ももいろクローバーも笑顔で漢方薬に出てますから。
日本の漢方薬が市民権を得ている感じ、つたわってきます。
先日、品川駅の近くにある『ニホンドウ漢方ミュージアム ( https://www.nihondo.co.jp/shop/museum/ )』にでかけて、
多種多様な生薬のサンプルが展示してあるものを観てきました。
無料で入ることができるので、関心がある方は足を運ぶといいでしょう。
生薬そのもののサンプルを目の当たりにして観察すると印象に強烈に残リます。
本や映像から学ぶことも知識を増やすために必須です。
同時に個性が際立っている生薬の実物を観察するのは勉強になりますね。
ただ漢方ミュージアムは、完全密封した瓶の中にある生薬を観るシステム。
すると、、、
■生薬のかおりが匂ってこない(これ大事!)
■生薬のサンプルが相応に古くなり変色している可能性があるものが見受けられる(鮮度として若干利用不可のものかと思えるもの)
■そして。その生薬を手にして料理して実食することができません!!
昔、私が漢方について勉強しようとしたとき、生薬を手に入れるときにネットで手に入れることもできるが、
少し購入ハードルが高いものでした。
なので他の場で、手に入れることはできないかと考えて探し回っていた頃、
中華街の食材店に、中華の薬膳でよくつかわれるものがおいてあることを知りました。
そのようなところをカバーするために
昨日12月16日。
漢方(生薬単体も)や食養生に関心をもっている方と、
生薬や薬膳の素材を買いに{横浜中華街}へ足を運びました。(おつかれさまでした!)
数店舗の中華食材を小分け販売している店を、まずは下見でどのような商品があるかを徹底チェックしました。
店ごとに品揃えがかぶるところが多いいものの若干異なります。
そして同時に生薬の相場もわかります。
購入は定番の生薬と食養生用食材
( 枸杞子、松の実、朝鮮人参、甘草{リコリス}、白きくらげ、
はとむぎ、くるみ、なつめ、霊芝、緑豆、黒米、白芍{芍薬}、干しエビなど )
一部、買ってきた生薬の写真を載せますね
甘草や枸杞子などは手に入りやすくなったが、
ちょっと通常では手に入りづらいものもある。
霊芝は、カットしていないものが手に入りました!
かおり、わるくないなぁ。でも、ちょっとサルノコシカケ科のきのこ。
やすくはなかったのですが、これは飾りたい!!
朝鮮人参。
カットしてあるもの、少し大きめなもの、上写真のような根っこの先のもの。
様々用意され、最安価が根っこの先っぽだがそれでも安くはないのですが。
いずれ、根っこの先じゃなくて、カットしてあるものを手に入れて使いたいなぁ。
なつめ。
愚かしいことですが、
私はつい昨日まで、「なつめやし(デーツ)」と「なつめ」が同一のものと勘違いしてました。
同行した先生に『(なつめやし)と(なつめ)は、科が違う別物だよ〜』て教えてもらいました。
食べてみると非常に似ている。。。だが、科が違っていたら効能は別物。
はずかし〜。
あと、店に当帰の棚があったのだが、商品が売り切れで手に入らなかった。。。ザンネン。
こちらは欲しかった。。。
うれしかったものもありました。
白芍という芍薬(シャクヤク)が手に入ったこと。
たとえばAmazonで生薬の状態でのシャクヤクを手に入れようとしても、検索に引っかかってこない。
漢方薬として調合されたものが出てくるのみ。
メジャーな生薬でありながら入手しづらいもののひとつです。
では芍薬(シャクヤク)って、漢方でどういったポジションになっているものか?
筋弛緩作用が強く発揮されることで、
婦人科系の痛みや不快感を癒やすことは知られることです。
芍薬甘草湯。
これは芍薬と甘草を一定分量を混ぜて煎じて得るシンプルな漢方。
芍薬甘草湯は、腹部・筋肉・関節の緊張を緩和して、鎮痛します。
芍薬も甘草も強い筋肉の痛みを軽減するような筋弛緩作用がある。
ですが芍薬と甘草を別々に煎じて、別物として摂取したとしても、
筋肉痛が画期的なほど癒えてしまうことはない。
ちょっとマシになったと、鋭い人は感じるかな?
