2022年02月26日

休肝日は、お酒を控える日を作るだけじゃダメ! 私は、そう、いいたい!

このブログをお読みいただきたい方:

■ 肝臓がお疲れ様な方

■ 目を酷使してしょぼしょぼな方

■ 中医学に関心がある方



品川区立図書館。
よく利用させていただき感謝しています。
その図書館に、あらたなサービス提供が!


品川区在住のもの対象だそうですが、
品川区立図書館 電子図書館・音楽データベース利用開始とのこと。
電子書籍の貸し出しは一人2点まで、貸出期間は14日間。貸出中の書籍は予約もできます。
音楽データベースは、クラシックCD13万枚、200万曲以上の楽曲を14日間聴くことができるサービスです。
ネット上ではkindleなど電子図書は当たり前の時代でしたが、
公の図書館でも。。。

さっそくログインして借りられる本をチェック。
貸出できる電子図書数は少ないものの、
すんなり本がネット経由で読めました。



いやはや、スゴイ時代になりました。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ここから、すこし話の流れが変わって見えますが、、、

さまざまな「肝臓の機能」を酷使させる方法があります。


パソコンに向かって長時間作業をし続ける。
オンラインで長時間の会議をする。
スマートフォンを電車内で観る。
長時間ドライブ。
本を読む。。。


これらは肝機能をともすると使い過ぎによる機能低下や疲労の蓄積に至らしめることがあります。

「えぇ?
 お酒で肝臓を酷使してるわけじゃないのに、なんで肝機能が!?」


以前に中医学での考えでは肝と目の関係をブログで述べたことがあります。

目は脳が外へ露出した器官だといわれるほど、多量の血液を消耗する器官。
遠景を観る見方なら目のピントを瞬時に合わせて絞りを効かせてる必要もありませんが、
文字や映像等に注視する必要があれば、絶えず視線を送り動かし続けています。
それはオートフォーカス機能搭載カメラがひっきりなしに動き電池消耗も激しいようなもの。
人体ではカメラの電池に変わるのが血液になります。
つまり目を使えば多量の血液を消耗する。
そうなると目に多量の血液を送り込まなければなりません。
その機能を果たすのが肝臓の機能のひとつなんですね。


私も、一日中、長時間にわたり本を読みつづけたり、パソコンに向かうことがあります。
また、施術中には絶えず全体像を観察してお客様の内側から出るサインを見逃しません。
施術の手技では、ミリ単位以下の細部にわたるリリース。
それは数ミリ手が滑ればお客様の筋や神経や血管を傷つけるところもあります。
そうなると俯瞰で観ると同時に細部を観なければできません。

けっこう、目を酷使し、肝機能への状態の悪化を脈で読み取っています。

お客様の中にも肝機能が酷使されているだろうという、
肝臓部位を触り熱がこもっていたり、肥大な様子があったり、脈では血の送る量が減じられていたなど。
これは肝が疲労蓄積気味だろうなというときがあります。
「肝、疲れてますね〜」などとお客様にいえば、
過剰にそういわれたことに気になるものですし、
口に出していうことはまれです。

肝心かなめの、肝臓と心臓の連携する関係と同様に、
肝と腎にも、想像以上に密接な連携が水面下でなされています。

つまり中医学で言う「肝」に疲れがたまりすぎて、
肝の臓器でカバーできなくなるときに、
腎臓へ負担を振っていくことがあるようです。

それは時には腎臓の機能が亢進するか停滞するかで、
おしっこが近くなる頻尿へ触れたり遠くなることもでてきます。

そうなっていくと、一見すると腎臓の問題であろうという点のみを注視して、そこに手当てをします。

でも肝臓のほうの疲れが根本である、またはその引き金は目の酷使だったとなると、
腎臓に手当てしてみたところで、目の酷使をやめなければ際限なく腎臓の問題がぶり返します。

それが仕組みなのです。



私もこの{ 目の酷使 → 肝疲労 → 腎機能の乱れ }のトラップにはまったことがあります。

そして興味深いところでは精神に( )内のような変化があらわれてきます。
{ 目の酷使 → 肝疲労(怒り) → 腎機能の乱れ(恐れ) }

□ 肝臓の問題がでてきたときには、<怒り>の感情が爆発しやすい

中医学では肝は、<< 成長・昇発(上昇・発散・発揮) >>を象徴しております。
肝が阻害されたときには、自己の成長を取り戻そうとして怒り対抗する。

□ 腎機能の乱れがでてきたときは、<恐れ>の感情にさいなまれる

中医学では腎は、<< 滋養・下降・寒涼 >>を象徴しております。
腎が阻害されたときには、潤いを失い寒々と凍り付く様子となり恐れをいだきます。


人間は腎機能を乱されたら生理的に恐れやすくなる仕掛けが施されている。
中医学で言うところの腎虚が大なら、そのものが持つ感情は恐れのフィルターが必要以上にかかって精神に絵が映し出される。
それにより行動が制限・規制されて成長や飛躍が妨げられるようになるようです。



昨今のコロナ禍、そして世界情勢、気候変動等の自然災害などからは恐れの感情を増幅させられて、
恐れの感情が弱腰という腰部の腰椎の捻じれやずれに腎は、なおさら機能を乱されてしまいます。


目の使い過ぎが、恐れやすい自分に変える。
考えてみると怖いですね。


たとえばそんなとき。
さほど深刻でもなければ、経穴の<腎兪>を刺激するのもよいでしょう。
<腎兪>はウエストの一番くびれたラインの背骨中心から指2本分、外側、左右にあります。
そして同時に<命門>という左右二つある腎兪の真ん中のツボです。
腎がダメージを受けているときには、ちくーっとした嫌な刺さる痛みや熱傷的な圧痛を感じることもあり、
そのような異常な体感により問題があるかどうかが主観的に知ることもできるでしょう。


ただ、上述いたしましたように、目を酷使している自覚があれば、ひとまず徹底して目を休めることです。
休肝日というのは、お酒を飲まないというだけではない。



五臓六腑と呼ばれる、五臓:肝・心・脾・肺・腎は、
六腑と比較してタフな臓器ではありますが、
深く傷つけば回復しづらい傾向があります。

特に物言わぬ臓器といわれる肝臓は、
物を言い始めたら病気が進行して取り返しがつきづらい沈黙の臓器。

私は目黒不動尊などで目を閉じて、
しばらくそこで瞑想をするようにしています。
それも実は日頃の眼を酷使した状態から肝臓を守る意図があります。


人によってアイマスクを強制的につけて、1〜2時間、目を休める人もいます。

またはよく寝るというのも手ですね。
目の酷使を控える休肝日も設ける。
その大切さを知って実践なされば、しあわせになるでしょう。



ちなみに手で本を持って読むよりも、パソコンのディスプレイに映る本を読む方が、
眼球の焦点を緊張させたまま固定しなければならず、
かえって目は血を肝に要求せざるを得なくなります。
品川区図書館の電子図書のサービスを提供するインパクトは大きいものの、
個人的には紙の本を借りにいこうと思います。
posted by スズキ at 14:27| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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