2020年09月20日

頭皮部分のリリースに役立つ『ベン石温熱器』

私の良くお付き合いさせていただいている先生も、
今度、ベン石温熱器を本格的に購入するそうです。

先日、施術を受けにきていただくときに、
私の使用しているベン石温熱器を手に取って、
手に持った感触を確かめておられました。

個人的に、
優秀な先生が、ベン石温熱器を手になさって、
独自に強力なベン石温熱器を活かした施術法をあみ出してくれることを。
私はたのしみにしています。

その先生は、ホットストーンの心得や機材も持っているので、
私のように、ホットストーンとベン石温熱器を併用なさるかもしれません。

独自に使い方をあみ出していかなければなりません。

それは同時に手あかのついた他人のやり方に強く印象付けられて、
まっさらな状態からの工夫ができないことでミスリードされることもない。

確かに守破離のように、最初は使い方を十分習って理解が進んだら、
そこから自分独自のやり方を工夫することができる環境ならばそれもいい。

和書によるベン石温熱器を使う際のマニュアルがない現状では、
ポテンシャルが高い道具だとは直感できます。
それは同業者の先生方ならば、うなづいていただけるはずです。

または私がそれを用いたセッションを、
時間をかけてさせていただくならば。
そこから現れる結果からも検証していただけるでしょう。

ひとつの道具でも、使い手の施術の指向や考えにより、使い方が変わります。
そして優秀な先生であればあるほど、
自身の施術スタイルを確立しています。
そのなかにベン石温熱器をどのように活かされるのか。

そのことに対して純粋な興味を持っています。


ですから、ベン石温熱器を使われる先生が増えるのは、
うれしいですね!
 できればベン石温熱器を使った情報交換が可能な先生方が増えれば、なおうれしいです。







ベン石温熱器について。
「どういったところを解くものなの?」
と質問を、かつていただいたことがあります。

以前は、肋骨周辺や起立筋部分など繊細な筋肉部分や大きな筋肉部分を、
凝りを巧く熱を加えて解けやすくして硬化をスムースに緩めるというような説明をしていました。

ピンポイントで、どこのリリースにいいかと挙げれば、
両手分の指の数を越えるのですが。。。


実は特に興味深いポイントとして挙げられるというと、
『頭皮』です。

・根をつめた仕事をしている人
 デスクワークでは奥歯を少し噛みながら作業をするため、こめかみ当たりを凝らせます。
 そのこめかみの凝りが前頭部や頭頂の頭皮を頭骨に張り付かせてしまうことも。

・自律神経が落ち気味な人
 起立筋の張りが強くなって頭皮を下方に強く牽引されているときや、
 頭皮が硬くて頭蓋骨の開閉がうまくいかずに脳脊髄液が巡りづらいというところまで悪化が進み、
 後頭部あたりの頭皮が硬くなって、頭板状筋当たりの硬化の強まりから第一頸椎をずらします。
 そうなると後頭骨がゆがんだ位置に移行されて頭部の血流も悪化するため、
 十分な血液量を欲する脳の働きづらさを呼ぶこともあります。

・頭皮が頭骨に強くこびりつくことの圧迫感があると、片頭痛のような不快さが現れやすくなります。

他にも
頭部には多くの重要な経絡の始発点とも数えられる部分で、
ツボが密集しているのです。

頭皮が凝ったままであれば、
関連する経絡上の緊張や気の流れが順調にいきません。

経絡は気の流れる通り道でもありますが、
経絡は連なる筋肉の筋膜の中を通るため、
悪影響が及ぼされた経絡上の不具合を生じた骨格筋の動きにくさや引き連れなどの不快さを生じることもあります。


頭皮を緩めるやり方は、他にも多くの影響が体全身に出てくるものですから、
かつてベン石温熱器を使う前から研究し続けてきました。

ですがなかなか解けるものじゃなかった。
非常に解きづらかったんですね。

頭皮部分を緩めるだけというセッションを90分コースでおこなえば、
首や表情筋や顎関節が直接的に頭皮を硬化緊張させている元のものなので、
ある程度のリリースはできるのですが。。。

でも現在、ベン石温熱器を使うやり方の1/4も柔軟性を取り戻せはしませんでした。

同時に頭部を他の器具や手の指や手のひらで解くのも、
ことのほかダメージが容易にでやすいし痛みがあってリリース痛が強く出る。

私は、以前頭部に刺激を与えて脳梗塞の後遺症がいくばくかでも改善できないかを
様々な施術の専門的な資料を集めてきました。
同時に、自分の頭でそれを試してきたのです。
それで言えることでもあります。


そこがベン石温熱器を使うことで、
大部分の不利益が回避された状態で頭部の形が変わるような、
丁寧なリリースができるようにさせてくれた。

おそらく私の頭部のリリース法が上手だったわけではなく、
ベン石温熱器が頭部の骨に熱をあたえて、
頭骨の骨膜部のよれからの改善を容易にしてくれたからでしょう。

いまはさすがに多くの施術上の臨床を積ませていただきました。
それによりリリースの工夫も多くの独自の引き出しを持つに至りました。

でもそのような専門的な技術がなかったとしても、
ベン石温熱器なら・・・簡単な使い方がレクチャーされて、
頭部の凝りの集まるトリガーポイントを理解しておれれば。
およそ素人でも成果がだせるような代物です。。。

そのような非常にありがとーと言いたくなる、
優れた道具がベン石温熱器ですね。



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posted by スズキ at 18:27| Comment(0) | ホットストーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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