2020年07月08日

しなやかな「大黒柱」で立ち続けて、健康体質へ:【起立筋群】

脊柱起立筋】は、脊柱を起立させる筋肉群です。

一般の方の多くは【 脊柱起立筋 】と呼んで、あたかも一本の筋肉であるかのような意識でいます。
便宜上、ざっくりとした分類法上の考えでは正解です。

ですが施術をする上では、あたかも一本の筋肉として起立筋を観るような、、、
ざっくりとした分類ではいい仕事ができないといえるでしょう。

腰痛も背部痛も首の痛みについても、
施術家が成すレベルの適切な対処はできません。


たとえば、起立筋部を骨から近い深層から皮膚に近い浅層へと筋肉の層の重なりを観ていきます。

{腰外側横突間筋/回旋筋/多裂筋/半棘筋*棘筋/腸肋筋/最長筋/頚板状筋*頭板状筋}
などなど。


「腸肋筋」は、起始・停止の違いにより、
別機能を果たすが作用が同一であるためひとくくりにされた筋の総称。
そのような筋肉もいくつかあります。


そのような脊柱起立筋の概要を、絵で見てみましょう。


起立筋の多層さ.gif脊柱起立筋の層.jpg




施術をするとき。


起立筋群は、脊椎の骨に最も近い位置で椎骨と起立筋群によるテンセグリティ構造体を構成する一要素として機能しています。

この中心となる大黒柱を支える機能を持った組織に問題があれば、
ときには側弯、ときには猫背に、ときには骨盤がずれたり、ときには、、、、。
起立筋群の状態が全身にかならず影響してくるわけです。

施術では起立筋部分へと焦点を当てて、長期にわたる改善を求める。
それが勢いをもったワークとなるのです。





この起立筋が解ける力があるかどうか!!!




ですが課題がありますね。
起立筋を覆うように、僧帽筋や広背筋があります。

起立筋は僧帽筋や広背筋より深部です.png


僧帽筋は、首を支え動かす筋肉です。
広背筋は、腕を支え動かす筋肉です。
余談ですが、
大腰筋は、足を支え動かす筋肉ですね!



起立筋群の上に、僧帽筋や広背筋が乗っかってますね。
まずは僧帽筋や広背筋を緩めておかなければ、
起立筋の状態確認さえできないわけですから。





僧帽筋や広背筋が固まってほどけない時点で、
起立筋が凝り固まっているのはわかるが、詳細についてはブラックボックス状態です。
多くは慢性化した僧帽筋や広背筋の硬化が続いておられれば、
ほぼほぼ起立筋群もすでに硬くなってきているのはわかります。


もちろん体幹を側屈・前屈・後屈等の動きの可動域の量や、
動いた際の痛みや緊張感などの不快感さなどで調べることはできます。


ですが、その方の起立筋のどの筋肉のどの部位が硬化して動きを抑制しているとか痛みを作り出しているなど。
それだけでは、さっぱりわかりません。

つまり鉛筆の芯の大きさほどのトリガーポイントの乖離をする必要があるような
ミリ単位での筋膜の癒着をリリースをせねば解けないところもあります。
回旋筋や多裂筋などは、もろにそう。。。
それが見えてなければ起立筋のどこを解くというのでしょうか?


明瞭に深層筋がモニターしやすくなると、
認知が及びづらいグレーゾーンが減少していきます。
グレーゾーンでは手が出せないから放置するしかないという残念な判断をする量も減ります。
施術をする者として、いい加減な手を打てば治すより壊す結果が待っていると責任を考え、
不用意なことには手を出さないのが普通です。

もちろん一般の方が読まれるマッサージの本を見て
大雑把な解き方しかしないならぼけた成果がでるほどしか、感じられないこともあるでしょう。
状態が明瞭にわかり、そのうえで対処の道具を吟味して選択できるわけです。
それができてなければときとして残念ながら痛みや不快感などの改善はなかなか手には入らないのです。



一般の方が背中をオイル等を使ってペアマッサージをして緩められている筋肉層は、
体の柔らかい人を施術する場合を除けば、多くは表層の筋を緩めるにとどまります。
ほとんど深層筋の状態改善にはつながっていないもののようです。

