音叉と言って思いつくのは、
ギター等を弾く方にはチューニングをするときにつかう道具というイメージでしょうか。
下に挙げた2つの音叉ですが、
ご覧いただくとフォーク状の先端部分に重りのようなものが付いています。
この先端部分をレンチで微調整をすると、周波数をちょっとは思うように制御できるという優れものです。
音叉 f = 136.1Hz ヒーリング 癒し 銀色 おんさ ラバーマレット 専用 ポーチ セット 浄化 サウンドヒーリング 瞑想
音叉 f = 128Hz ヒーリング 癒し 銀色 おんさ ラバーマレット 専用 ポーチ セット チューナー 128 Cps アルミニウム音叉 チューニングフォーク クリーニングクロス付き ヒーリング エネルギー
このフォーク状の先端部分につく重りのようなもの。
いうなれば、出荷されたものを周波数を計測できる機器でチェックすると、
その時点で、微妙に本来設定してあるべき周波数とはずれがあることも多く、
自分で正確な周波数に修正をすることができるという保険付きのようなものです。
・音叉 f = 136.1Hz (別名 オームチューナー)
・音叉 f = 128Hz
上記の二つの音叉を母の病床に持っていきました。
これらの周波数は音として感じるには
一般的な「キーンと高らかな快音」を鳴らすことはなく、
「ブルブルブルと震える低い振動」として感じられるものです。
なんとなく実際にこの重りのついた音叉を手にしたとき。
キーンという快音がなかったため、
「?・・・なんだか、つまらない」という微妙な印象を持ちました。
でも実際には、こちらの音叉の使い勝手の良さというと、
筋緊張の部分や骨部分にフォークの持ち手部分を押し当てて振動させるというもの。
「骨伝導」という言葉は聞いたことがある方も多いと思いますが、
骨は非常にスムースに振動を遠距離まで伝えてくれる性質があります。
高い周波数の振動は相当な強さ(エネルギー量)がない限り途中で振動はかき消されるのです。
それは音叉では高い周波数のものは比較的こぶりなもので、結構しっかり叩いて振動させても、
音の持続性に欠けるものとなっております。
低い周波数の振動は音叉の大きさで言えば比較的大きいもので、
こちらを振動させると長時間振動し続けるという特徴があります。
こちらの低い周波数の振動が得られる音叉は、
たとえば胸骨とか鎖骨とか様々な骨部分に押し当てて振動させることで、
骨全体が振動して骨に癒着している筋肉等の軟部組織を緩めるという効果が得られるのです。
もちろん大きな筋肉のしこりがそこかしこと付いている状態で、
こちらの音叉を使って振動を起こしたとしても取れる量は、
そこそこ程度です。
ですがしっかりと筋膜リリースを大きな筋肉部分を済ましてからであれば、
微妙なネックになっている部分を緩めるというには、
これほど繊細でピンポイントの部分リリースを叶えてくれるツールはない。
それは海外ではオームチューナーと呼ばれる(音叉 f = 136.1Hz )を使って、
画期的なリリースをなさっておられる方もおられるようです。
youtubeでは、そのような映像がいくつも参照することができます。
ただそれを私のボディワイズでの施術では活用してはいませんでしたが、
その理由は、まだこちらは研究段階で、使い込んではいないためでした。
ただ病院の病床で私の母に使うには、
音もでない音叉というのはもってこいです。
私の狙いは、
膝の内側の肝臓に関する(曲泉)(膝関)のツボに振動を加えて
膝の骨部のみならず靭帯部分にまでリリースを加えたかったからです。
音叉 f = 136.1Hzで右の膝内側を狙い通りの部分に振動を加えました。
すると思ったとおりです。
肝臓と横隔膜との隙間部分のガスが「ぎゅるぎゅるっ」と、
大きな音ではないにせよ、かなり継続的に長い時間動いている様子が見て取れます。
あまり多くの音叉でのアプローチを一時にするのは良くないことだとは知っています。。。
ですが、本当に悠長なことをいっていられる場合ではないため、
腸管等のガスも同時に抜けきるまで膝内側を音叉 f = 136.1Hzでリリースし続けました。
