このブログをお読みいただきたい方:
■ 瘀血(微小血管の血流停滞)が慢性化した疾患に関係があるわけを知りたい方
■ 瘀血は自分で減らせるにはどうすれば、という方法を知りたい方
難治性の疾患の陰に瘀血(おけつ)あり。
それを中医学では「久病必有瘀」ということばがあります。
<久しい病(やまい)、つまり慢性化した治りづらい疾患の裏には必ず瘀(流れずに滞る血液)がある>という意味です。
または「久病多瘀」ともいいます。
あなたの血管の長さは約地球2周分です。
太い動脈や静脈は、そのなかの10%。
他は髪の毛より細い微小血管(毛細血管など)が90%。
太さのある動脈や静脈が詰まれば、血流を計測し画像診断することで検査可能。
血栓により脳血管や心血管などが詰まれば命にかかわりますし、
現代医療では治療対象です。
太い血管も詰まったり血管内にカルシュウムや老廃物が付着し血栓というふたがされるわけです。
それが極細の微小血管では細い管であるがゆえに、
太い血管の血栓に先行してふさがる傾向にあります。
対して微小血管が部分的に詰まっても、それだけで命に係わる大問題に一足飛びに展開するとは思われません。
それにより西洋医学では微小血管へ治療を積極的におこなうということはあまりないようです。
ですが東洋医学は慢性化した治りづらい疾患を持つ方には微小血管が詰まっていることが多いと知り、
微小血管の血液の滞りを改善し血流を正常化させることが慢性化した疾患の改善となるだろう。
そのような考え方を持っております。
人体には瘀血が溜まりやすい好発の場所があるのですが、
東洋医学系が得意な先生方はそのような場をよく頭に入れておられます。
筋膜の癒着が好発する場所と瘀血が起こりやすい好発の場が重なるところもあります。
それらが相互に関係するところが仕組み状あるからですが、
両者の好発の場所(エリア)がずれているところもあります。
筋膜のリリースと瘀血の流れを通すこととは、
同じことなのかと質問を受けることがあります。
長い説明を省かせていただきますが、
筋膜のリリースと瘀血の流れを通すことについて。
施術法としてアプローチの仕方は異なるのです。
筋膜のリリースも瘀血の流れを通すことも、それぞれ難しさがありますが、
私には数十年おこなってきた筋膜リリースのテクニックが下地になっており、
そこの上に瘀血の流れを通すような促進法を足したもので別物と考えています。
筋膜リリースは、すべての筋肉の形状や特徴など正常を知り、異常を見分けます。
すると大腰筋なら大腰筋を緩めるためのオステオパシー系の手技のマッスルエナジーやカウンターストレインを使うか、
またはベン石温熱器でも対応できる程度の大腰筋の表部の硬さであればそれでいくし。
など一本の筋肉でも、腱部の凝りか筋腹か、体幹に近い部位か遠位かなどで解き方は変えていきます。
なので。
大腰筋を解くだけでも、20パターンほどの分類があって、適宜最適な手技を用いていくようにします。
上述のたとえの大腰筋が複数パターンのアプローチの手を用意しているように、
他の癒着が起こりやすいリリースすべきかチェックする筋肉は私の場合は200弱ほどです。
筋膜リリースは手技を為すときには大胆さと繊細さと経験がものをいうようなアプローチ法です。
筋膜の癒着している部位は視覚的に体表から見つけ出すことはできないもの。
ただ瘀血のあるなしは、チェックが誰でもできるんです。
微小血管の血流停滞はカッピングをすれば瘀血(?)が皮下に浮かび瘢痕が現れることで眼で観察できます。
施術をする先生なら、
「筋膜の癒着」や「瘀血がある部位」は、
触れば冷えたり熱がこもっていたり、硬化が観られたり、ちりちりとか電気的な違和感や、
にゅるってたりなどのその部位の組織上の異常がわかるので。
体表に色の変化などで観なくてもわかっているわけですが。
お客様にとってみれば瘀血がカッピングにより瘢痕が出ることで、
「なぜだ!?こんなもん、つけられたら温泉、いけない!プールに入れない!」
「どうしてくれるんですか!!」
とカッピングをして怒られる施術者には大変なことがあるので。
施術者の立場からすると、
瘀血、体内にあり続けているよりいいのではと思うんです。
ですがお客様からは「NO!」といわれることもあります。
中国のようなかっさが日常生活の中で浸透していればいいのですが、
まだ日本では説明しても、客様には納得しづらいことのようなこともあって。
以前は私もカッピングを背中のみの限定でお客様にさせていただきましたが、
今はしておりません。
施術で筋膜のリリースをするときに、
ベン石温熱器を手にできて瘀血部へのアプローチができるようになりました。
カッピングをしなくなってから、
瘀血へのアプローチをどう為せばいいかを模索していたので、
その点でもベン石温熱器があってほんとうにうれしい限りです。
