2021年12月15日

筋膜リリースのボディワークの真骨頂。 体軸の正しき垂直を得て保つためのサポートが得意なんです。

以下の2枚の身体の垂直性を表した画像を御覧ください。
左右の絵の違いを、よく観察していただけましたら幸いです。


アライメント.png

骨盤のアライメント3.png


詳細説明は省きますが、
アライメント(体軸の垂直性)が構造上乱れずにまとまっていることが健康の基本と考えています。



それは、たとえサプリや漢方や心理学や様々な健康増進を試みるためになされることも、
体軸の垂直性が崩れていては、人体という構造体が支えの力が弱い脆い状態にあります。
そこからの不具合は見過ごしていいものではありません




構造体の弱さをたとえるなら。。。
1000年の月日を立ち続ける五重塔には心柱がある。
心柱とは、五重塔の中心を上下に貫く大黒柱。

五重塔という建築物は大黒柱が重力線に貫かれた垂直さがあれば強度が高く、
地震や風雪や嵐などの殴りつけられるような外力がかかっても、
心柱がしなって力を逃し、倒壊しづらいように作られています。
こちらが通常の強い構造体で構成された五重塔です。

ですが、もしその大黒柱が、
くの字に曲がり、傾斜して設置されているなら、どうでしょう?
嵐や台風の風雨に、地震にあえば倒壊の恐れがあります。
それどころか外力の作用などなくとも、
くの字に曲がった柱自身にかかる屈曲の内角にかかる圧が高ければ、
くの字の曲がり部位に亀裂が入り、やがては柱が分断されて倒壊することになるでしょう。
こちらは問題の弱い構造体で構成された五重塔です。
地震や台風のある日本では、1000年、垂直設計に誤りがある状態の木造の建築物が持つわけはないのです。
早々に、ふしぶしに様々なトラブルや問題が多発することとなり、
それを大黒柱の垂直性事態が改善なされずに対処するなら大変な作業を強いられるのは目に見えています。



それでは。

あなたの大黒柱といえる脊椎の連なりは、いかがでしょうか?


強い構造体の五重塔のようでしょうか。

弱い構造体の五重塔のようでしょうか。





以前、五重塔での説明ではイメージがわかないという方がおられましたので、ダメ押しの例えを続けさせてください。

雑誌や新聞紙を廃棄するときに紐でくくって回収場所に持っていきます。
そのときの紐のくくりが丁寧に上下の際が揃えられ安定的にしばられたらもっていきやすいですよね。
対して、そのときの紐のくくりが弱かったり重ねた本の上下がいくつもずれたまましばられたなら
運んでいく途中でバラバラになるかもしれません。
垂直軸が正されていなければときは、
内部の位置がずれることとなります。


紐でのくくり方が悪い状態を人体ではどういうことかと考えてみましょう。
お腹の中にある内臓が正しい位置にいられません。
すると手足の付け根のコリがあらわれてしまう。
そういったコリの部分にはリンパ節があリます。
そして内側に血管や神経も通っていて、
その通りを停滞させることにもなります。
やがては自律神経にも影響の色濃く出る経脈にも異常をきたします。

こういった状態が健康体であるといえるわけがない!



私は、そう思いますが、どうでしょうか?



ボディワークのなかでも筋膜リリースは。
当初、骨格上の構造体を正しき場所に配置させるというのが、
主なシゴトでありました。
そのように導くことにより、
上記で述べたような内臓部のズレや血やリンパの液の流れの阻害を和らげることにも意識を向けます。
それによって、その方自身が持つ、自然治癒力を発揮しやすくするという考えです。




骨盤の傾斜状態をチェックすると、体全体の構造体としての強度が見えてきます。
(実は頭の位置と傾きが骨盤の傾斜にリンクしていて、対面した瞬間に骨盤の前傾度や左右の傾斜や回旋などのおおよそがわかっています)

骨盤のアライメント2.png

それぞれの骨盤の矢印の方向を観てください。

まずは左図ですが、
前傾した骨盤では腸骨が前へと傾斜していますね。
それにより脊椎の腰椎椎骨部は前方へ過剰な反りが出てきます。
チェック方法としては、尾椎の位置が体軸の垂直線から後方にずれている点。
または腸骨と下部肋骨との隙間が狭まり、指の太さ1〜2本ぶんにとどまっているかもしれません。



少しだけ詳しく様子を観ていこうと思います。
骨盤底筋の上に内臓を立てに積みあげることもできず、
腰椎の前反による消化器等を腹の前に押し出している。
骨盤の上に要領よく内臓を置くエリアが上下にしっかり確保できている右図の正常な骨盤とは違っています。
内臓は全体的に下垂(胃下垂等は顕著)しますし、
へそ周囲が硬い状態となり腹診で問題ありとされるでしょう。
骨盤底筋の緊張が強いようなら横隔膜の作動も制限されてしまうので、腹式呼吸が理想的にはできなくなります。
その他。。。


