感謝いたしております!
アフターフォローのお客様のお体の状態は私の頭に強烈に情報が書き込まれています。
皮膚の下の世界がリリース対象ですから、施術をしているときの作用からリターンがさまざま起こり、
そこから新たに内側がより鮮明に判明していく。
そうして気づいてきた情報を元にして、施術の次ではさらにこの部位の核心を変えることとしようと。
個別で具体的なプランをたててお客様のお越しいただく前にシミュレーションを何度となく繰り返します。
それが新規のお客様がお越しいただけるようになり、
まっさらなところから体内の皮下情報をメモには書ききれないほどの量をキャッチしていくに際し、
真新しさを感じています。
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話が変わりまして。
人体の状態をみるときに基本面で分析的に観察し考察を加えることを、
昨日、ブログで書かせていただきました。
カンタンなおさらいでは、
基本面の3パターンは次の通り。
矢状面(左右で分ける)
前額面(前後で分ける)
横断面(上下で分ける)
たとえば矢状面のこと。
身体の左右に対し、真ん中の脊椎が通る重心ラインを正中矢状面と呼びます。
その正中矢状面に対して、左右の筋の硬軟がバランスが取れているならば、
もし仮に左右が硬さがあったとしても一様の整えられた状態となります。
側屈と呼ばれる脊椎のゆがみパターンは、その場合はさほど生まれません。
ですが、たとえば左側は筋が軟または正常程度の感触であるが右側は筋が硬で左側の硬さの2倍以上、
部位によっては5倍か?!と思えるほど、左右差の含まれている方もおられます。
基本的な筋肉の生理的なルールとして、
筋肉は使えばパンプアップして膨張し、
使わなければ廃用性萎縮と呼ばれるような筋収縮が起きて軟化します。
その廃用性萎縮が過度になれば、虚脱と呼ばれるような力が抜けて入りづらい筋肉へと変質することもあります。
なので、本人の自覚があってもなくても、筋の凝りが著しく存在する部位においてみれば、
まずもってオーバーワーク気味に使い込んでいる結果があらわれたとみることが正解です。
人体は、使いもしない筋肉部分に大切な血液という、人間社会で言えば現金を湯水のように投入することはせず、
使いもしない使用頻度が低下しているところだったらそこに貴重な現金をどっと投資しようなんてしません。
インフルエンザのような病気になって一週間寝たきりになると、
筋肉隆々のアスリートでさえ、筋肉が軟化して力の入れ方がよくわからないという状態に陥ってしまいます。
なので凝っているところは、
本人がその凝りを創っている自覚的な動作が認識できていれば、それは当然だと受け止めることができます。
そうなると、そのムリ・ムダ・ムラの入った動作や姿勢がどのようなシーンでどのように負荷を身体にかけているかを、
より具体的に観察を進めていきます。
そして一定量、その観察により情報がストックできたとしたら、
現状に対して的確性の高まった対処がとれるよう、自身で調べるなり、先生に聞くなりするでしょう。
自覚的な運動の認識がないままに、筋肉を誤用していることもあります。
多くは本来使うべき筋肉を使わずに、
他の本来それを使わなずに済ませる筋肉を使ってしまうことで、
凝りが進んで芯に入ることがあります。
というのは、本来的に、その運動はその筋肉で対処すればタフにいけるという理想の連携であれば、
その動作を終えたとき、うまく力を引いて、後の影響を残さずに済ませることができます。
対して、本来的には、その運動にはそこの筋肉で対処すべきではないというときもあります。
それは本来使う筋肉が使えてないことが原因で、その仕事が得意な筋肉が使われずに、
その他の本来はその仕事をするのは苦手で負担がぎっちりかかる筋肉を無意識に本来の筋の代用としてもちい、
同時にそれを過度に強く負担が根っこに滑り込むようにして必死に苦手な動作を下請けした結果があらわれます。
その結果とは、、、
本来その運動や仕事を為す理想の筋肉なら、10の負担で済んで、寝れば回復できるものを。。。
本来その運動や仕事がぎこちなくしかできず苦手な筋肉を使ったなら、理想の筋肉より2倍か3倍、時には芯に凝りがはいるときには10倍も、
負担を加重して蓄積していくのです。
それは実は、本来その仕事をすべき筋肉を使わずに代償した別の筋肉をもちいたときには、どえらい負担が増しまたときに起きる現象にも似てることが起きてます。
たとえば、10キロの重さの手提げバッグを2〜3時間持ってあるいたとしたら、いざ、よっこらせと、その荷を下ろしても手はそのバッグの持ち手を握っていたときのまま。
ぎっちりと固定していて、なかなかその縛りがほどけないということ、ありますよね。
それと同じようなことで、きつい負荷がかけられた筋肉には、その仕事が終わっても、あたかもその仕事をし続けているかのような余韻が続く。
