母の介護で得た経験は、かけがえのない学びを私に与えてくれました。
そのときに気づいたこと。
そして今後の私の指針にしたいことを二つばかりかかせていただきます。
(その1)
それは潜在した病があれば、
それが顕在化する前に対処するに越したことはない。
そこへの積極的対処の必要性についてです。。。。。
いざ、大きな疾患として顕在化すれば、
そこから元通りな状態を取り戻すことは困難です。
当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、
未病を感知して、顕在化させない見える化した中医学の仕組みを持って、
より多くの情報を獲得する技術を持ってお客様に接することです。
そのひとつの具体的な見立てをえる方法として
来週から脈診などを基礎から学ぶようにします。
近所の鍼灸院さまで10回コースで教えてくれているので、
そちらへ通わせていただこうと考えています。
脈もこの先生が翻訳された本からすると、
これだけのことがわかるのか!!と、まさに驚くほどのものでした。
脈診も高いレベルまでの習得は長い経験があって磨かれるものでしょう。
なにか新たなものを学ぶというには、いい機会だと思います。
(その2)
または母が昭和医大で入院していたときに、
相部屋の患者様の方々から感じたことなど。
いくつもの胸に刻んんだ指針を受け取って、
いまからの進む道を具体的に描いていこうと思います。
たまたま母のベッドの隣のベッドに寝ておられる患者様は、
その詳細はかけませんが御子息が高名な大学教授をなさっておられ、
現在は病院の副院長として多忙を極めているそうです。
ただ多忙ゆえに、なかなか母の病床に顔を出すことができません。
その隣のベッドで、私が母の施術をずっと、ずっとしているとき。
くったくのない声で
「いいわね〜。あなたの息子さんに体をもんでもらえて!」
「うちの息子は、ちっとも来やしないし、来ても肩一つもんでもくれないんだから〜」
という言葉が繰り返されたことが印象的でした。
その息子さんが夜間においでになられたときがありました。
大変に温和で聡明なお顔をなさっておられました。
その方が母にかける言葉の端々から、
勇気づけようとなさる思いがつたわってきます。
そんなときの言葉による勇気づけは貴重な患者様とのこころのふれあいとなります。
愛情はそばに寄り添うことでつたわりますし、
それを言葉にしても。。。
そして新たな切り口として、、、
そしてまた私が自分の母にしていた施術も、
ある意味、苦痛を軽減させるだけではなく、
非言語の身内からの想いを伝える手段となりえるでしょう。
他の病室をつぶさに見ていったわけではありませんが、
一様に看護師さんたちが私が母の施術をしている姿に、
「おっ、なんかしてるわね?!それって?」という驚きの反応でした。
大学病院のベッドの上での施術をする光景は、
めったに見ないような風景だったのでしょう。
施術家に依頼して出張して病室で施術をするのもいいのですが、
シンプルでやりやすい、同時に危険性が少ない施術法を身内の方に覚えていただき、
お見舞いにきたときに、さりげなく患者様の様態をみて手当のように施術で手を当ててあげられれば。。。
やはり、身内には、患者は緊張せずに甘えられるのです。。。
私の母もいっていました。
身内じゃないと、ここまではしていただけないし、
身内じゃないと、、、。
と。
施術を覚えて、そしてやってあげようというのも、
施術者に負担が掛かりすぎれば共倒れになるので、
ソフト系の両者ともに負担の少ないやり方を模索し広まればいいのです。
きっと隣のベッドの患者様も、
「自分も身内に手を触れてもらって手をかけてもらいたいのになぁ・・・」
というこころの底の切望した声を出すこともなかったことでしょう。
それに実際に受けている患者側としては、
安定剤や睡眠導入剤などを必要量が減るかなくても、
その時を過ごせるというのはかけがえのないことでしょう。
介護をするものが必要最低限の施術の技術を持っていると、
介護をする側もされる側も、急場をしのげるケースもある。
私の母も指圧をする人なので、そういっておりました。
勇気付けの声をかけ続けるのも、かける方も辛いし、
かけられる方も負担になりますが、
副交感神経優位の状態のリラックスモードに体が休めるようにできる施術を贈るのならば、
施術を受ける方も、施術をする方も、ともにすばらしい時間を共有することができます。
ちょっと想像してみてください。
自分自身が、子供に優しく心身ともにリラックスできるような施術をしてもらえて、
すやすやとねむることができる瞬間を、つらい闘病の時にえられたとしたら。。。
どうでしょう。
うれしくなりませんか?
なにか大切な気持ちが、伝わってきませんか?
それは、私には価値のあることと思えます。
性根を据えて、
---だれでも施術ができるようになる簡単レシピづくり---
に取り組むことができれば。
そのような、なにかをしたい気持ちになりました。
そのような思いを描かせていただけた大学病院での入院時の学びでした。
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