その間、「昨日はまったく夜眠れなかったんだ・・・」という母は、熟睡していました。
つまり膝内側のしこり化した部分により、
肝臓部分まで引き連れた緊張が飛んでいたのです。
そして恥骨部や坐骨部にできたしこりはみぞおちの奥を引き連れさせて下方へと強烈に引っ張っていって張った状態を作り出しています。
ただ膝内側だけといただけでも、相当な立方の急激な変化が起きているため、
それ以上に立位や呼吸状態に大きな変化を与える坐骨や恥骨部に大きな刺激を与えるのは得策ではない。
そのため、その部位にはあっさりとしただけの振動をあたえるにとどめておきました。
近日中にはしっかりと骨盤底筋部分に関係も深い、
それら坐骨部や恥骨部などの内臓を下支えをする部分の隔膜の引き連れを緩める必要があります。
おそらくはその部分の膵臓部分の緊張度合いが関連しているような部分もあると思われます。
またすい臓の経絡は12経絡上では設定されてはおりませんが、
多く経絡をみる文献を読めば膵臓は脾臓の経絡を持ってあてる、とされております。
すると実は下脚部分の「肝経の経絡線」と「脾経の経絡線」は、
脛骨内側で本当にすれすれな感じで膝部分では交わるほどの関係性を持ちます。
ということは、、、。
私の母の場合は、歩く時や立つときに膝の外側に大きな負担をかける胆経の経絡部位に力みが相当入る使い方をしていたため、
その膝の外側の影響が内側に出てしまったという影響のバウンド効果が出ての「肝経の経絡」と「脾経の経絡」のダメージ化。
それが起きていたと推測されます。
だからもともとの脚部外側の胆経の経絡ラインが十二分にリリースされておかなければ、
いくら脚部の内側を解いてもダメで、かえって外の鎧をはがしてから内側を解くという手順を守らなければ、
一時は楽になったと感じても、
早々に脚部外側の胆経の緊張が柔らかくなった内側の経絡を以前以上に縮み上がらせて問題を押し広げてしまう。
だからちょっと痛い顔はされるものの、脚部外側の筋肉のしこりの層をボウエンテクニックのムーブにより処理。
この下ごしらえは忘れてはならないケースです。
つまり、
私はこのたび音叉を用いた意図は、下脚の膝内側下の「肝経の経絡線」と「脾経の経絡線」を解くためなのです。
手で解けばいいじゃないのと言われそうですが、
この部分は筋肉量が落ちた母の足ではしこり部が明瞭に浮かび出ているため激痛化している状態なので。
手で解くのは難しいんです。
強い庄をかけても我慢させるというのでは、現状では解けないケースですから。
そこの橋は渡らずに、他の方法を模索するしかありません。
それに手で解くといっても、音叉の高速微振動のほうが骨伝導で通るし、
骨伝導ではしこり化した固くなった部分には骨同様に振動がぶつかりアタックしてリリースしてくれて、
振動を加えている音叉のお尻を当てた部分だけが緩んでいるわけではありません。
そして柔軟な筋肉部分は水のごとく振動を次に伝えるということになります。
脚部の筋肉量が落ちたため的確にしこり化した部分に関係ある骨部分を見つけられて振動を的確に伝えられたり、
音叉でのリリースでは非常にやりやすい状態でもありました。
また音叉でのリリースだけではありませんで、
庄をかけるときや振動を加えるときには、
接触点部分が影響点とは限りません。
つまり膝内側に音叉を押し当てて振動をさせているのですが、
私自身の意念で肝臓部位へと経絡のルートを通じて振動が届くようイメージを作って操作をすることにより、
その庄やアプローチの影響は意図したところへと届けることもできるのです。
接触した部位を入口にして、身体の中を通して影響を与えたい部分へと気持ちを送る感じというのでしょう。
それは合気柔術の先生も、実に的確に相手の関節を逐一しっかり決めて固定させてつなげていき、
影響を与えたい部分に力をたどり着かせて「どーん」と強烈なアタックをかけてきます。
合気柔術の先生が接触した部位にはまったくもってソフトなタッチとしか感じられない。
ですが先生が意図した影響させようと考えた作用点には強烈なインパクトを与えられる。
実に見事なものです。
驚きます!
