昨日、脈診の本の購入に付き合ってもらった施術をする先生と、
「脈診の学習について」話をさせていただきました。
ちなみに私が昨日、手に入れた本は、以下です。
よくわかる経絡治療 脈診ワークブック
内容紹介
あやふやな脈診を、データに残してクリアに!
脈の特徴を描き入れる「脈図」を使って、脈を可視化する方法を伝授。
ただ指先の感覚を鍛えるだけの脈診でなく、客観的なデータとして
蓄積することで幅広い患者に対応できるようになります。
さらに、より臨床で生かしやすいように、経絡治療の各証ごとの脈の
特徴を解説。祖脈診、六部上位脈診を読み解き、「どうしてそのような
スコアがつくのか」逆説的に学べます。
冒頭には脈診の基本も丁寧に説明しているので、初学者でも楽しく
脈診にチャレンジできます。
1章 脈診とは
2章 脈診の基本技術
3章 脈図の書き方を知る
4章 祖脈の特徴と組み合わせ
5章 脈状
6章 証と脈図
7章 病と脈の変化
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全面カラーページ。
イラストが見やすい。
ちょっと脈診をかじったことがなければ、
下記の文字は暗号のようにも思えるものですが。
[浮]−−−−−[沈]
[数]−−−−−[遅]
[実]−−−−−[虚]
[強]−−−−−[弱]
[大]−−−−−[小]
[高]−−−−−[低]
たとえば、
[浮]−−−−−[沈]
脈診をするときに[浮]-----[沈]の傾向を5段階で評価してバランスをみます。
脈管が皮膚の上に浮いている状態(陽)か、脈管が皮膚の奥に沈んだ状態(陰)か、
はたたま脈管が浮きもせず沈みもせずというちょうどいいベストコンディションか、
をチェックして(◎)マークをつけていくのです。
同様に、
[数]−−−−−[遅]
[実]−−−−−[虚]
[強]−−−−−[弱]
[大]−−−−−[小]
[高]−−−−−[低]
なども見ていき、チェックした結果をマークしていきます。
丁寧にチェックした結果で得られた図から、
【脈状】や【証】を割り出していくのです。
本格的な鍼灸師さまのような脈診を学んだプロの方々には、
物足らないものと目に映るかもしれませんが、
私は脈状という脈のパターンが頭の中で混乱していたので。
この本の装丁やページ数でこの価格は高いなと一瞬は感じつつも。
私のあやふやな脈診知識からの苦手意識がでてきやすくなるのは。
そこから抜け出したい!そう願って購入しました。
やっぱり、購入して正解だったと思います。
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また脈診と同様に舌診に力をいれたいと考えておりまして。
舌診と脈診が整理して見やすくテキスト化された教科書として。
これはアマゾンから手に入れました。
中医臨床のための舌診と脈診
内容(「BOOK」データベースより)
正常の舌象を掲げた後、舌診の基本となる舌質(舌神・舌の色・舌の形・舌の様態)と舌苔(苔の色・苔の質)の各種をカラー写真付きで解説。健康人の脈象である平脈を掲げた後、脈診の基本となる28種類の病脈について、脈の位置・速さ・力強さ・太さ・緊張度・長さ・流れ・リズムおよび複合脈に分類して脈派図付きで解説する。1989年の刊行以来、四半世紀以上にわたって入門者からベテランまで幅広い読者の支持を獲得してきた「神戸中医学研究会」の名著が復刊。
項目ごとに簡潔に書かれて、
見やすいです。
ポイントが整理してあって
頭にいれやすいのが特徴です。
脈診に興味がある中医学初心者が、
最初にこの本を手にしても役に立ちづらい。
一世代前から使われ続けてきた、
脈診と舌診のスタンダードな教科書といえるでしょう。
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