骨格筋の左右差に顕著さがあり、繰り返し継続して発生する。
解いても思ったほどまで前進しづらいとき。
「なぜだぁ〜! だいぶ解けたけど、これじゃ一進一退じゃないか・・・」
そんな気持ちになりますよね〜
その理由として挙げられるものは?
それは{ダメージを与える原因が温存されている}のです。
頑丈な包丁も、使い方が正しくなければ刃こぼれが起きます。
人体の、筋肉も、靭帯も、腱も、骨も、関節もそうなのです。
人体にも、刃こぼれが起きるのです。
そんな刃こぼれをおこすきっかけは?
コンピューターのプログラムとそのバグというセットで説明されるとわかりやすいでしょう。
高価で最高の速度が出るCPUが積まれたコンピューターも、それを動かすアプリケーションソフトがあって使用可能になります。
高度なプログラムが書かれていれば機能がそれに応じた仕事をします。
私たちがプログラムの組み方を教えてもらうときには、
プログラミング入門講座などの本や講習会に通うでしょう。
ですが私たちはカラダというハードを動かすためのソフト、
つまり動かし方を正しくプログラミングするような講座は受けてないことが多いのでは?
世にムーブメントアカデミーとかいって、
身体操作を懇切丁寧に初期段階から教えてくれるクラスがあればいいのですよね。。。
クラスをでれば一通りの自己の動きの良し悪しを客観的に評価でき、
ベストな改善プランが得られるようなところが、、、あるといいが、ないんです!!
そうなると、無学のまま独学で人体の動作をプログラムしてきたことになります。
それは致し方ないことです。。。
そして書かれたプログラムに「バグ」が入り込んでたら、思うようには動けない。
無限ループしてリセットボタンを押すしかなくなるとか、
ときにはハードが壊れる事態も起きてしまうこともある。
それが人体の「刃こぼれ」ダメージにつながるわけです。
継続した体の使い方は正しく理解してプログラムをしたつもりがバグが入ってたり、
各身体部位の機能に対し理解が進んでないままプログラムを書けば自爆は必至です。
そこからの負の補正が無限ループしだすこともみられるでしょう。
骨格筋ダメージや関節の神経に刺さる痛みなどが動き方のプログラムのバグからきてるが、
長年バグの入った身体操作を続けて慣れ親しむと、
その使い方以外、脳が発想が浮かばない事態に陥ることがあります。
あとは激しいスポーツや職業的に業務上続けるしぐさや運動などは、
息をしづらくする緊張がともなうケースも多く、
結構な筋肉の痛みがあっても、頑張り通します。
後天的に転倒や衝突などにより外傷をともなう事故等起きたときにも、
後々まで刃こぼれをおこすような身体操作のバグが紛れ込むこともありますね。
この場合には、補完作用に次ぐ補完作用が繰り返され、思ってもみない場所に刃こぼれが飛び火することもあります。
あと視点を変えてみると、
身体は、いつまでも10代や20代の若いままではなく「老化」します。
老化は、筋腱や骨、それに感覚器や臓器などをつくるコラーゲン生成力が低下し、感受性を得るための神経も低下します。
この場合には体の使い方のムリやムラやムダが加速する時期となるので、気を付ける必要があります。
そういう様々な体の刃こぼれをおこしやすくなる要素からの影響からもたらされる場合です。
これらの事象は単独というより複合されてあらわれることが多いですね。
「ムーブメントアカデミー」のような賢明で優れた身体操作を教えてくれるコースにいっていれば、
徐々かまたは明らかな上向き傾向が見て取れるとなるはずだがとなります。
残念ながら、賢明な身体操作プログラムを獲得できて、そちらへ乗り換えられない状態のままであれば、
一進一退か下降曲線を描きます。
どんなにすばらしいマッサージや施術を受けても、
無自覚の内に自身の身体操作で刃こぼれをおこし続けてますから、
時間経過中に刃こぼれさせていますからダメージが再度蓄積するわけです。
「またもや痛みが!」というときの、よくあるからくりはこのようなものが主です。
意外なほど単純だと思いませんか?
