2020年06月19日

呼吸法以前の話、呼吸と伸長収縮する背骨のこと。

「息を吸うときには、
 背骨は伸びるでしょうか?
 それとも縮むでしょうか?」


お客様に、そのような質問をさせていただいたことがあります。
 
そのとき、
「背骨が縮んでは息を吸いづらくなるでしょうから、背骨を伸ばして息を吸うんでしょう!」

と回答をいただくことがあります。



ざんねん。 ^-^;



「正解」

息を吸うときに脊椎を収縮させます。
息を吐くときに脊椎を伸ばしていきます。


息を吸うときは脊椎が収縮する.jpg



コップの水を飲むときには、ちょっと胸の前を上方へと伸ばしていくのですが、
そのときに、背骨は縮んでいるのです。

試しに、背骨を上下に伸ばしながら、コップの水を飲んでみてください。
飲みづらいですよ〜。



では次に。
風船に息を吹き込むときは、腰の後ろの腰椎を上下に伸長させています。

試しに、風船を膨らますときに背骨を縮めながら息を吐いてみると、
風船はなかなか膨らみません。
背骨を上下に伸ばして、「ふーっ」と息を吐けば、
楽に息がどんどん入っていくでしょう。


・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・


ただ、ときどき人によって見受けられるのですが。
息を吸うときに脊椎を収縮するのではなく、息を吸いながら背骨を伸ばしていた人。
息を吐くときに脊椎を伸長させるのではなく、息を吐きながら背骨を収縮している人。

楽に息を吸ったり吐いたりするには、
背骨の伸長・収縮が関連動作として起きているのですが、
逆になっている人がいるのですね。
無意識のうちにそうしている。

それではダイナミックな呼吸にブレーキをかけてしまいます。




またときには呼吸と背骨の伸長・収縮が関連することがない人もいます。

呼吸と背骨は無関係だといわんばかりに。
背骨を固定させながら呼吸をするのです。

それではダイナミックな呼吸を阻害します。




いずれにせよ、それでは呼吸はしづらいのです。




この知識は、
『歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』という本に描かれています。

歌を歌おうとするときは、
脊椎と呼吸との動作が協調しなければなりません。

私のような運動オンチでは、こういったところから、
体の使い方のミスを修正していく必要があるんですよね。

そうしなければ本来あるカラダの機能を、
どぶに捨てているような気がしてなりません。
もったいない、、、、ですよね。
posted by スズキ at 17:09| Comment(0) | 体の使い方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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