昨日、母がいきなりの緊急退院。
あと数日は大学病院のほうでお世話になる予定でお願いしていたのですが、
次に入る患者さんはもう決まっているから、
「午前中に退院してください!」とのこと。
母も、寝耳に水のようで驚愕。
私もあわただしく病院へ走り、
私のプルパや母の持ち物を担いでタクシーで帰宅しました。
それからがいろいろと介護には狭い部屋をベッドにしたほうがいいかどうかとか、
そうすると荷物を縦積みにしてコンパクトに収納できるようにしなければとか。
他、用事が多岐にわたってあわただしい一日として過ぎました。
病院内の緊張した場で、
母の今後の人生プランを「思考の整理」をしながら方向づけしていく予定でした。
未来への目的地の設定が不安定であれば、体調にすべてが流される恐れがあって、
そこに先手を少しでも打つことができれば。
コーチング的に、ソリューション・フォーカスして、
負担感の強い未来から、明るい陽光の未来をイメージしたほうが、得策です。
それが急遽退院となって、そこが瓦解して。
緊張感の薄まった思考の整理にならないよう頑張らねばと思っています。
あと病院の医師がすぐそばにいなくなった今。
私の意思や姿勢が試されるときです。
頭蓋仙骨治療で有名なDrアプレジャーの著書「インナーフィジシャン」P121に
シスターでもありドクターでもあるアンというアプレジャーと親交のある方に
「いったい回復するための決め手となるのはあなたはなんだと思うかと尋ねた。
シスターアンがきっぱりと答えたのは、姿勢と意思が80%、あとの20%は、
鍼、栄養摂取、頭蓋仙骨セラピー、その他すべてをひっくるめたもの、とのことだった」
という。
そこでアプレジャーがシスターアンの言葉に対し、
足していうところでは、
セラピストが絶対に忘れてはならないことがあるという。
それはセラピストが患者や治療に対しての反応に対してもつ意思、姿勢、期待には、
途方もない力があるということだ。
もしヘルスケアをする治療者が、その程度しか期待が持てないという思いであれば、
患者もその程度しか期待できなくなるのも無理のないことです。
そして、その逆も真なりという。
施術をするもの自身がもつ患者への意思や姿勢がどうであるのか。
もし興味関心が薄くなっていたりネガティブであらば、
回復する決め手が欠けているといわざるを得ないのでしょう。
ましてや自身の施術技術に自信がなく期待していないというのはもっての外ですが。
セラピストとしての技量や腕にすぐれたものを持っていたとしても、
たった20%しか影響が及ぼすことしかできないハード面の存在だけで勝負しても、勝てるものではない。
私はそのような会話から、学ぶべきところが多く感じます。
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昨日、施術について。
アンドロイドタブレットで動く解剖学3Dソフトで、問題箇所をぐるぐると回転させたり、
引きで見たり、クローズアップさせたり、内側から外をみたり、、、
問題箇所を中心にして関連しそうな部分はないかを調べていました。
すると、膵臓あたりは脊椎の前面の靭帯部分にほぼ付着影響を受けるため、
首部分あたりの曲がりが前縦靭帯・後縦靭帯に引き連れ等があれば膵臓を無碍に引き上げそうなところだなと感じました。
喉の部位に舌骨という、
骨の中でも唯一他の骨と触れて関節を持つことのなく筋肉や靭帯だけで位置を固定された骨があります。
その舌骨に関係する舌骨喉頭蓋靭帯と前縦靭帯に相互の影響エリアを共有していそうな気がしました。
舌骨に関係する舌骨喉頭蓋靭帯とは、舌のかなり厚めの筋肉層を下支えに関係する舌骨を支え上げるため、
想像するに相当なテンションの高い勢力をもっているものでしょう。
もしかすると、、、この舌骨喉頭蓋靭帯と頚椎前にある前縦靭帯に両者が硬化して引き合う関係性を占め、
みぞおちや腹腔内部を上方へと異常に持ち上げ続けてしまう影響場を持つものとなっているのではないか?
ということで、
母の舌骨やオトガイ舌骨筋、舌骨喉頭蓋靭帯、そして甲状軟骨の上部で癒着部を指先で感じ取り、
50分ほどかけてオームチューナーの高速微振動でリリースをしていきました。
すると、もしかしたら想像があたっていた部分もあったのかもしれません。
左側の脾臓奥と、おそらく左鼠径部上のソケイリンパ節の上部あたりから、
緩みが出たときの体内の停留がすの移動音が聞こえてきました。
またこの喉の部分は生命維持にも深く関わる部分でもあるため、
たえず錐体外路系の自身への歪み等の問題があれば自動的に修正をかける作用が発動していた。
それで母は、自分の身体のつまりや歪みがあるところを、ぴくぴくとかたかたと、
無意識化で修正のための最適な身を動かす方向へと動き始めてリリースをしはじめる。
その母の姿を姉がみていて、
「??」
なんなのだろうか、寝相が悪いな、とでも思っているようです。
^-^;
私自身、喉の奥をリリースするというのはボディワイズの施術ではカウンターストレイン等で見るか、
プルパで刺激するかということであったのですが、
おおよそオームチューナーのような音叉でのリリースの方が受け手の痛みや不安感がなく、
ちょうしよく整えられていくと実感しております。
くれぐれも、解剖学的な知識や施術上の技量がない方には、
不容易なアプローチはケガのもととなります。
それもここは影響が深いため、適当にやってみて試してどうなるかということさえも、
避けていただいたほうがいい箇所かと思います。
ただ反面、施術をなさっておられる先生方には、
興味深い成果が得られるアプローチポイントのひとつなのかとも思いました。
無論このような研究は自己責任となりますから、
注意深く模索していただくといいのかもしれません。
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