2022年01月28日

大田区立勝海舟記念館に行ってきました。

こちらのブログをお読みいただきたい方:

■ 幕末の志士のひとり、勝海舟に興味がある方

■ 風光明媚な洗足池散策をしてみたい方

■ 博物館めぐりが好きな方



施術の話ではなく、申し訳ありません!


いま、オミクロン株が社会に暗い影を落としており、
限られた時間を大切な人と、または大切なことをして過ごしたい。

そのような機運が高まってきているといわれています。


私の年代はバブルの世代です。
それもあって価値観の軸には、
モノやカネや地位や名誉などがあげられるといえます。

それが、いま。
時代背景が月日とともに変わり続けると同様に、
いまの若者たちの価値観の軸も変わってきたといわれています。
モノやカネはそこそこ大事とは思えても、地位や名誉などには振り向かない。

自然衰退で文明が崩壊しだした社会を救うための貢献に意識をもつ人がいる。

物欲よりもSDGs。
社会への貢献から地球への貢献に祈りをささげている。
地球の未来をどれだけ助けられたかという社会貢献に価値を見出す人が増えているといいます。



個人的な話で恐縮いたします。

私の散歩コースに洗足池という池があります。
洗足池の名の由来は、
日蓮上人が最晩年に旅路途中に洗足池に立ち寄り、池の水で足を洗ったことからついた名です。

幕末のことです。
幕府側の全権を握る勝海舟が、倒幕をめざし大軍を率いた官軍の西郷隆盛がいる池上本門寺に向かう途中、
中原街道を下ったところで洗足池の脇を通りますが、その洗足池周辺の絶景が気に入りました。
本門寺には無事に天下の大事業、無血開城の調印にいくほっとした気持ちも加わり、
一目でこの地が気に入ったのでしょう。

後に洗足池の近くに別荘を築き、
勝海舟の遺言通り墓は洗足池越しに富士山が見える洗足池のほとりとなりました。

勝海舟ご夫婦の墓とその隣の西郷隆盛の留魂碑に手を合わしてきました。


そして近年に勝海舟記念館ができまして、
ずっと入館したいと思いつつも。
わりと日が落ちた勝海舟記念館の閉館するころに散歩しており、
いつもスルーでしたが、昨日、ようやく入館を果たせました。 ^-^


勝海舟記念館(大田区ホームページ内)
https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/hakubutsukan/katsu_kinenkan/index.html




幕末の三筆とたたえられたひとりが勝海舟。
(※ 幕末の三筆:勝海舟・高橋泥舟・山岡鉄舟)
予想では勝海舟の書があり、
その他は貴重な遺品が目にすることができる。
それなら30分で拝見し終えるのだろう。
そう考えた内容はだいたい当たりでしたが、
予想に反して映像コンテンツが多数拝見できました。
気が付けば1時間以上、拝観する人も少ないなかでゆっくり勝海舟の勉強をさせていただけました。


思えば勝海舟。

幕閣として多くの刺客に命を狙われてきました。
来るものは刺客たりとて拒まずに誰にでも会うとか、
剣は免許皆伝だが人を切りたくないから、ぜったい剣は抜かないとか。
いつぞやは刺客に切り殺されかけて人きり以蔵に助けられました。
弟子の坂本龍馬も、もとは勝海舟の人物を知る前まではそんな刺客のひとりのようなものです。
官軍が狙う危ない状況でもさしたる護衛を付けるでもなく、市中を出歩いていました。
勝海舟の師匠でいて妹の夫となる佐久間象山が刺客の手にかかった。
そのような命を狙われる中、日本の民の未来を照らすために奔走し続けたといいます。


私ならストレスで胃に穴が開く危険な世に身を置いてもやってこれていたし、
晩年も元気だったのは。。
俺は若いときに、剣と禅をしてきたことでカラダが丈夫になったんだ」とご本人がおっしゃられています。
想像するに、剣と禅も大事ですけど大局を見る目と本質をつかむ力と大胆かつ細心に行動を起こす身のこなしと。
それらを兼ね合わせて持ち合わせた人間故に表せる気の力がたくましく、
死に至る大難の邪気を祓ってくれたものなのでしょうか。


館内に勝海舟の誕生から他界までの年表がありました。
そちらを観れば王子神社まで夜な夜なでかけて剣を振り禅を組む。
その修練の勢いが厳しいものだったそうです。
一度、剣友が付き合ったが一度で懲りたそうです。
私もその修行のことは聞いていました。
ただてっきり成人後の修行だったのかと思っていたが16歳の勝の自身が選んだ修行だったと、年表を観てわかったとき。
未来の大衆の命を背負うまでの筋金入りの芯の強さを感じました。



大田区立勝海舟記念館は、
国登録有形文化財である旧清明文庫というモダンな建物。
そこも見どころです。

オトナの入場料は300円。
1000円で年間パスがあるようです。

1000円のパス、買おうかな。。。



最後に。

勝海舟らは、命もいらぬ、金も名誉も。。と、
西郷隆盛にいわれたとか。
(※諸説では山岡鉄舟を指す言葉という解釈する方もいます)

これからの若者たちは、物欲を超えて大事業をなした勝海舟らのような素養があるのだと考えています。 ^-^)
posted by スズキ at 07:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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