ただブログをお読みいただいている方には、
ボディワイズの施術をお受けいただけていない方も多数おられるでしょう。
ぜひお客様自身ががんばってカッピングをして瘀血を除去してほしいと願っています。
そんなこともあって、
最近は韓国や中国製のプラスチック製のカップが安いものがでています。
日本製なら伝統と安心の「ギヤマン」で、私もここのをつかっています。
先日、時折メールでやり取りさせていただいている方も、
プラカップのカッピングを購入して瘀血の除去をめざし、
がんばっておられるといいます。
その彼は、医師免許を持つお医者様がなさっておられるすい玉治療を体験しておられ、
すい玉治療が療法であるし治療なんだという認識がしっかりしてます。
彼が医療機関でカッピングを受けたときの写真を送ってきてくれたときのことを覚えています。
彼は定期的にカッピングを自身に課して、
身体に溜まった瘀血を継続して取り除いていっていることでしょう。
瘀血は、
急性の凝りや張りなどでは皮下のすぐ直下にできるだけで、
ちょっとしたカッピングで取り除けるようで軽快します。
慢性化した疾患や体調の不良があれば病の位置が皮膚直下から体の芯に向かって沈み込んでいきます。
このような病気の原因となる瘀血が溜まる位置が深くなれば、
定期的にカッピングをおこなうことで徐々に瘀血を除いていくというのがベストなやり方です。
それも未病のうちに、このカッピングをを自ら行うようにして、
体内の蓄積した瘀血を減らすこと。
それは最良の健康維持に役立つ習慣だと思います。
Amazonでも、プラカップは気軽に手に入ります。
手動吸引式のポンプのモノや電動吸引式のモノも。
以前は電動吸引式のこの手のモノは、吸引力的に微妙なところだったと買った人がいってましたが今は改良されたようですよ。
dukezhi 32個セット カッピング 吸い玉 真空カッピング カッピングポンプ つぼ押し 吸玉治療 痛み緩和 血液の循環を促す 中国式療法 自宅エステ マッサージ効果
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または最近ではシリコンで作られたカッピングのシリコンカッピング用のものもあります。
CIANA シリコーン カッピング (2サイズセット(XS:4個入、M:2個入))
興味があればAmazonや楽天など、または私のように中国のショップから直輸入という手もありますので。
探してみてください。
ちなみに。
カッピングを買って、週一程度で瘢痕のマークを背中や胸や腹につけるようにしだしたというお客様がいまして。
カッピングを使った自宅ワークをする前と後では、その方の筋膜のリリースのしやすさは変わりました。
最後に、ひとつ注意点があります。
カッピング跡が付くつき方によりますが、
一気に体内の瘀血をやっつけよう!がんばって減らすため、どんどん痕を付けまくろう!!
といったようなことをしますと、瘢痕が現れた治療部位に血が多く摂られることで眠気やだるさがあらわれます。
わたしがベン石付きの電導カッピング機器を使って、徹底ケアすると、
もう、、、やりすぎると。
そのときは問題なくとも翌日は意識もうろうに。
なのでお仕事に差しさわりがでないように、
カッピングをする量を調整したほうがいいでしょう。
あと、ベン石付きの吸引式のかっさをつかっていて、
押圧のリリースにはない吸引のマイナス圧のリリースは、
すごいめっきりと呼吸が楽になるな〜と、実感中です。
特に横隔膜の腹部の前部や脇部や腰部の付着点をカッピングで攻めるとスゴイ楽に。
腰が硬くなってお腹が硬さが出てというところからも、
なんだかデスクワークが長時間化して不調だなというものの理由が、
「ココだったか!!」と知っていつつも、押圧のアプローチでは内臓部はやばさがあって、やりきれなかったものの。
吸引圧では臓器に負担をかけることが心配がまったくないやりかたなので、安心して吸引圧アプローチをしています。
やり始めた初日か2回目までは無茶苦茶痛かったのですが、
3〜4回目からは、その痛みも心地いい程度に減少しました。
(痛みが軽減するやり方を工夫し始めたからということもありますが。)
それに、カッピングをした直後に、
「さっきまでのこの肩コリって何だったんだ?」と思うような感じになりますから。
即効で調子がよくなるというのが、吸引圧の特徴だといえるでしょう。
そして横隔膜関係のカッピングは、
それは呼吸器系の問題や負担がある方、
アレルギー系の問題がある方、
腰が不調な方などはトライしてみてください。
ただやりすぎには注意して、弱めでやってみて徐々に強度を上げて自分の適量圧を見つけてください。
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