体力増強のための長距離散策途中での、
歩くだけの一人お花見。
ですが晴れ晴れとしてたのしめました。
4月2日・3日 10:00〜15:00が、池上本門寺にある関東最古の五重塔が年に一度の特別開帳です。
そして池上本門寺の急階段、此経難持坂を建設した法華経の熱心な信者、加藤清正公をたたえる三重塔が建設途中でした。
進化し続ける池上本門寺。
そのような印象を受けました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
話ががらっと変わりまして。
筋膜の癒着が進むことで、
細胞の配置が狂うということってあるのか?
先日、お客様に癒着が細胞レベルで進行し、その回復があらわれるとき、
以前に強くそういった細胞に衝撃や締め付け等で負担を積み上げたようなときに、
そういった場合、細胞がすでにつぶれてしまうような細胞膜レベルの癒着化があるという説明をしました。
施術をするものには、癒着のマクロからミクロへという流れの話で違和感はないのですが、
お客様には「細胞の配置が狂うってどういうこと?!」という印象を受け取ったそうです。
すでにそのお客様は、細胞の配置が理想に戻った皮膚や筋の状態で、
そこに恐怖を感じてしまうといった感情はないものの、
私と同業者ですがこれからもっと勉強をしようという方だったので、
概要は伝えたほうがいいだろうとその説明に時間を割きました。
医学書の人体解剖写真を元にして、
人体の奥を検証的に見ていくことができます。
そのような膜状のことから評価した文章を部分もとにして、
ざっくりとした筋膜の癒着の進み方のステップを述べてみます。
(1)筋膜の癒着 初期段階(皮膚近くにある表層筋に症状)
隣り合う表層筋が接触する部位の筋膜が一定範囲において癒着し始める
(2)筋膜の癒着 中期段階(表層筋より深い位置にある中層筋に症状)
表層筋の硬化が体内の奥へと浸潤し始め密度が増し、筋束という筋全体を構成する筋繊維の束が癒着し始める。
(3)筋膜の癒着 後期段階(中層筋より深い位置にある骨に接する深層筋に症状)
表層筋および中層筋の硬化が体内の最奥へと圧迫・締め付けを強めていき、この時点で隣り合う筋船員同士が癒着が進み、
そのステップがより進行すれば最小構成要素である細胞組織がつぶされて細胞膜レベルの癒着へと展開されていきます。
(3)にあげた細胞膜レベルでの癒着といった細胞の配置の異常が起きる場合、
それ以上の体負担を骨格筋の硬化で支え切れるものではなくなる。
深層筋は骨組みを正常化させる機能を役割として担うのだが、
そうした骨組みの状態の崩れが起きます。
骨等の立体化で臓器の位置を確保できなくなり、
胸部を含め腹腔内の状況が狭くなり圧迫や圧縮がおきます。
そして骨盤の前傾等のずれが組み合わされることで、
横隔膜の上下動が減少しだしたときに内臓の癒着が加速していくようだといわれております。
(1)→ (2)→ (3)という筋膜の癒着の各段階ごとに、どうあるのか。
それは専門性が高くなるため、訓練を受けた方には通じるという話になるので詳細は割愛させていただきますね。
ざっくりとだけいえば、自身の身体の一部にもっとも負担をかけダメージ蓄積をさせる部位が一点でも深層部にまで凝りを創ると。
全身タイツをはいたところ、そのダメージを受けたところにけん引されるような強力な引き連れが起きてしまいます。
するとそのようなダメージ部位の周囲のタイツ部位も、そちらにぎっちり引き連れて悪影響の範囲は広がります。
そしてそれが種になって、骨を動かす動作をするときに関節が大なり小なりずれが必ず生じていくのです。
たとえば片方の膝を痛めた状態で歩行したとすれば、それで全身の骨格へゆがみが波及します。
それでも(1)の段階では、よほどの心身のストレスをかけ続けなければ、良質の休養と食で改善していくでしょう。
一晩寝て起きたらすっきり。
この段階は、日々、生理的に筋は弱い癒着が起こるのは自然なことで、
睡眠時に良質な深いΘ波が出た瞬間に、全身の筋を緩める強力な弛緩作用のあるホルモンがでてリセット。
そうやって再生されていくものですから、さほど心配はいりません。
それが(2)の段階では、不具合の期間も中長期になり、筋膜の癒着は多層化して主に筋束レベル程度のモノが蓄積していきます。
この段階は、少し積極的なセルフメンテを健康を取り戻すためにしていくことを考慮したほうがいいでしょう。
状態の悪化が進めば、セルフメンテをするよりも他者からの施術を受けるほうが効率性が高くなるでしょう。
起立筋という背部の筋が硬化短縮しだしてきているため、胸椎や腰椎の棘突起の上下のずれや左右へのゆがみで、