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
昨日の施術にて。
長年にわたり施術をさせていただいておりますお客様がお越しいただきました。
主訴のひとつに:右肩に不調を訴えられています。
かつては右肩内部では筋肉の硬化が強くなり体液の流通の低下が長期にわたっていました。
筋組織は細胞レベルで飢餓状態であったり老廃物を貯めているなど劣化が進んだ細胞がはびこっています。
細胞レベルでの状態の改善が必要です。
着々と筋膜リリースを重ねて内部の栄養素の量が少ない部位に届けられるようにしていくことは必要です。
それが進まないうちに、まことに骨化と呼べる筋膜が骨以上の硬さに変質したままで強い刺激を与えれば、
特に肩関節周り等の大関節には筋膜の癒着による凝りではなく、
カルシウムが蓄積して鋭く刺さるトゲ化した状態で内部ではがれて偉いことになるケースもあり危険です。
それもあってスラスト操作には向きません。
それも、今となっては昔のこと。
かなりしつこくて苦しまれてきた肩の状態も、
いまは体の全身が状態の良好さと安定感があらわれて、肩もそれにならって改善しています。
身体操作にも関心がおありのお客様という点もあり、
身体操作上のバグがあることは本人も感づいていました。
具体的にどうすればいいかというと、難しい。
それは私も同様です。
私なりに毎回このお客様用に、どのような動きの示唆をすたらいいだろうかと考えています。
懸命に知恵を絞って情報を新たにかき集め、備えていますが、難解さが浮き彫りになります。
そして昨日は、手の内を作って固定点を作り力(エネルギー)を相手につたえるという内容。
【二人が向き合って、立位で私をお客様が左手で遠位へと押してもらうと、素直によろめく。
だが右手では、力が十分伝わらないため、私の軸が根付いたままです。】
というところを検証していただいてから、
・右手で押せてない理由は?
・ではどうやれば押せるの?やってみてください。
そこでこちらの客様は懸命にも何か大事なものに気づいたようです。
結果、お客様が右手で私を押すと、よろよろっと倒されちゃいますので。 ^-^;
筋肉が肥大(筋肥大)する場合、
・他の筋肉が仕事をさぼっていて、その代償に別の筋肉がその仕事の穴埋めをするとき。
・屈筋と伸筋の両方を同時に力が入っている状態に陥っているとき。(アクセルを踏みブレーキも踏む感じで、内部的にはエネルギー消費をしているが外に対しての仕事ができない)
・他、、、
などがあげられます。
私も、そして誰しも、無駄な筋肉に力を入れて、動く操作の邪魔をすることがあるのかもしれません。
それが無意識のうちにしている仕業です。
間違って書き込まれたプログラムと手を切るための修正作業をしてあげられるのは、自分の力です。
お客様は自身で「後者の状態にあるのでは?」という実感を伴った気づきを、得られたのも、
それがわかるところまでお客様ご自身が自分を引き上げた実績がなせることと感じています。
バレーボールに例えれば。
スパイカーであるお客様へ打ちやすい球をセッターとして施術者が球出しできても(動き方を伝えても)、それをスパイクするのはお客様です。
お客様によっては、スパイクしづらい球が来ても打つための準備と能力が整えられており、、得点できる方もいるでしょう。
スパイク技術が研磨されていくにつれて、面白いように点が入りだすことを知っています。
私が施術で筋膜の癒着を解くことは、お客様のスパイクを決めていただくための球出しをするアシストのひとつです。
筋膜の癒着がたくさんあるままでは、動き方のバグを取るのは難しく、癒着がなくなれば、それはたやすくなります。
願わくば、お客様が大量得点をたたき出しますよう、楽しみにしております。
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