2022年07月17日

”あじわう”ということを教えていただいて。いまの自分の姿勢をあじわうことから、姿勢の改善ははじまります。そこが大事なんです。


今朝、お客様のおひとりに、
「あじわうことの意識について」メールをかかせていただいた内容を、抜粋します。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

取り組む課題としての{カラダとの対話}につきまして。

その主たるイメージとしてあいまいに聞こえるかもしれませんが、
「深くあじわう」ことといえるのでしょうか。

私の知り合いのコーチングの先生が話してくれたのですが、
コーチングセミナーにでかけたときのこと。

小さな包みに入ったチョコレートを、参加者へ手渡されたそうです。
それから主催者の概説、
「このチョコ。いつもだったらなんとわなしに、小袋をあけて口にポーンと放り込む。
 それは条件反射的にもぐもぐもそれほどせず飲み込みます。10秒かかりません」
「ですがこのチョコの食べ方は、あじわうように食べてください」
「半分に割ってみたり、小さい断片を口に入れて。それからしばらく時間をかけて味覚をたのしんでください。」
「するとチョコレートの苦み、甘さ、なめらかさ、などなど、このチョコが持っている味覚上の特性が自然につかめたはずです」


そして私の知り合いのコーチは、
「数分かけて小片のチョコを、丁寧に口に入れ、くちどけの様子や豊潤で複雑な味がすることに気づけた!いつもならこのことは気づかなかったと思う」
とのこと。



そのようなことが、あじわうということです。

口に入れたものを無意識にぱっぱと味わうことも早々に止めて飲み込むのではなく、
口に入れたら意識的に時間を使ってその素材のもつ複雑で多様な成分から味覚に別々に伝えられた情報を整理して頭に取り込む。

これを体の使い方に関連付けて例示すれば、
「立位で姿勢を正しましょう」と課題を得たとします。
この課題を聞いていつもならこんな感じで立てばいいなと、さっとイメージした通りの立ち方をなすこともできます。
でもここで「姿勢」を小袋に入ったチョコだと思ってもらって味わってご賞味していただくと、
チョコの成分は多様なように、姿勢の成分もそれはいくつかの要素からなっていると、
そのいくつかを自身なりに分別して感じ取るプロセス過程をもつことがあじわうということなのでしょう。



たとえば、
「姿勢とは?どのように形作られるのか、要素でわけてみようかな」と思えたとしましょう。

・筋肉の弛緩、
・筋肉の無意識には抜けづらくなった部位、
・骨の位置が左右シンメトリーか、
・骨の位置の高さは理想的か、
・下丹田に主に重心があるか、あるとすればそれはへそ下にあるか、
・・・・等々、他にも思いつけるだけ思いついたものを出していって、それが現在の自身の身体ではどう表現されているかを認識する。
というのが味わうです。

基本、意識的にこのような状態であると認識することができた点に不具合があれば、
そこに脳が気づけた場合には、自動修正をこころみてくれることになるでしょう。

時として骨の並びの正確性を追究するときなどは、意図的に理想の位置に配置するという作業も必要になりますが、
筋肉の無意識にいれている無駄な筋緊張が存在していたと気づいた瞬間に、その凝りは半減してくれています。



そのようなワークをすること自体、ちょっと面倒くさいと感じられ、一般的ではないように感じるでしょう。
これを実践しているのは
「禅」の修養などでは、無になるのが大事だといわれる半面、禅の姿勢がすばらしい者たちはまさにこのような姿勢の要素を的確に分析して
卓越した理想的なカラダのパーツの配置をおこなえたものです。
体のなかの不要な筋緊張が断捨離するには、必要な配置に筋、腱、靭帯、内臓、骨を設置できたうえで呼吸に集中する。
身体の理想の整えられた姿勢をかなえられることが、先に必要だとされます。
そして体が整えられた後に、すると心も同時に整えられていくものなのでしょう。

これも「座禅のときの姿勢とは?」といったそのときの自身の姿勢をあじわって、
さまざまな素材をどんな状態であったかを、事細かに要素を分解して見つめていく過程を経た結果によって見えてくるものでしょう。


なんとなく、あじわうとは、・・・・そこまでいわれずともわかっとるわい!といわれそうですが。 ^-^;
チョコをつくる成分を味覚で分別してそれぞれがどのような苦み等をしめしているかを理解する過程と同様であるというイメージ、つかめましたか? ^−^)
それらの味覚のひとつずつに意識が及んで評価が加えられ、ひとつずつの成分の性質が理解できたら、それらの分析結果から得た体験を通した情報を総合的にまとめるられたとき。
脳は、それがわかったと理解でき、あとであじわったときに感じた体験はいつまでも詳細に思い出せる、
いま、食したものはこのようなチョコだとわかったのだと容易に説明ができる状態のことなのでしょう。

そしてしっかり体の深層筋がゆるんだ人は、あじわいぶかい体になっているのです。
だから、そこのあじわいセンサーを意識して育てていく修練を積むといいのかなと思う次第です。

ちなみに。
生活をあじわう、
人間関係をあじわう、
等々「〇〇をあじわう」のような展開を問いとしてだすように、コーチングなどでは自問自答をうながすことがよくあるんです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




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posted by スズキ at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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