2021年05月30日

背中全体を温熱マットでまんべんなく温めるのがよいか、背中の起立筋を中心に温めるのがよいか。。。おそらく場合によって、どちらも正解です。

背中全体を加熱マットで温めるのと、
ホットストーンで起立筋部分のみを温めるのでは、
なにが違うのか?

という質問を頂戴いたしました。



背中全体を加熱するとき。
背中側で陰陽バランスでいえば陰に傾いた個所があり、
その個所に背中全体として熱刺激が加えられるなら包括利益を産むのでは?
そのように考えることもできるでしょう。

ですが脳の特性として、複数の情報を一気に処理しようとするのはムリで、
それが無数の情報が入る設定なら、早々にオーバーフロー状態になります。

この体のエリアが熱エネルギーが足らないかどうか。
それを見分けられるように情報数を大事な部分にだけ絞って与えるほうが、
脳には「あっ、ここは熱エネルギーが足りてないから、取り込むぞ!」と、
選択的判断をしやすくなるようです。



ただし背中全体を温める温熱マットの使用目的を兪穴からの気を補うことといったことでないならば、
もちろん、それは背中全体を温めるマットの利用も、正解です。
たとえば、冬で施術ベッドの表面がヒヤッとするようなときに、
ベッドの表面がほんわかと温まるようにしてくれていたならば。

ほんとうに、その心遣いはうれしくなりますよね〜。



そういったこともあって、お客様の施術のとき。
仰向けで寝ていただくときには。
下図のマークのように背中の起立筋部分にある【 兪穴 (ゆけつ)】という膀胱経のツボに、
ホットストーンがあたるように敷石をしております。

ホットストーンの石種類は、形状や石からの熱がでる質などにより変えています。
以下のような玄武岩や、白大理石(通常はクールストーンとして使うことが多いようです)、ネフライトなどを、
適宜、兪穴に当たるよう起立筋に沿って縦に置くのです。



背面兪穴.png


兪穴とは 、臓腑の気が注ぐところです。
すべて 陽の部 (腰背部)の足の太陽膀胱経上にあり、 臓腑にそれぞれ1つずつあります。

肺兪穴
厥陰兪穴(心包経の兪穴)
心兪穴
肝兪穴
胆兪穴
脾兪穴
胃兪穴
三焦兪穴
腎兪穴
大腸兪穴
小腸兪穴
膀胱兪穴


のような経穴が椎骨を挟んで左右にあります。


ざっくりしすぎの乱暴すぎなな説明ですが、
「肺」の調子が思わしくないと訴えていただいたとき。
そして肺の気の流れが停滞して足らなくなっていると、四診で診てわかったとき。

「じゃあ、肺兪穴(上図イラストの最上部のマーク部分)に陽の気を補うことで、気が流れるようにしよう!」
と考えます。


体内の肺の気が足らず陰へとバランスが傾いていたなら、
この肺兪穴から陽の気を足して陰陽の偏りを是正するのです。
陰になりすぎてもいけないし、陽になりすぎてもいけません。

絶妙な陰陽のつり合いがでるバランスが得られるようにする。
そこが正解。


それで今回は肺が停滞し陰に留まった状態から、陽の気を外部から足していきます。
気の流れを促進させる呼び水を肺兪穴から入れて、再度、気が巡るようにし体調を回復させようとするのです。


暖かなホットストーンで背中を温める体験すると感じるかもしれません。
「おぅ、遠赤外線的な暖かさ〜」と言葉が出るような、石焼いものお芋になってほくほくにされるような質の暖かさ。

そのときに、人体図の兪穴にホットストーンを当てて、兪穴におしなべて気を送り出しているのです。



陰陽バランスをとりたいんだったら、最初から陽に傾いている人だったらどうなるの?

当然、出てくる疑問です。

証が陽かつ実というような場合なら、
もし兪穴をホットストーンで注熱されれば5分間もしないうちに心臓が高鳴り出し、過剰な汗をかくようにふれるかもしれません。
その場合、ホットストーンにて陽を極まるところまで上げて下げるような計算もあるようですが、
陽の過剰を除くためにクールストーンという冷たい石を当てて溜まりすぎた気を抜くように調整するほうが、
陰陽バランスをとりやすくなるでしょう。



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あと気づきの、もう一点。

私が、自身でホットストーンを試すとき。
それほど、あっちっちとならない程度で、少し熱いかなに設定して、
この兪穴に熱を入れられるようホットストーンを並べ気を補います。

お客様が、このホットストーンをなさるときは服を着た状態ですが、
私の場合は本来理想とする石(ホットストーン)に直に皮膚に当たるようにして熱を経皮吸収させます。

その場合、錐体外路系の作用により筋肉・筋膜の体内での内部的な引きずれ等から回復させるために
自動的に皮膚や筋がぴくぴくっとかビクンッとか周期的に痙攣をおこす反応がでやすくなるようです。


すでに私が普段使いに敷石にしているようなホットストーンの石を購入してお持ちの方がおられましたら、
火傷しないように気を付けながら、直に石を皮膚につけて熱刺激を経皮吸収するようにしてみてください。

それで10分〜20分ほどでも、
ゆっくりと呼吸を整えていると、兪穴を通し、しっかり足らなかった気を補えます。
その後の調子がかなりよくなりますので、できれば週一でやるようにすると、
心身ともに若い状態を保てやすくなるでしょう。


兪穴へのホットストーンによる直接的な熱の経皮吸収的な、効率的な陰陽バランスのとり方。


じゃあ、ボディワイズでは、施術のときは服を着てるじゃないか、、、。
それって、ダメじゃない?と突っ込まれそうですが。

ボディワイズの施術のときは、
長い時間(1〜2時間)と汗がでてきてしまうくらい兪穴をホットストーンで暖めています。
そこまでいくと上述の熱の経皮吸収以上の陽の気の補益はしっかりとなされています。
なので大丈夫です。 ^-^
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posted by スズキ at 15:38| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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