十二原穴とは?
あまり聞きなれない言葉をだせて申し訳ありません。
中医学の教えの一つです。
以下の図示した原穴を刺激をしたときに反応が起こるとき。
その原穴に関係する臓器に問題があるといいます。
内臓疾患の診断、そして治療の第一歩として、
内臓に疾患があるかどうかを原穴をもって反応を確認し、
反応が出たら原穴に対して治療をしよう!
原穴は右側12穴と左側12穴と左右が対になり計24穴があります。
手足部分のみでチェックできる、治療できるという便利さがあります。
原穴の位置だけ、下図に記しておきました。

次に原穴とそれに対応する経絡を記します。
<手の甲側>
● 合谷:大腸経
● 陽池:三焦経
● 腕骨:小腸経
<手のひら内側>
● 神門:心経
● 大陵:心包経
● 太淵:肺経
<足の甲側>
● 太衡:肝経
● 衡陽:胃経
● 丘墟:胆経
● 京骨:膀胱経
<足の裏側>
● 太台:脾経
● 太谿(たいけい):腎経
追伸 : 皆様は上記の原穴の位置を日頃から押してみるようにしてくださいね。
診断点でもあると同時に治療点でもあるのですから。
『十二原穴』では、手首・足首より先の経穴へのアプローチです。
それを拡張して経絡全体へのよりパワフルなアプローチが、
肘から手先まで、膝から足先までの刺激でおこなうことができます。
後日、そちらをおつたえいたします。
以下の本に、
私にも原穴の位置が見つけられるようなわかりやすさでくわしく十二原穴の位置が描かれています。
図説東洋医学<基礎編>
別ページには十二原穴が体のどの部位の病変に関係するかが図示されていてわかりやすい。
たとえば、
合谷に反応が出たら大腸経に問題が生じているのではと考えられ、
すると「頭面、目、鼻、口、歯、咽喉」のエリア(部位)に痛み等の不快感が現れることがある。
そして他の原穴も、それぞれ対応するエリアに不調が出るわけです。
その原穴から経絡の問題をみて、
その経絡に疾患がおこると体のどのエリアに不調をきたすかという図示がされているのです。
これは痒い所に手が届くような図でこういうのが欲しかった!というありがたさを感じます。
この本は唯一、中医学の本の中で眺めるだけでもたのしく勉強ができるもので、
本当に買ってよかったとにんまりします。 ^-^
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