(※ リラクゼーション目的であれば、表層筋の筋の緊張を緩めることでも効果的と言えます)
(  私は、この時点では永続的に体の状態を改善を図るためにはという課題をもって話をさせていただいておりますm__m)

深層筋のリリースは難しいもので、
ジェンガというブロックを縦に不安定感たっぷりに積み上げたパズルゲームに似てます。
「このブロックを抜いていいか、抜かないで様子をみるか」と悩みつつ手を打つのです。
深層筋のリリースはジェンガをするような姿勢崩壊の恐れがでてくることもあって、
一般の方に深層筋が触れられないというのは、幸いなことでもあります。




筋膜リリースが得意な先生としての起立筋を正確にモニターするための下準備のやり方として。
僧帽筋と広背筋の起始・停止部の腱を緩めてから、
起立筋をモニターしていくようにする方もおられるでしょう。

私も、その手は通常使う技術のひとつです。
施術中にお客様の背部を触っているとき、
最適なリリースする前の下準備として一連の手順ができあがっております。
その手順(個人的に「下準備のプロトコル」と呼んでいます)に則り進めています。


ときには状態を観て解く必要がない部位はスルーします。
ときにはもっと底まで見なければならないときは、非常にしつこく解きます。

以前に同業者の先生に施術をさせていただいたとき
僧帽筋や広背筋の起始・停止を必死に解いているから、
そこをリリースの最終目的の筋だと思ったといわれました。
目的はそこではなくさらに奥の部屋の扉にたどり着くための、
手前の重たい扉を開ける作業中というものです。

筋膜の癒着が進んで複雑な状態を持ったお客様のときは、
歪曲したしこり状態がだんごになってこんがらがっています。
十分に上に乗る僧帽筋や広背筋のリリースが終えた後に、それら越しに起立筋を観るとわかります。
ただ、起立筋自体が多層筋ですから、そこでの表層に近い筋が硬ければ奥は見えてこないのです。



起立筋の硬結状態を正確に手で観れもせずに、
適当に背中を撫でさすってみたところで、
こんがらがり、だまだまになった糸はほどけるわけがないんです。

実際にこんがらがった糸くずをほどくときは苦心しますよね。
それに匹敵するかそれ以上の慎重をもって糸を考えながら引くような作業です。


深層筋の状態改善に手が届かないときは、
大黒柱がくねっていてたり、傾斜したままです。

二足直立した人間の体の重力とのバランスが崩れているというときは。
起立筋という抗重力筋をだまだまに団子状に結び目を作っておいて、
どうにかようやく直立できる構造体を作り維持してるのです。

だまだまになった筋膜の癒着はすでに傾斜して倒れかけた大黒柱を支えるつっかえ棒的役割を背負ってますから。
生理的にそのような役目をいただいた結果、
ほどこうとしても、わざとほどきづらいような組織に変容してます。

そうすると、ほどいた後の状態をどう落ち着かせるかを、
先に計算して、ほどくしかないんです。
そういった結果を想定してからじゃないと、
無理やり解こうとしても戻るし「イヤ!イヤ!」をされて解けないし。

(※ 深層筋のしこりは、大黒柱を支える部材として活用されているため、無計画に抜けばぎっくり腰やその他障害が出るのが普通です。)


ね。
なんだか、やっかいですよね。


ただホットストーンの利用により、
表層部の筋膜の一時的リリース(この時点は永続的リリースではない)が容易にできるようになりました。

ここで不用意にやり方をお伝え出来ないのは恐縮いたしますが、
一般の方がやり方やリスク等を明瞭に理解せずになされるといけないので。m__m



去年の終わりごろから、ホットストーンを用いての「インパクト圧」をかけるという手法を、
お通いいただいているお客様に使っております。

「ちょっとホットストーンを使って、トントンしますから。
 もし、痛かったりしたらおっしゃってくださいね!」


と私が決まり文句のようにいうときがあります。
これが目的の深層筋のダメージ状態を知るための準備段階で、
丁寧に腱や靭帯のまさにここしかないというピンポイントを緩めます。
表面にある筋肉を瞬間、緩めてその奥をモニターして、緩められそうだと判断できれば緩めます。



