それに物事の変化を生み出す良策とは?
大きな変化にだけ気を取られれば『微差』が見えなくなります。
『微差』の気づきを積み重ねて、コントロール可能にすること。
『微差』とは?
冷静で客観的な計測ができることが必須。
主観はその日そのときその気分で伸縮し、
ゆるやかな情報として受け取ることもできるが、
多少扱いづらいという点がありますから。
まずは客観的な計測ができることが大事。
変位の長さの計測にはおおざっぱな計測器のメモリーでは、意味が半減します。
5p単位よりも1p単位。
1p単位よりも5mm単位。
5mm単位よりも1mm単位。
のように、徐々に小さな単位長さの変化を観て把握し記録をしつづけます。
筋肉の硬さなどをみれる施術者や診る訓練をしたことがある者であれば、
筋硬化の部位と硬さの度合いも細やかな単位で把握するようにしていきます。
私は自身の身体のリリースをするときではなく、
トレーニングをするようなとき。
そのときに単にプッシュアップをするとか、
なんとなくの日々の歩き方を見続けるときも、
必ず微差を見つけていくように気づかいます。
原則として、
このような微差を敏感に感じ取れるような経過観察ができるならば、
なぜこのときはあのようなカラダの変位が起きたのかが効果的に理解できる。
そのような位置づけができるから、
ハードな施術上で自身に負担がかかる無茶を自身の身体に課したとしても、
どのようなことが自身の身体の中で起きているかが明確に理解することができています。
微差の変化がどのようなときに起きたかの原因を感じ取る。
それがやがては「あの時の状態に自身を近づけるにはどうすればいいか?」など、
自身の身体をどのように運転し運用できるかが明確に把握できてくる。
自信を持ってコントロールすることができるから、
ムチャをしても安心して元の場所へと戻る道を歩むことができる。
微差を日々とり続けるからこそ「帰り道」を知っているんですね。
帰り道を引き返すこともできると同時に、未知な道を進むための予測や推測に使えるのです。
そのときの微差を計測するメモリーが大雑把な技術であれば受け止めや対応に自信がもてない。
この状態では自身を十分なコントロール可能な状態といえる自信が持てないのです。。。
対して微差が見えるようになるならば!
独自の自身の身体への挑戦を安全かつ効果的に手を伸ばすことができます。
いつものあなたを取り戻そうとすることができ、
理想のカラダで暮らせる方法を見つけるためのツールになるでしょう。
ちなみに客観的に自身の状態を診るために、
施術をするものも意図的に施術家に自身の身体をみてもらいにいきます。
そこで継続的に見てもらっている先生の眼で、
どう自身の身体の状態が変わっているのかを教えてもらうようにしています。
カラダには背中などの自身では物理的に視認しづらいところもあり、
客観視を拡張し益する良策です。
個人的な考えですが、
ボウエンテクニックの手技は、特にカラダの接触(アセスメント)が左右に均等に与えられるため、
それを受ける者にとって、
「おや?右の腰と左側では、硬さが違って感じられたけど。。。」
のような、違いが発見することができます。
一般の人もボウエンテクニックは比較的に簡単な手技の部分は身につけやすいでしょう。
取り入れて家庭内で、友達間で、
受ける者がカラダの客観視がなされるようにサポートしてあげられるといいでしょう。
そういった意味で。
一般の方が施術を学んでやってあげるというのはいいアイデアだと思います。
一般の方が深い見立てができないところで、定型の手技を施すだけでは、大きな変化はない。
でも取り組んでみて、受けたものが他者からの手技の圧という特別な刺激を受けるときには、
自身で自分の身体に触れるときの数十倍にも及ぶ気づきが得られるという特徴があります。
そのときに感じた情報の発生は、
施術を受けた者の脳に刻まれます。
そういった情報を意図して取りにいきましょう。
それが「健康の礎になる」という先生もいます。
特にこれからはコロナの継続で、
施術院に足を運ぶことができない状況の方もいます。
たとえば、同居する方が基礎疾患を持っておられるなど、外出して自分がコロナウイルス感染を避けたい。
そのような方が、施術を受けなくてもいいようになったほど体が改善しているわけではないのです。。
実際、コロナ前とは急変した生活環境や運動による基礎代謝の確保等、様々な状況、
それに加えて精神的なストレスが上昇しております。
それにより、多くのお客様に「以前では見られなかった変位状態パターンが見られる」ケースがでています。
特に精神的なマイナス感情を下地にしたカラダの変位パターンは曲がった状態で定着しやすく、
本人はそのような身体への微差が膨れ上がって大きな変化へ化ける姿に気づけないでいます。
これは一般的に物理的な施術では、施術されてもすぐにまた元のゆがみに戻る傾向も強い。
筋膜レベルでの深部のリリースが手を打てればいいが、そうではない場合には、
不思議なほど施術効果の持続が短期に終わるのです。
だから通常以上に気を付ける必要が出てきます。
そのようなときこそ、微差の発見ができる目を持ってほしいのです。
微差の感知する目を持って継続的な記録がなされるならば。
健康なときに戻る「帰り道」を知ることができます。
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