程度のこと。
ですがこの芍薬と甘草を合わせて煎じることで、
その筋弛緩作用が1+1=2ではなくなります。
3倍以上のパワフルさに効果が飛躍しますから、
こうなると筋肉が硬化したり引き連れるなどの状態を強力かつ速やかに癒やしてくれます。
そうなると、それほど体感覚の変化に鋭くなかった人でも、
「あれ、これ、いい!効いてる」ってわかっちゃうのです。
そのような芍薬について語っているYou Tube映像を見つけましたから、
関心があればご覧くださいね。
漢方エビデンスナビ・芍薬(しゃくやく)の作用について
このたび中華街で甘草と芍薬(白芍)を同時に手に入れてます。
だからこちらの2つの生薬を煎じて芍薬甘草湯を自宅で作れる。
つくりたてが最高にビビッドに漢方って効いてくる感じがある。
それ以上に、漢方薬の醍醐味は生薬を煎じているときに蒸気とともに揮発してあたりに有効成分が散らばる場にいれる。
これは韓国ドラマでホ・ジュンという医者が活躍するテレビドラマがあったが、
多くの病人が雑魚寝に近い状態で屋内にいるというシーンで、印象に残っていたことがある。
「生薬を煎じるときにでた蒸気に含まれる成分を吸わせるのだ。それで病人はよくなるだろう」
といった。
カラダを横たえていた病人たちは、ホ・ジュンの言葉の通り、漢方薬として煎じたものを飲ませることができなかったものも、よく治っていた。
たとえば炎症を和らげるための湿布薬は皮膚に貼ると薬効が経皮吸収するもので、
すると直接的に炎症ある患部の直近に貼られたところから速攻で炎症部に効いてくる。
そのような効き方があるんです。
多少うろ覚えだが、大筋は揮発した蒸気中に生薬のエネルギーが患者の皮膚から(消化器を通さずに)血に入り、
気に乗って効率よく全身をめぐるということだった。
最大のパワーをもった状態が煎じる前の生薬です。
それだから煎じはじめで揮発させたとき、生薬の作用やエネルギーがお湯にも溶け出しますが、
それが蒸気にも溶け出し含まれているのです。
通常は漢方薬はカラダに取り込むときに服用のとき液や顆粒になった薬剤を経口から飲みます。
それでは消化器の胃に入ります。
そこで消化されるのです。
すると漢方の成分が、変質変容する部分も現れます。
漢方の力をだいぶ減らすことともなります。
つまり。
甘草と芍薬を自宅で煎じるときに出る蒸気を、
体全身で浴びよう!
そのときに最も強い筋弛緩作用が現れて筋肉の炎症を和らげてくれる。
もちろん、その蒸気を浴びたあとには、
芍薬甘草湯が手元に残るわけですから。
その後にそちらもいただけてお得です。
余談ですが、強烈な凝りをカラダに秘めた方がおられました。
かなり筋膜リリースでは研究に研究を重ねてきた私でも、必死に施術をさせていただいても、どうしても返り討ちにあっていました。
その方が、たまたまむくみを医師に訴えたときに筋弛緩剤が処方されたそうです。
そちらのお薬を服用なさっておられたときに、私の施術を受けに来ていただいたとき。
いつもでは施術の下準備の鎧落としで四苦八苦だったものが、
信じられないほどリリースが進んで驚いたのです。
「するっ!するっ!」と他のお客様のように奥へ奥へとリリースできました。
その後、そちらのお客様はお医者様から処方された筋弛緩剤を取らなくなりました。
それでも、するっ!するっ!とリリースできた状態はほとんど維持できたことがわかりました。
そんな貴重な教えをいただいたこともあって、
漢方でも筋弛緩作用が得られないかと調べていたことがあるのです。
なかなか難しいことかと思いますが、
ボディワークのような施術や動きのレッスン等を受けるとき。
芍薬甘草湯を自宅で生薬から煎じて、
筋弛緩作用を全身の皮膚から経皮吸収してみるといいかもしれません。
本人も「えっ!?いつもと施術を受けていても違う感じなんですけど」となって、
カラダの改善が一気に駆け上っていけるかもしれません。
※ 効果が大きいため、一般の方では、そのカラダの変化に追いついていけないかもしれませんので。
実施の際は、かかりつけのお医者様等のアドバイスを頂くようにしていただきましょう。
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追伸:薬膳スープつくりました
買ってきた【なつめ、霊芝、朝鮮人参、松の実、枸杞子など】の生薬をいれた鶏ももスープをつくっていただきました。
出汁等は入れず、具材から出る澄んだスープで味は薄め。
鶏ももの甘みなどがほんのり。
やさしくカラダに染み入るよう。
その日の夜は、いつもの3倍も深く寝れた〜と実感しました。
定期的にいただくことができれば滋養強壮がはかれるのもうなづけます。
今回知ったのは、
霊芝の石づきをカットしていれました。固くてこれは煮込んでも食べられません!
朝鮮人参の根は、煮込むとやわらかなかんぴょうのようで、そのままいただけます。
あとは枸杞子は、煮込むとフルーティーになっておいしくなるので気に入ってます。
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