そういった際の大まかな状態をチェックすることもできます。
そして(3)の段階では、最小構成要素自体の細胞膜に密で複雑化した圧縮が課されて異常な収縮をした細胞が隣通しで癒着していきます。
そうした細胞レベルでの異常な状態に配置された場合は、時には、骨よりも硬度が勝るほど硬く冷たく、
時には、そこの細胞の膜が壊れれば虚脱した一連の組織化していく。
それらは、もし私がそのような身体状況となれば、セルフメンテはしません。
腰背部や首などの改善のための背部の要所には目が届かないから、
正確かつ精密なアプローチが不可能なため。
そういった体組織は栄養もろくに与えられていないまま立ち続けている廃墟状態です。
だからもろくなっていますから、一瞬のミスが命取りになるので。
自分の眼では自分の背部は適切なアプローチができないという不自由なままでの、したこともないセルフメンテは事故のもとです。
運よく事故らなかったとしても、効果的な成果が出せるものではありません。
ちなみに、そのわかい私と同業者の方も、
日頃、一生懸命仕事に励まれて身を粉にしておられるため、
身体の芯まで張りがひどく(3)の深層筋へと凝りが入り、
骨膜へと癒着して痛覚神経が麻痺をおこした部位が多数ありました。
そうなると「ほら、ここです!ここは骨よりも硬いんですよ」と私。
すると「うそ〜。それ、骨だと思いますけど?」とその人。
そしてしばらく丁寧にそちらをリリースすると、血が流れる量が痛覚神経を働かせるまで増加できた瞬間、
「い、いたたたぁ!痛いです、痛いです!!」と感覚があらわれる。
無痛化した部位は、いい加減にどんどん加速して凝りを増やす使い方をしていくため、
神経はあっても血がそこに痛覚を感じられるほどは流れていない。
虚血性の麻痺が起きている。
それに深層筋、それも特に背面の深層筋は、もともと痛覚神経が仕込まれている量が体の前部の半分どころか、
極端に少ない量しかしこまれてはいないのです。
ただこのわかい同業者が特別鈍感というわけじゃなく、
私が自分の背部の筋を触診したときに、どうしても完全な客観性をもつ目で見ることができないため、
私も自分自身のことについては十分透明に見通すことはできないんですよね。
そしてそうした(3)のような深層筋の凝りが深々と入ることで、
不合理というよりもしちゃいけない姿勢や動作をしても、筋に炎症が発した感覚はないか遠のいて無視できてしまえるようになって、
それからは加速してそうした深層筋周囲の硬さを増加させていく。
それは本人がそうしていく自覚が持てないまま進行するのが怖い。
だから、、、。
そうした無自覚なまま進行して臓器までダメージを与える凝りを認識している先生は、
そういった結果が生む怖さをお客様からも感じる近場にいるため、
定期的に深層筋の問題を拡大しないよう積極的な対処をおこなうものも比較的少数ですがおられます。
私は個人的に、そういう眼を持たれた先生方はすばらしいと思いますが、いかがでしょうか?
・・・といったことを、そのわかい同業者の方に申し上げたところ、
素直な笑顔で喜んでくれたのがさわやかでしたね。
余談ですが、細胞の異常配置が修正されると、筋はふかふかなしなやかさを取り戻すのですが、
そうなる過程で、いままでそこに蓄積してきた締め付けや圧迫や衝撃が解放されるかのようで、
痛みやおもだるさなどの変調を感じられる方がいて、その後に好調になる。
そういったことを好転反応だとご存知の方がいて、自分の深層筋の背中の凝りが変わるときに、
必ずやそうした痛みやおもだるさがでてそこから好調となるだろと、痛みを待っていた人がいました。
ただ待てども待てども痛みは特に現れなくて、そのまま快方に向かっていきました。
それで「自分は鈍かったのかな〜」と言ってしょげていたのですが、
福音として反応を期待した気持ちは察しますが、
好転前の反応の出方はケースバイケースです。
出るときも出ないときもあります。
より深刻なものを内側に持っておられれば出ることが多く見受けられますが、
代謝力のよさを持っておられれば反応はでずに細胞の再配置が進んでいくこともあるようです。
すでに深層筋の癒着が進んでいる人のケースでは、
細胞の再配置が必要な部位が、身体の一か所に留まる人はまれなので、
それらの個所を難工事を進めて解いていくことで、
いずれ好転反応が福音としてあらわれるかもしれません。
ですが、出ても出てなくても、前進しておられれば、私はうれしいです。
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