まだまだ練習が足らない私には、それは使いこなせてはいませんが、
少しでもそのような作用を届かせることができるよう、
接触した部分から本当に影響させていきたい喉から手が出るところへのインパクトを狙っています。
右ひざ内側を音叉でアプローチしたときも、肝臓周囲に影響を飛ばすように意図して力を操作しました。
それも手伝っての肝臓部分の周囲のガスの抜けが起きたのだろうかとも思います。
ただ、体の姿勢・身体の使い方の改善について話したとき、、、母とはひと悶着ありました。
体が緩んだ事で腹腔の上下を広げた状態をかなえていって、
そして内臓の全体的な密着度を下げたいという説明をして、
「あぁ、わかったよ」といってくれはするものの、
ぜんぜん、わかったようには見えない状態でして。
母のお得意の空返答なのです。
あまりうるさいことをいわれるのも面倒なので、
速攻でわかったと返答をして、その場を逃れる。
いつもの手で、そこから先は、逃げ遂せる感じ。
私には取り付くこともできません。
ただ腹腔を広げられるほど腰を緩めて伸ばすという意識をもって、
腰を作ることができなければ、
もうこれ以上、母の背中の伸筋群を緩めることはかえって問題がでてきてしまう。
だからどうしても、母には、そこを、今の今だからわかってほしいし、聞いて欲しいのですが。。。
それでいつもよりも厳しく説明を繰り返せば、
下顎の先っぽが機嫌が悪そうな梅干のようなごわごわ凸凹に。。。
母とは長い付き合いだから、きっとそうなるだろうと思っていたのですが、
予想たがわぬ思ったとおりの結末でした。
その後、情けないことに私自身、露骨にふらふらになったのは、
肉体的なストレスはいいにせよ、
この後に及んでまたこの問答を繰り返すというのか・・・という、
私の焦りからでもあったのでしょう。
ある程度、母の体力がある時点でなければ、
この運動神経野の書き換えはあきらめるしかなくなるのです。。。
どうにか少しの割合でもいいから屈筋主導の動きから伸筋主導に書き換えておかなければ。
そうなるかどうかで、今後、母の身体の状態に雲泥の差が現れるのだろうと信じているので。。。
そのせっぱつまった事態で、母の下顎の梅干のようなご機嫌ななめをみたときに、
「私は、いったい、何をしようとしているんだろう。。。」と、
悲しさやら悔しさやらもどかしさやらで、
強烈な偏頭痛に襲われ久々にへたりこみました。
すると母は心配そうに私を見ていたようです。
口を開くのも私自身そうとうつらいのですが、
ふと思いついて、
母に他人の身体の標準を知ってもらおうと考えました。
とりあえず母に、姉と私の腰の距離を手で触って見てもらうことにしました。
姉の腸骨上端と肋骨下端との間が指四本分あるのを確認させて、
私の腸骨上端と肋骨下端との間が指三本分あるのを確認させました。
そしてそれから自分の腸骨と肋骨の隙間を指で確かめてもらうと、
指一本入るかどうかというほど接近していることにようやく気付いてくれました。
実は私は口で、ここが狭くなっているからと何十回も言い続けていたんですが、
母は、耳障りのよくなさそうなことはスルーする癖があったのでまったく聞いてなかったんですね。
それが自分の手で自分の体を触れて「これは、おかしいぞ!」と気づいたとき、
ようやく私が母に対して、いちゃもんをつけていたり否定や非難をしているのではないのだと悟ったようです。。。
ずっと耳を閉ざして聞いているフリをしていたところから、一歩だけ、前進することができました。
そのときはすでに面会時間終了の間際で、「仰向けに寝て膝を立てて左右に膝の重さで倒すエクササイズを!」
と指示をだしたら素直に、「あぁ、なるほど。やってみるわ」となりまして。
どう、母の胸には刺さったことでしょう。
今後、母が自分から積極的にがんばってくれたら、嬉しい限りです。
動き方の自動化は小脳でなされ、
そこをブラッシュアップするか、
根幹から書き換えなければなりません。
動き方の悪癖は、なかなか自分では盲点となり気づけないものですが、
厳しい言い方ですがそれを自分で見つけていかなければならないのです。
(もちろん援護射撃として気づきやすくするような助言はするのですが)
そのような運動神経野の書き換えには、
自主性や動きの刷新への好奇心が鍵になります。
私からのお仕着せは、母の脳を書き換える力はないのです。
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