実際には長年かけて芯にはいった抗重力筋の凝りの異常は本人は、それに対して気づきづらい傾向にあります。
バレエ等の体軸の正しい垂直性を意識しなければ成り立たないことをなさっておられる方は別ですが、
起立筋含め体幹を立てて垂直を保つための筋肉群は、カラダの前面にある触覚神経等の感受性の10%も持ち合わせておらず、
自身では気づかないまま強固な起立筋の内奥部の萎縮があっても、そのことに慣れ親しんで、違和感を感じずに過ごしています。


芯に入った抗重力筋(カラダを重力に抵抗して立たせるための筋肉群のこと)は、異常なまでの緊張が深部にあっても気付かない。
ただ抗重力筋の表層筋部分に凝りがあると、それは張りとして不快感を感じることがあるのですが、
中間層より深い部分は特に感受性が弱くなるよう作られているため、現実的な不具合を含んだ状態でもそれに気づけないのです。
それにもまして体の前面なら自身の目が届く範囲ですが、
背中になると目が届かない疎遠なところという印象が無意識に持たれがちのようです。


私が施術の前後でお客様に立ち方をお伝えするとき。
正常な骨盤の位置へとポジションを変えるように導いています。


ですがお客様の背中の起立筋や骨盤を囲む臀筋などが萎縮したままでは、
正常な骨盤の位置になるためには苦戦するでしょう。
それができたとしても不完全な立方という状態です。
それも一瞬芸で終わり、姿勢は元あった不具合状態の通りへと崩れるでしょう。

そういうこともあるため、理想的に立つことが叶うような筋肉の状態への手助けを受け入れることが確実な成果を得るためには、
効率の良い場合が出てきます。
自分の歯を自分でドリルをもって治療するのは歯医者さんでもむずかしいのと同様に、
自分の目で観て、指で触って、状態を正確に確認するのがむずかしい自分の背中の抗重力筋をただすために、
ボディワーカーの施術を受けていただくこと。

そうしていただくことで、状態の改善への時短かつ確実に上に向くステップを踏めるということがあります。



これは施術をする先生の施術のPRのようになってしまいましたが、
もし、背中の深層筋を緩めることができる先生を見つけた方がおられれば幸運だと思います。

その意味は、下部肋骨の11番・12番のような骨折しやすいところに根付いた凝りの根深さが誰にでもでてしまいやすいもので・・・。
あとは胸椎と肋骨の隙間の凝りは、側弯が傾向としてあれば根強いし、その部位へいたる隙間に入って解くことは困難です。
最近私も刮莎型のべん石温熱器のおかげでアプローチが進むようになりましたが、指先等ではまったく歯が立たないのです。
それに腰仙関節部分や頚椎第一などの詰まりが、もし、根深いものであったならば、そういったさいのリリースは、
ときに容易なものとは言えず、危険性を適宜十分に配慮して手を尽くすものとなります。
ちなみに骨盤が前傾してそれが慢性状態であれば、仙腸関節のズレも含みますが、同時に仙腸関節以上にときとして根深い位置に隠れた腰仙関節には、多くの施術をなす先生方も苦慮することがあるでしょう。

私もべんせき温熱器を使う前に腰仙関節に当たっていたときは、強めの圧を用いての90秒以上の持続圧をかけるようにしていました。
それでもだいぶリリースは起きるものの、戻りが感じられて不満があったことを思い出します。
対して、いまは、腰仙関節部分に事前にべん石温熱器で患部に注熱しておき、解くべき組織に柔軟性を高めていくようにして、
圧をかけるときの痛みや不快感の軽減をはかりました。そして患部への特別な注熱のやり方を研究して成果をだせるようになってから、
このような大事な部位への施術成果が後々まで続く期間が跳ね上がったのです。



実は、その跳ね上がった改善によって、一部の施術パートを割愛する事ができていました。

以前は施術中に仰向け寝のタイミングで背中にホットストーンの敷石をしていたことがあります。
それは背中側の起立筋や骨盤を深く緩められた状態に変えるために最高に効率がいいことがわかったからです。
最近ですが、その背中の起立筋群へのホットストーンの敷石を割愛しているのは。
理由はシンプルです。
現在、リピートしていただいているお客様の施術をしており、
すでにそのお客様は幾度か背中の起立筋が深々と熱が通って、
骨盤を正しいポジションにもっていけるようになっています。

昨今のべん石温熱器の使い勝手が大幅に改善したからということもありますが、
それだけではありません。

そのお客様自身が立ち方を自身で真摯に模索すればそれがかなう能力が持てた。
それは何度もの施術をお受けいただけていて、
毎回、毎回、深くカラダの芯に施術前とは違うよう変化なさられたからです。
なので、もう背中のホットストーンの敷石は、このアフターフォローのお客様には必要なしと判断できたときに、
それを割愛していたのです。



立ち方を変えることとは、いままでの強固な習慣性から抜けるという難易度の高いものであり、
なかなかそのところとの戦いに勝利することはむずかしいのですが。。。
そのようななかでも、

私がお客様に対して直接言葉で「かなりカラダが安定しましたね!」というときには、
私の力を借りて垂直に骨盤や脊椎を立たせることもできますが、
自力でそのような方向へと向かおうとしている様子が伺えます



 ^^)



posted by スズキ at 16:03| Comment(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。