横浜中華街の老舗「聘珍樓」運営会社が破産手続き開始
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220602/k10013655161000.html
団体客や接待での利用が減っていたうえ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も受け、経営が悪化したようです。
負債総額は、およそ3億500万円。
私は中華街は気軽にお手軽ランチで茘香尊(らいしゃんそん)というお店ばかり。
残念ながら本格中華料理店の聘珍樓ではお食事をいただいたことはありませんでした。
でも薬膳を学ぶに際して聘珍樓関係の方が書かれた本を好んで読んでいたため
「えぇっ、そこまで売り上げが立たなくなってたのか・・・」と残念です。。。
薬食同源で体を養う
聘珍樓(へいちんろう)のいちばんやさしい薬膳
薬膳料理。
私が勝手なことをいわせていただければ、
基本、有名な薬膳料理をだす中華料理店で、
年に数回ほど自分がどんな体質かはわからないまま、
自分の体調改善にあうかどうかの見立てがないまま。
そちらを食べてみたとしても、それで体質がガラッと変わるようなことはありません。
でも聘珍樓の本をみていたら。
そんなことをいうのではなく、他の質実剛健な薬膳料理本もいいのですが、写真からいままで見たこともなかった薬膳茶が多数紹介され圧巻。
季節の薬膳では、奇をてらうことない一見シンプルに見えるが本場の料理人が作れば別物なんだろうなというレシピが紹介され、
あとは薬膳酒で締めくくります。
他は聘珍樓の歴史紹介。
紹介されたレシピ内容と点数から「薬膳茶と薬膳酒の本」といった感じを受けもしますが、
かえって自分に必要な薬効を持つ生薬を食材として用い続けてしまえば飽きがくるはずで。
だったら薬膳レシピを多く載せるより、日常的にちょっとずついただけるお茶やお酒のほうがありがたいのではと感じた本でした。
もともと薬膳酒や薬膳茶は、身体の体質を変えるためにもちいられてきた漢方薬の処方にもとづいた知恵が基礎をなし、
それはまるで本格的な生薬を煎じて漢方薬をいただくときに類するとハタと気づいたのです。
自分にあった薬膳酒や薬膳茶って、
言い方を変えれば漢方薬そのもの。
それも顆粒の漢方薬ではその場で揮発する生薬の薬効は得られるものではないが、
薬膳茶は煎じたての生薬の気がダイレクトにいただけるものです。
薬膳酒は、アルコールにより生薬の成分が効率よく抽出されますから強い薬効が期待できます。
そのように考えれば自身の体質が把握できれば、
健康を維持増進させるための実勢があるガイドになるはず。
そんな気づきをあたえてくれた本でした。
去年、一度、お客様が聘珍樓でお食事をなさったという話を聞いて
聘珍樓のランチを考えたのですが、ランチの手軽さゆえに薬膳内容は見劣りする内容でして。
だったら後日、折を見てちゃんとした聘珍樓のお食事をいただけるときを待とうと考えて。。。
聘珍樓の薬膳経験を得るタイミングを逸し、おしいことをしました。。。
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