そうする奥の筋に探りを入れるとき。
たいていは、いくつもの起始停止を行ったり来たり、行ったり来たりして、
お客様のカラダにダメージを残さないようほどくので信じられないほどの多大な時間がかかります。。。



そうやって、いままでは観ることが不可能と思えたお客様の深層筋が見えるまで、解き進めていくのです。

すると深層筋のだまだまになった筋膜の深刻なダメージのピンポイントが見つけだし、
そこでの異常な筋膜の癒着した状態をほどいてすっきりさせていくのです。


ときどき私が小声で押し殺した声で「ぉ!やった、解けた!」と
不謹慎にもリリース中に歓喜することがありますが、
複雑化してやっかいな患部が仕舞えたときは。つい、声が出ますね。


その声が出た次の瞬間、背中の凸凹だった状況が、非常に緩くなだらかになっています。
深層筋を立て直せた分は、戻りが遅いか、ないか、さらに自動的なリリースが深まるか。
そのような良好な経過を通ることになります。



表層部の筋を緩めて心臓部の深層筋を緩めたら、
一時的な緩んだ状態を作り出したその僧帽筋や広背筋が継続的なゆるみがあらわれだします。
根元の深層がずれた状態の上に載せられた筋は、緊張が止まずに病んでいくので。
そこに手が打てた成果です。
緩んだ状態を維持し、その後は促進するような波に載せることができます。




つまり。
深層筋が骨格の位置を決めるカギを握る組織です。
僧帽筋や広背筋のような表層の筋だけ緩められても、
深層筋がずれているままなら骨格がずれたままです。
それではいくら僧帽筋や広背筋などを解いたとしても、
数時間もすればいつもの体の硬さへと戻りだすものです。



深層筋までリリースの手が実際に届くかどうか。

そこまで届かないときは、
施術成果は行ったり来たりを繰り返すでしょう。





深層筋まで改善の手が伸ばせて、そのバランスを絶妙に操作すれば。
人は、今までの誤った筋バランスから立ち直るキッカケを得られたことになります。

その波に乗ることができた人は、自力で今までの偏った姿勢から抜け出して、
身体の前後左右上下のバランスを自己調整する機能が取り戻せるでしょう。
脊柱起立筋は、元々はひとつずつの脊椎の椎骨を柔軟にしなりながら操作をし、
バランスを整えていくものです。


そのような中心軸となる脊椎を立てる「つり合い運動」が、自発的に起こせるようになったときには、
自己調整能力が向上していきます。

それがが深層筋へ適切な手を加えられたときの特徴です。



そうなれば施術をその後、受けなくても勝手によくなります!!!

また受けていただければ、加速度的に体調が改善されるので、
「時は金なり」として通うことを楽しみにしていただくレベルが上がるでしょう!!!



最後に。
U様というお客様が、体調が改善してきて上向き基調に乗ってきているから、
いま、一気呵成にこれを押し上げようと考えてますとおっしゃって、予約のご連絡をいただいております!
ありがとうございます!!

それが申し訳ないことですが、たまたま偶然にすべて先に他のお客様の予約をいただいて、
次回に再度予約のご連絡をいただくということになっております。
恐縮いたします。
私としては、このような意識で施術の受け方をしていただけることは光栄です。
力強い施術を送らせていただき受け止めていただくこともできるでしょう。
涙が出るほど喜ばしいことでして。



ちなみに、こちらのU様が私に多摩川河川敷で石を拾って加熱してホットストーンをしてみて調子がいいと、
河原の石を使ったユニークで画期的なホットストーンを教えてくれた方です。
日頃から、自宅でもホットストーンを使い起立筋群の冷えた部位を加熱することで、
体調をよくしていっている実感を持っておられるそうです。
私も、多摩川駅周辺の河原で石を採取してホットストーンとして自身にもちいたら。
自然石の絶妙なカーブがカラダにフィットして調子が良かったです。 ^-^
ありがとうございます!!
posted by スズキ at 15:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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