別の考えでは、またその仕事をさせられるだろうというときをみこして、そこで培った誤用により固めた筋を使える道具だと判断し、その部位の筋硬化を解こうとしないまま、それ以降、いつづけるという場合もあります。
それらは多くの場合、無自覚に本来使うべき筋肉以外の部位で対処したため生じるというのがバイオメカニクスにて筋の動作を読む過程で見当がついてきます。
それは10キロの重さの手提げバッグを長時間漏った後にそれを降ろすとき。
手がバッグの持ち手を持った形に固まっていたら、固定された指をギューッと伸ばしたり手をぷるぷる振ってみて、
短期でねばりついた筋膜の癒着部をリセットしようと、誰もが務めるでしょう。
そうすることで、そのときについた運動神経系のバッグの握りのプログラムもリセットされるわけです。
ですが無自覚のうちに、そのような誤用による筋の緊張しっぱなしが起こると、
自覚的な硬化した筋のリリースをおこなうことは、ほとんどなされません。
そればかりか過剰に本来使うべき筋肉じゃない部位をつらい状態で使う使い方を学習してしまいます。
運動神経系のプログラミングが、体内に滑り込む。
そしてそうして獲得したその筋を使えば使うほどつらさを再燃する筋の始動をさせる癖がついていく。
すると、「なんだかこんなところの筋肉を、つかってるつもりないけど、硬いぞ!?」という凝りを体内に忍ばせてしまうのです。
そうした凝りのパターンは、無自覚のうちに自動的に起動させるようなスイッチが、{姿勢、運動パターン、こころ、イメージ}など、
さまざまなものと紐づけされているものです。
ただ自分の潜在意識上のとらえ方とすれば、以前、その部位の筋肉を筋緊張させて耐えたからやってのけられたという成功行為として、
その凝りの作成プログラムを獲得している善なるものだと受け止めているようです。
けっして、何らかの間違っている筋肉の操作を自分はしているなんて思えません。
そういった沼にはまっているのだろうか、、、と
私どものような運動神経系のミスプログラミングが、芯の凝りをこさえるものだと考える、
ムーブメントを大事にするボディワークをする者は、考えます。
すると、いま、足を一歩前にだすという歩くときの動作をする。
その瞬間に、「ちょっと待てよ。この脚の出し方、誤用、入っとるんじゃない??」という眼で探索し、
さまざまな他の足の出し方を試してみてよりよい動きに改めていきます。
そうしていくことで、一か所の体の部位の同じ場に、同じように重ねて凝りを積み上げることもなくなり、
徐々に長年かけて得てしまった凝りの多層化した皮を一枚、一枚、それをめくって減らすことができます。
私はかなりの部分、そうやって自分の体を徐々に徐々に脱皮させてきました。
なのでそのようなやり方は、身体の凝りが逆戻りすることがない、
恒久的な改善を約束してくれる貴重なアイデアが詰まっていると確認できています。
もしそういった動き方の改善が自身の身体内部の凝りとの関連があるのだろうかと興味を持った方がいれば、
ぜひ、フェルデンクライス・メソッドのATMセッション等をなさる先生方の門をたたいてみるなり、
またはそのような書籍に当たってみるようにしていただければよいことがおこることでしょう。
たとえば、もし身体の左右の半身の右側だけが全身通してなんだか硬すぎだというようなことが判明したら。
そしてそうなってしまうよう自覚的に身体運用をおこない操作をしていないようなとき。
ときとして、右側が酷使される背景に、左側の半身を使い忘れているか、不用意な鉄壁なカバーをしていたりというケースもあるでしょう。
つまり、使い過ぎている筋の裏には、使わないで済ましている筋があって。
そこの左右を等量使えるように使いきりの筋の用法をもってアンバランスを修正するというアイデアがあってもいいでしょう。
おもに施術を受けていると、
「あっ、なんで、そんなところに、がっつり硬くてでかいこりがあるんだ!?」ということには気づかされますが、
使われていない筋や使い損ねている筋で、まぁまぁの柔らかさがあるようなところにはリリースの時間をかけづらいのです。
すでに深層筋までリリースが進んでいる方の場合は、実際は使われていない筋を活性化させるような賦活の刺激をいれるという圧法があり、
そちらをもちいて全体のバランスをより前向きへとトータルで変えるのですが。
施術をし始めのことであればがっつりと硬い部分のリリースに、そこの対処は終始します。
だからこそその硬化した筋の裏に、陰陽の陰に当たる日の目が当たらない部分の利用を見出すよう努めてくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。
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