わたしが読んでいる中医学の本に、
五行学説というものの例としてコラムのような形で紹介されています。
中医学ってなんだろう 1 人間のしくみ
「えっ、産後の女性がなんで本を読んじゃいけないの?」と、
不覚にも私は思ってしまいました。
本を読むといけない、、、その理由は、次のように。
血液を貯蔵する臓器は肝臓です。
人がものを見るときの流れとして、
目の機能をはっきさせるために肝臓から多量の血液を送り込まれ、
その血液を使ってものを見る作業がなせるのです。
それが、女性は出産するときに、血を多く失います。
産後直後は一時的に肝臓内の血が足らない状態になっているのです。
そのような血の足らない状況下で目を酷使すると、
眼がその後にまで弱ってしまいやすくなるのです。
ちなみに、中国の五行学説という考え方では、
「肝臓」という臓器には「目」という器官が関係深いものとされています。
そう、それは生理的な上記の産後の目を酷使するなというメッセージに通じているんですね。
一見して中医学の五行学説の内容は迷信めいて見えてしまいますが
その根底では現代医療に通ずる生理学に符合する点が多く見受けられるのです。
昔の中国人が観察に観察を繰り返して収集した情報を分析的にみて搾り出した知恵が詰まっている。
そのような感じを得ることもできます。
ただ陰陽五行説も、中医学の古典を数刷紐解いて読んでみると、
本ごとにちょっと違った規定がなされているんですよね。。。
現在、私たちがみる五行学説図は、
近代の学者が古典の中医学書を参考にしつつ、
総合的に見てこれでいいのではということなのでしょう。
あと余談ですが、
産後の女性は本を読んではいけないですよ、というメッセージは、
本以外にもテレビを見つめすぎて目を疲れさせることも、
上記と同様の理由によりよくありません。
現代では、
「産後の女性はスマートフォンを(長い時間)操作しちゃいけません!」というように内容は変わるのでしょうか。
ちなみに肝臓は目に関係するというもの以外の臓器がどの身体の器官に関係するかと言えば、
心臓は舌、脾臓は口、肺は鼻、腎臓は耳に関係するといいます。
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