超高齢化社会、そのもとでの健康を考えるには、
資料性も高い良書かもしれません。
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日常生活に生かす:健康とスポーツの科学【電子書籍版】(22世紀アート) Kindle版
[商品について]
――陸上競技などでも実践されているかけ声効果は、次の何を増加させるでしょうか。
1.持久力、2.最大筋力、3.集中力
正解は、本書「3.筋力と筋線維タイプ」をご覧ください。
世界でも類をみない速さで超高齢化社会になりつつある現代の日本。しかし私たちの日常生活は都市化・機械化が進み、必ずしも健康の維持増進に適した環境にある訳ではない。こうした環境では適度な運動やスポーツによる健康の維持増進が不可欠となるが、そのやり方を誤れば逆に健康を阻害することにもなりかねない。そうした観点から、本書では健康やスポーツに関する重要なトピックスを生理学、解剖学あるいは力学的側面から解説すると共に私たちの日常生活に活かせるよう具体的な応用例や測定データ、参考文献も紹介し、生涯にわたり健康で豊かな生活を送るために役立つ知識の一端を提供していく。学生や指導者はもちろん、中高年をはじめとする一般の方にもお役立ていただける内容となっている。
[目次]
まえがき
1. 日本人の健康と体力
「日本人の寿命と健康」
21世紀は「超高齢化社会」
平均寿命と乳児死亡率の変化
最近の中高年者の健康
「日本人のスポーツと体力」
最近の中高年者の体力
中高年者のスポーツ参加と体力
現代中高年者の健康と体力
参考文献
2. 形態と機能の性差
「形態の性差」
日本人青年男女の体格比較
体格における性差の特徴
骨盤の性差
「機能の性差」
身体機能の男女差
筋 力
パワー
血液・循環機能
持久的能力
陸上競技世界記録の性差
女性の体力特性
参考文献
3. 筋力と筋線維タイプ
「最大筋力の限界」
筋力と筋断面積の関係
「火事場のバカ力」の生理学的機序
最大筋力の心理的限界と生理的限界
「筋力トレーニング」
筋力トレーニングの練習効果と生理的効果
「筋線維タイプとスポーツ適性」
運動ニューロンと筋線維タイプ
各種スポーツ選手の筋線維タイプ
筋線維タイプとトレーニング効果
参考文献
4. 脳の発育と働き
「脳の発育と発達」
スキャモンの発育曲線
胎児期における脳の発育
脳と運動機能の発達
「脳の働き」
大脳皮質の分業体制
「ペンフィールドの小人」の特徴
早教育の意義と問題点
「脳の相互作用」
睡眠パターンの発達
覚醒と睡眠の中枢
「寝る子は育つ」の生理学的根拠
「赤ちゃん体操」の生理学
参考文献
5. 運動の調整機序と姿勢
「運動の調整機序」
筋収縮の神経伝達経路
運動調節の神経機序
熟練動作と未熟練動作の違い
いわゆる「運動神経がいい」とは
オープンスキルとクローズドスキル
「姿 勢」
乳幼児期の姿勢発達
脊柱の生理的弯曲と姿勢
力学的にみた「よい姿勢」
直立姿勢の拮抗筋バランス
歩行姿勢の加齢的変化
歩行姿勢のパターン
参考文献
6. 思春期発育とスポーツ
「思春期スパート」
身長の発育速度曲線
思春期スパートの性差と個人差
日本人の思春期スパート
「第二次性徴」
思春期スパートと第二次性徴
思春期スパートと性ホルモン
思春期のスポーツと骨発育
参考文献
7. 女性とスポーツ
「女性ホルモンの働き」
女性ホルモンの分泌
女性ホルモンと月経周期
思春期の月経異常
「月経周期とスポーツ」
月経周期と競技成績
スポーツ選手の月経異常
「スポーツと妊娠・出産」
スポーツ選手の妊娠・出産
妊婦スポーツの意義と問題点
参考文献
8. 肥満とソマトタイプ
「肥満の判定法」
種々の肥満判定法
「ソマトタイプと体質」
至適体重の考え方
肥満と肥満症
参考文献
9. 運動と栄養のエネルギー
「一日の総消費エネルギー」
タイムスタディの調査法
基礎代謝量の推定
運動の消費カロリー
一日の総消費カロリーの計算
簡易法による消費カロリーの算出
「運動のエネルギー源」
エネルギー供給系からみた運動の種類
運動時のエネルギー源
体脂肪燃焼のための効果的運動
種々の減量法の問題点
参考文献
10. 現代人の疲労と腰痛
「現代人の疲労」
現代人の疲労の特徴
疲労と自律神経系
「現代人の腰痛」
姿勢と腰痛症
腰痛を防ぐ日常動作
効果的な疲労回復法
運動による疲労回復法
腰痛予防と回復の運動
参考文献
11. 運動処方
「運動処方とは」
運動処方の考え方
運動処方の手順
運動処方の基本原則
運動処方の実際
参考文献
12. 運動と循環応答
「運動と心拍数」
運動中の心拍数変動
スポーツ活動中の心拍数変動
「運動と血圧」
血圧に影響を及ぼす生理的要因
高血圧の運動療法
参考文献
【著者紹介】
[出版社からのコメント]
自分の体のことは自分が一番よく分かっている、とはよく聞く言葉ですが、年齢による老化は自分の思う以上に進んでいる、というのが実態ではないかと思います。いつまでも健康でいるためには、日々の努力の積み重ねはもちろん、自分の体について正しい知識を持つことも不可欠です。本書を通じて、ぜひ健康な身体をつくるための知識を得ていただければ嬉しく思います。
【著者紹介】
宮崎 義憲(みやざき・よしのり)
昭和22年 宮崎県出身
昭和46年 東京学芸大学大学院教育学研究科修了
現 在 東京学芸大学教授 医学博士
主な著書 『3分間筋力健康法』(潮文社、1979)
『小児の骨折』(医歯薬出版、1979)
『楽しい運動育児』(フレーベル館、1985)
『息長く歩いて生き生き』(東京電力文庫、1995)
『ウォーキング研究』(不昧堂出版、1995)
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