2020年05月03日

超ストレスを感じて代謝も落ちぎみな、いま、肝心血虚(かんしんけっきょ) に気をつけよう!

長らくの外出自粛がつづき、
体内の五臓の臓器がバランスを乱すほど、
精神的なストレスは過剰なものといえるようになってきました。

私の家から10分と歩かないところに昭和医大という医科大学があり、
ここ数日、いつもでは聞いたことがないほど救急車が出動しているサイレンが鳴り続けていました。


その複数の救急車が、そこここでけたたましくなり続け、
昭和医大や他の医療機関へと患者様を運ぶ様子は、
私は今までこれほど重なったサイレンは聞いたことがないほどです。

そのことに、いまだかつてなかった今の東京を感じることとなりました。





今の社会状況では先行きの不透明感や現状の心もとなさも手伝って、
平安な気持ちで日々刻々を過ごすことが難しくなっているようです。


そのような緊張せざるを得ない状態では、自律神経も緊張を強いられるのです。
そしてそれが長引けば、いつも体が硬くなります。
筋肉が硬くなってしまえば、筋肉の隙間を通過する血管(およびリンパ管)は収縮して、血流が悪化しだすのです。
血流が悪化すれば、筋肉や目、爪などへの栄養が届かなくなって、
肩こりや目の疲れ、目の充血、爪が薄くなって割れやすくなったりするのです。


これを中医学ではどのように表現するものか。

私の知り合いに、
今の新型インフルエンザのため外出自粛を余儀なくされて「肝」の状態に支障を出したひとがいました。

ただし、その方以外の人を観ても、
やはり同様に「肝」の状態を乱している人が多い様子は、
先日、電車に2カ月ぶりに乗って乗客を観察してみてとることができました。。。


「肝は筋(すじ)を主(つかさど)る」といいます。
上でいう筋とは筋肉や腱に相当します。
肝の血によって筋の働きが維持されるのですが、
上述のような自律神経の乱れにより肝臓がダメージを蓄積すれば。
筋肉の動きが維持できなくなっていくのです。


「肝は、血を蔵す。」といいます。
中医学では、肝臓とは、血をストックする場所ですよということ。

そして肝には特別な他の作用があります。

「肝は、疏泄を主る(そせつをつかさどる)」といいます。のです。
疏泄(そせつ)といわれても、一般的にはぴんとこないと思います。
疏泄とは気の流れを全身へと巡らせるための機能です。
肝の疏泄作用の働きにより、情緒を安定させ、精神状態を快適に保つことができるのです。
また他には、肝臓の代謝機能や、消化を助ける胆汁の分泌もこの働きによって行われます。

もしもこの疏泄作用がうまく働かなければ、
気が滞る「気滞」になることにより、
情緒不安、抑鬱、お腹の張り、月経不順などの症状が現れてきます。



そして、この状況下で、肝の気の流れを全身にいきわたらせて巡らせて、その気が心臓の力と相まって血を全身へと巡らせることができれば正常ですが。

それが肝と心臓の心に問題があると、
【 肝心血虚(かんしんけっきょ) 】といって、貧血、冷え性、めまい、
疲れやすい、気持ちが沈みがち、不安、不眠、顔色や爪の色が白っぽい、月経血の量が少ない、基礎代謝が低い、などの症状がでてくるものがあらわれてきます。


心の新陳代謝も抑制され血を送る力が劣り始め、
新しい栄養を持つ血液を全身へと流せなくなってしまう状態になっています。
だから、もっともその人にとってウィークポイントとなっていて器質的に弱っているようなところが、
いつものようにまっさきに不調を感じて、決まってそこに不調が出てきてしまうようです。

同時に恐怖によって「腎気」を傷め、腎気が不足すれば恐れやすくなり、気が落ちていく。

(人によっては、肝心血虚(かんしんけっきょ)とは、別のネガティブな症状が出る人もいますが、意外にこのパターンに陥る人が多くおられるようです)

いま精神的に感じるストレスの量からも、気が落ちて疲れやすく貧血や冷え、めまい、そして不安になったりよく眠れなかったり。
気ウツのような状態に陥りやすいものです。

ただこのような精神的な状態も、心身一如ですから、心が沈静化しすぎていたのなら、
身体を活性化させるよう動くことができれば帳尻が合わせられるのです。

ですが、それが「ステイ・ホーム」の声が高く叫ばれて自宅での自粛が足腰を弱らせ代謝を悪くさせてしまっているのです。
このような条件下では、自律神経の緊張による代謝量の低下に、外出ができないため起きる運動不足による代謝量の低下が加算される。


そうなると『コロナうつ(鬱)』と、ネットで言われる精神的にも情緒が不安定となり、
身体的には内在して隠れていた病や症状が血行不良の促進により悪化が加速してしまうのです。
そうなると覆い隠された病の根っこが、さらなる血行不足によって突如として顔をだしてきてしまいます。




この「コロナうつ」の様子は、
脈診に精通していけば、脈の細かさや脈の強さ、速さ、血の流れている量、脈の位置などをみると、
だいたいの当たりをつけることはできるでしょう。
あとは望診といって、患者様を顔色(他には唇や目の血管など)の白さや姿勢、
カラダのゆがみ具合などを観察することでその様子の進み具合が把握できます。




新しい血液を作り出し、新しい栄養を持つ血液を体に流せるよう肝の状態を正常化させるよう、
気持ちを安らかにして自律神経の緊張を緩めなければなりません。

現在のテレビの朝のワイドショーやニュースを観たり、
ネットでのコロナ関連の書き込みを観るにつけ、
気持ちがふさぎこみ抑圧されたものとなってしまうでしょう。
コロナウイルスについての情報は必要ですが、
情報獲得のしかたを間違えれば、
それがもとで傷口が痛々しいまでに広げられて苦しむことになりかねません。
よく考えて対処しておかなければなりません。



このような状況下であったとしても、
なにか情熱をもって取り組むべき ことがあれば乗り越えられます。
「暇な時間」は、人にとって危険です。

なぜかって?

何もすることなしという状態では、心が燃えて体を活性化させる火種がないため、
そんな冷めたつまらなさのペースにまかれれば、
それでも気うつへと心身が移行し始めるからです。



私としては戦略的に、無理やりにでも情熱をもってやりたいことを決めて、
そこに対して全精力を叩き込むようにしていきたい。
こんな時だからこそ自分の可能性を信じて立派に自分のために、
そして広がりを感じられるように人のために奉仕していくことができれば、
気うつ状態から脱せられるようなれると思います。



posted by スズキ at 02:52| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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