といったりしますね。
ですが、そうは思いつつも、
生理学的に観察するとNGです。
上図に示したようになります。
筋膜や骨膜などの膜組織は、連続したコラーゲン組織で作られていて、
皮膚という外部からの圧や熱や乾燥湿度などからの防衛作用が強い組織同様に、
非常に感受性が強いということが知られています。
それに対して、
皮下組織や筋組織はあまり痛みがないのです。
もちろん筋組織も無痛じゃありませんから痛いのは痛いのですが、
引き連れるような痛みを感じたときは、
ほぼ筋膜が癒着が生じてしまっている。
伸ばすといたい、引き連れた痛み、ジーンとする、、、となると、
靭帯や腱などもいきなり木刀を振りすぎて普段使ってない筋を使いすぎて緊張が維持されっぱなしとなった問題が生じてしまう。
この靭帯や腱も、筋膜や骨膜と同様にコラーゲンで作られていて非常に感受性が強い組織なのです。
そして筋膜リリースといってワークをするときには、
筋膜や靭帯や腱などのコラーゲン組織を緩めるためのずり庄をかけていったり、
ときには筋緊張を作りっぱなしになってしまった誤動作中の神経を改善します。
連続したコラーゲンで作られているとい膜組織などは、
どこか一箇所が体内部分で引っかかって引き連れてしまうと、
その連続し連携して動作するように仕組まれたコラーゲンラインが全体的に引き連れてしまうのです。
ちょうどそれはウエットスーツを着た際に、ねじれた感じで着てしまうと、
全体を通しての着心地が悪く感じるかのようなものです。
この体内で引っかかりやすい部分というのが「どこにあるのか」を、
施術をする先生方は知っているので、
そちらをリリースすると楽になるのですね。
ただ一般の方には、痛みが感じられる患部から突拍子もなく離れた部分に引っかかり部位があるのがよくあることなので、
なかなかみつけられません。
そしてコラーゲンでできた部分は、急性であれば傷害でもない限り組織の繊維の流れに沿って
引っかかったり固まった筋膜部分を撫ぜていくような操作をすれば、
よくリリースを示します。
また筋紡錘の問題で引き連れているだけの場合にも、
カウンターストレイン等のリリーステクニックで良い成績でリリースできるでしょう。
ですが慢性化してコラーゲン組織部分が連携した組織の流れを通せないような根を持つと、
骨組織以上の硬化がしめされて容易にリリースできるものではありません。
そしてそのような部分の筋膜の炎症は麻痺をして無感覚となっているのか、
または痛みの一部を感じ取れているのかという範疇にいることがほとんど。
いずれにせよ内部的には非常に感受性豊かな筋膜に重ねられた問題からは、
その部位のリリースには大量の体液が固まった板ゼラチンのような癒着した膜を溶かすため、
体液をそちらへ流れるように意図的に流れを操作するようにしていきます。
すると麻痺していた炎症箇所に血流がいくことで、
麻痺が解除か軽減され痛みが実感できるようになることがあります。
そのような痛みのきついのが一気に出過ぎないようにする瀬戸際の見極めが難しいところです。
ただ・・・慢性化して数年も経っているという場合は、
表面上の中層の中分くらいはリリースができても、
その奥の深層筋膜が癒着が強いと、
場合によってはすぐに状態が戻りますので。
施術を受けると毎回の変化は感じるが、
徐々に本質的な部分まで変わっていく感じまではないという気がしてきます。
それは特に慢性化した筋膜の癒着が骨膜へと最奥部まで癒着が進んだ場合ですね。
筋膜も骨膜も両方とも感受性が強い痛みが出やすい部分です。
関節部などに最奥部分の筋膜と骨膜部までコリが入り込むと動脈菅の締め付けがきつくなって現れてきます。
おそらくこのような最奥部分まで筋膜の癒着が進んだ時は、
筋膜リリースを得意になさっておられる専門の先生方に見ていただいたほうがいいでしょう。 ^-^
エクササイズ等でリリースするのは、かなり厳しいようです。
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