2021年09月05日

口呼吸が平素からの呼吸になっている方は、ウイルスや細菌に感染しやすいというのは定説。鼻呼吸に移行できるよう努めましょうね!

昨日、施術をしていてお客様と話をしていたとき、意外なことを教えていただきました。

とあるお笑い芸能人が、コロナウイルスに感染したそうです。

新型コロナの症状自体は軽症で、食欲も味覚も嗅覚もあり、
「今まで1日1食か2食で暮らしてたのが、家にずっと居て3食食べてたら、3キロ太って帰ってきました」。
ちなみに、ワクチンは1回目の接種を終えており、2回目までの間に感染したとのこと。

たばこを一日数箱吸うヘビースモーカー。
身体が強いわけではない。

感染したが重篤な症状が現れなかったそうです。

このたばこの吸い方では数億ある肺胞がニコチンに付着し、
呼吸器系の疾患を引き起こすウイルスには最悪だろうと思える。




<タバコ コロナ かかりにくい>のような検索語で調べたら、

「ニコチンが細胞受容体に付着することで、
ウイルスが細胞に侵入して体内で拡散するのを阻止する可能性がある」っていう科学的論文があるようです。




どういうこと?!

とキツネにつままれたかのようなことで、びっくりしました。

ここまでいくと、私の思考回路としてはすんなりとは信じられないと疑る部分がでてきます。
「他になんらかの症状が出ない理由となる要素がなかったのか?」って、探したくなります。



ただ、この人はウイルス感染しやすい人だと問診をしていてわかることもあります。

どこでわかるのか。



中医学上の問診の項目のひとつとして、
< あなたは鼻呼吸?口呼吸? >と呼吸器系に問題を持っておられそうな方にお尋ねすることがあります。


『 普段からの口呼吸 』をしているというとき。
「そうなんですね〜」と、笑顔でそのことを把握して記憶して施術に活かすのですが、
ウイルス感染が増える時期は口呼吸の方々がかかりやすいというのは私たちの認識では常識なのです。

それはインフルエンザウイルスなども、口呼吸の方はかかりやすいし、治りにくい。
そしてウイルス系の感染としてコロナウイルスも同様なことがいえると考えています。




多くの方がご存知ですよね。
『鼻呼吸』ではウイルスを鼻から吸い込んでも鼻毛や鼻の粘膜・粘液にウイルスが付着し、異物として体外に排泄する機能があります。
鼻が外部から侵入しようとする外邪のひとつ、ウイルスや細菌などをシャットアウトするブロッカー的役割をするんですね。

正常に鼻でウイルスや細菌をいれない機能が活躍することで、体内へ侵入するウイルス等の数は半数以上削られるため、
体内へ侵入できたウイルス数等が少なくなったおかげで免疫細胞たちの数をそれが下回れば処理できるわけです。




対して『口呼吸』の場合。
ウイルスや細菌は直接呼吸をするときに口内に取り込まれ、一部は口内の粘膜や唾液等に付着することで雑菌としてそれを排除しようとします。
だがウイルスや細菌を殺菌するほどの強力な酸が唾液に含まれているわけではありません。
すると口内にそれらが定着することで、そこが雑菌等の培地のような温床となりるのです。

採取した唾液でPCR検査をすると、陽性が判明するという仕組みも、
口内に定着したウイルスや細菌をチェックして状態がわかるというわけです。





マスクをしているとき、鼻呼吸をしている人は腹式呼吸で横隔膜の上下をさせるスムースな呼吸ができています。

ただ口呼吸をする人は、呼吸効率が悪い胸式呼吸で呼吸代謝量が腹式の半分以下となることもざらで、息苦しい。
そうするとマスクをしているその下では、いつも以上に口を少し大きめに開いたままの状態で呼吸をしています。

ウイルスや細菌は、ウレタンマスクや不織布マスクも素通りできる小ささで侵入を試みてくるから、
マスクをせずに普通の口の開き加減で呼吸をするときよりも、マスクをして口が少し大きめに半開きのほうが、
口内への侵入してくる量も増えてしまうといいます。
それに私もですが、マスクをしてても、だんだんずれてしまい、ちゃんとしたつけ方のままではいられてないんですよね。
安いマスクを使ってるから悪いのかもしれませんが、使い捨ての不織布マスクって、ずれては直しをすることが多くて、
マスクと顔の皮膚との隙間がかなり空いてしまうという状態に陥ってしまうことは自然悪的にしょっちゅう起きています。
口呼吸が主な呼吸として定着している方は注意すべき点でしょう。




家庭内での感染の広がりについて、
口呼吸が主な方の場合、
睡眠時に口をあけていて起きたら口内がカラカラになって乾いていたっていう方がいますよね。
睡眠時の口呼吸は、そのときがかなりウイルスや細菌に対して一番無防備になっているときだといわれています。
それを考慮し寝室に工夫をほどこすことも必要だそうです。
ただこれは鼻呼吸の方も、普通に睡眠時には口をあけていることもあるので、
口呼吸の方々に限った対処ではないのですが。。



上記のようなことを総合的に考えれば、
【 口呼吸の方々は、できるだけ鼻呼吸に変更するように努めよう! 】


ただすでに慢性化した口呼吸の方は胸郭の肋軟骨部や肋間筋が硬化し形状が異形している人が散見されます。
たとえばアトピー性皮膚炎などの皮膚アレルギーやぜんそくなどの状態の方々は、多くが胸郭の形状が正常から離れています。
他にも肩こりや首凝りを感じたり、ぎっくりこしになりやすい人は、胸郭がねじれが入って固定してる人も多いのです。
そうなると口呼吸をふせぐためのテープを口に貼っても、あまり意味がないばかりか、呼吸代謝が妨げられて血中酸素量が低下し、
血液の粘度が上がって毛細血管等に血が届けずらいような酸化が進んだ状態になっていきます。
そうなれば免疫をもった液が体内で滞るようなデッドエリアができるので、
口にテープを貼って強制的な鼻呼吸にしようというのは勧めない先生が多いですね。
私も、それはケースバイケースで使い方を誤ることないよう慎重に使い方を選んでいただければとお客様にはお伝えしております。

まずは胸郭の呼吸を制限させてしまっておられる異常を取り除くことに着眼していただきたい。

おそらく胸郭の異常に対処できるスキルを持ってる施術家の先生方は多くいるとは思えないので、
自身がそのような目的で治療院選びをするときは、
かつての臨床経験として胸郭の異常を扱ったことがあるかは率直に尋ねたほうがいいでしょう。





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posted by スズキ at 15:02| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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