理学上の基礎の知識があると同時に、相手も施術家ゆえに、
だったらどうリリースすればいいのかなという気持ちで聞いて受け取ってくれるからです。


私の知り合いの施術家の先生が体調不良で心臓部の問題を強く感じていると訴えられていました。
器質的に心臓の状態が生まれながらの奇形となっているような方もおられます。
そのような場合は私には手出しをすることができる範囲を超えているのです。
ですがこの心臓の直上にある鎖骨下静脈が圧迫されて心臓への血が滞っていて影響があったときには、
正しくこの部位のリリースがなされる必要が出てきます。

ただし手出ししづらい部位だというのは、多くの施術をなさる先生方も感じるところだと思える場所です。
へたな手技をなされればただ強烈な苦痛に苦しむだけで解けやしないという解くのには難しい場所だからです。。。

基本は鎖骨部をリリースするという考えが一般的なアプローチとなるのですが、
この鎖骨は腕の使い方がよくできなければ解けても鎖骨下静脈の血管の圧迫を解くようなことがない。
むしろ鎖骨が自由に動けるようになったがゆえに、不具合ある腕の使い方によって鎖骨下静脈の圧迫が強まることがでてくるようです。
私も昔は鎖骨部を解けばいいという考えでいましたが、それだけでは十分な成果がえられないことがあったのが事実です。
だからさらに内奥にかかわる、より根っこになる部分を探っていった結果、鎖骨の裏手に隠れた肋骨一番のような存在が浮上してきまして。


その場合、肋骨1番を含む上部肋骨を可動制限を受けた状態の詰まりを得た肋間筋部や大胸筋都の付け根、大円筋等の肩甲骨部との詰まり、
などなどを緩めたときには鎖骨下静脈の流れが改善した状態を続けられるという場合が多くなります。

これらの部位のリリース法は鎖骨のリリースの数十倍もやっかいで、何十もの下準備がなされておいて、
どうにかあざやかに解けるような流れへと持ち込むことができるのです。

そういった難しさがあるものの、この肋骨1番あたりは、いったん固まればほぼ自然に緩むことはみたためしがないところなので、
そこをリリースできるような施術家の出番は期待できるところだろう。
ただし長年かけて上部肋骨をずらしてしまうような変位を作り出した場合、
腋下(肩関節の直下)に巨大な球形のかたまりができているものが多く、
それは一〜二度の施術で解けることができるものではないだろう。
それらは数十年かけてつくられた。
そのような場合は筋肉の凝りというより、
その部位の筋繊維は血液をもらえずにやせ細り筋膜の膜系のゼラチン質が
固形のプラスチック様の硬度を持った異形の組織に変わっているのだから。。。

この部位の凝り具合は個人差があるのです。
だからそれほど問題がない方は、数回で十分ですが、
心臓に負荷がというように訴えられる方には、施術をする者がケアできる範囲での改善可能性を感じられることで、
徹底して手技をほどこしていき状態をあげていきます。




気を付けていただきたいのが、一般の方がこの部位を十分な知識がないまま圧するのは問題が起こることもあるということです。
この部位に接して腋窩リンパ節があるため、ムリにこの球形の凝りの塊を解こうとすれば、
その腋窩リンパ節に甚大なダメージが加えられるので、一般の方がこちらを安易に触りすぎるのは傷つけるリスクが高いものです。
それに施術者だったら逆に自分の手で自分のこの部位へのリリースをすることは、
うまくミリ単位の正確さをもって適切な圧を自分へと向けて圧をられるものではないことを知っています。
だから私の知人はそういったようなことも感じておられて私の所に東海地方の遠方からこられたのだと思うのです。


とりあえず、実際にこの上部肋骨と鎖骨の部位をリリースを受けることで、
そうされた前に脈が跳んでいた理由の一端があったと考えられるとわかってくれたかも、、、と思います。

その流れで、彼が地元でお世話になっている施術師に、その上部肋骨周囲を積極的にリリースをしてほしいとリクエストしたんだよ、
と今日、電話で連絡を入れてくれてうれしかったですね。 ^-^



ちなみに。。。
ここ最近の私の腋下の肋骨一番を可動を稼ぐためのツールとして、湯煎して温まったかっさをもちいています。

この鎖骨部周囲は入り組んだ部位ですし、同時に骨部に異常な癒着が肋間筋部位を含め鎖骨や肋骨への腱や靭帯が癒着がはびこるので。
適切な密着圧がかけられなければ、それらはなかなかうまくはがれて自由な鎖骨等の可動を復活させることが非常にしづらいものです。
最近、私は多数所有する形状を多用に持つかっさを複数もちいて、それらを温めてリリースに役立てています。
かっさにはさまざまな形状があるので、患部にフィットするものもあるんですよ!
ここはベン石の温熱器では小回りが利かないので不得意なんで、
ベン石温熱器の活用にこだわらずに道具を使い分けています。

私自身、以前からこの変位が強固になって固まった肋骨上部の動きをつけることの難しさを解くのに考えに考えたのですが。
そこはプロの彫刻師が数百の彫刻刀を持ち、そして新たにそれを自作して作品制作に活かすのと似たようなやり方で
パフォーマンスを上げることができるんだなと気づいてから、かつてわけもわからず様々な形状のベン石のかっさを買ったものを、
いまはひとつずつ、この形状ならこれに使えるなとか、賢い使える場を与えることができるよう工夫ができていってます。

posted by スズキ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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