2019年07月28日

トリガーポイントを2点以上ではさみうちリリース

トリガーポイントを2点以上ではさみうちリリース

<トリガーポイント>という言葉は聞いたことがあるでしょうか。

トリガーポイントをざっくりいうと、
過敏に損傷する恐れのある刺激に反応す状態となった部分という定義です。

トリガーポイントは、関連痛やしびれや違和感、感覚鈍麻、発汗やめまいなどの自律神経症上も引き起こすことがあります。

そのトリガーポイントがよく発生する部分は、筋肉が骨に付着する部分や筋肉と筋肉が連結する部分、筋腱移行部、または力学的にストレスのかかりやすい場所などです。その多くは筋膜にあり、他にも、腱・靱帯・脂肪にも存在します。そして特に [筋膜が厚みが増すようになった部分]  がそのようになりやすい部分です。

それは身体操作上の負担がかかる動きを繰り返したり、または外圧や外傷により筋膜等が歪曲するなどの変異状態を維持することにより起こります。
そして急性のものであれば自然に自分で熱を生じさせてゆるめとかすこともあります。
ですが半年以上にもわたる慢性の常態化したものは、なかなか自然に筋膜の厚みが薄まることなく、
身体操作の悪癖から起因した場合には、さらに厚みが増していくように変化することも多いようです。

そしてトリガーポイントとなった、筋膜が厚みが増した部分を外圧をかけて刺激をし、状態を改善させるような施術があります。
厚みが増した筋膜部を探しだすというのは見た目ではわかりづらいですが、それぞれのトリガーポイントにおいて痛みが出てきやすい場所がありますから。その痛みの場所や種類を教えてくれると、「それは肩の三角筋前面部分のトリガーポイントですね」といったように、問題がありそうな部分を特定できる。
そして肩の三角筋前面部分にできたトリガーポイントをリリースしたら大胸筋部分の痛みが軽減または解消するというようなアプローチです。

家の中の水道管が水漏れを起こしていると、水の染み出した部分がでてきます。その染み出た水を乾いた雑巾で拭っても拭っても際限がありません。だったら水道管の壊れた部分を特定して、そちらにテーピングして水が漏れ出ないようにするといいでしょう。
そのような感じの対処ですね。

つまりトリガーポイントができているときには関連痛という、トリガーポイントのできた部位ではない関連する部分に傷みがでてきますから、その関連痛になった部分を湿布を貼ったとしても、水漏れが改善できたわけではないということが体内で起きているということです。

ここまでは、単純なことでわかりやすいものでしょう。


施術院で施術を特別に受けることなく、トリガーポイントに圧をかける道具でゆるめるということもできます。





それではここでを視点を広げて眺めてみましょう。


通常、そのトリガーポイントをリリースするときに、
トリガーポイントのある部位をめがけて圧をかけたり、鍼を打ったり、注射をしたりするような方法が多く採られています。

それは、トリガーポイントエリアを定点的にか周囲的に観て、
そのトリガーポイント部分を点的に把握してアプローチをかけるやり方です。

筋膜は筋肉の周りをパッケージする膜で、関連筋同士が機能的に連関して手足を動かしたり胴体を支えたりする仕事をなします。
たとえばその経絡のライン上にはトリガーポイントがあったとします。
すると実は経絡ラインという線上の点がトリガーポイントと見なすことができるのです。

だったら、経絡ラインというライン上に、アプローチポイントを数点同時に設けて、トリガーポイントを挟み撃ちするような方法でトリガーポイントをリリースすることもできますよね。


実は点で押す場合にはトリガーポイント部分に圧をかける方法だとトリガーポイント組織自体が圧せられます。そしてうまくトリガーポイントを捉え切れねば、圧で組織がはじかれて逃げてしまう。
それはよくあることで、そのために十分な成果が出しづらいこともある。
それにトリガーポイントのポイントがどこからどこに位置してあるのか、特定できていないときにもあります。

それだったら、実際は経絡ライン上では収まらないのだが、そのトリガーポイントのできている筋膜ラインを2点で、またはそれ以上の点で固定しつつトリガーポイント部分の固定されて動けなくなった部分の流れを出すような、特別な操作をすることができれば。。。

実際はこのアイデアは、重量級のブロックを用いていたときに、点で押すのではなく、線的にとか面で押すというようにしたほうがリリース成果が大幅にあがったケースを幾度もみて気づいたことです。
ただ、先だって申し上げたように自作した重量のあるブロックは施術者である私の体がぼろぼろになる大きな要素であって、このたびは泣く泣くそれを手放して別のものへと置き換えができないか、考えていたのです。

そこで経絡やその他筋膜同士の連なるライン上をトリガーポイントを2点またはそれ以上で挟んでアプローチをすれば、
線で捉えることも可能です。

そうすれば確実にトリガーポイント組織自体の捉え方も的確さが増して、圧の方向性を分けることでリリースに効果的な変化を起こさせることができるだろう。

その部分は詳しくは文章で説明していくのも難しいことですから割愛させていただきます。
ですが図にして考えれば、比較的シンプルなもので、これを経絡の操作転用まで幅を広げれば、
非常に興味深いアプローチへと展開できるでしょう。

ただこれ自体、トリガーポイントを探知するスキルがあってこそのものなのです。
もしそこに長けた能力があれば、
確かにその筋膜の癒着をリリースする量と質としては大きく飛躍する成果が得られます。


私の個人的な感覚ですが、
以前は大きなトリガーポイント部分のリリースには大プルパ等の重量級の力業に頼るものでしたが、
その過半数はライン上で2点を押さえ特別な刺激を作りあたえたほうが明らかにリリース成績がよく、
小回りの効き方は数倍にも及んでいるだろうと思われます。
また大きなプルパは、力が強い分だけ、リリースのポイント圧の力は強く、使い勝手はいいが、そこにはリスクもあると思うため、多用は避けたいという考えもあった。

これは私の主観的なものの見え方なので、
まだ筋硬度計で結果の計測をすることはありませんが、
ここ数日、実際の施術をさせていただいた成果からしても想定していたとおりでした。




そしてこのたび、再度臨時で施術をさせていただいたのは、
自作ブロックに変わるテクニックがようやくできたということによります。


ただ、おそらくは私のやるようなことは、他の先生方も思いついてやっておられることでしょう。

ただ私の場合、うまくつかえる道具が見あたらなかったのです。
以前に自作ていしんでやってみたら、成果があがらず困っていました。

それがベン石のスティックやその他の形状のものを手に入れられて状況が変わりました。



今回のトリガーポイントリリース、深層筋リリースのやり方は、
あたかもそれらの訪れを待っていたようなものでした。

それらを持ってそれを行うことで、現実的にすごくやりやすくなったし、これからやり方をさらに工夫していこうという気持ちになりました。
施術の進化は、施術道具との出会いによりもたらされた点があるのですね。

ベン石に、心から感謝です。
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posted by スズキ at 11:28| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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