もう2週間弱。
母の身体の筋骨格部位でのコリを解いていきました。
特に背中の起立筋最奥の部分に至るまでのリリースは、
プルパの大がなければ歯が立たなかったと思います。
起立筋の最奥まで緩み出したところで、
副交感神経優位の治療脈が出てくれる脳波に変わりやすくなるのです。
そしてここが入院中に施術をし始めたときには、
安全に副作用的な反動も心配少なく解けて、
今後の体力を緊張状態や過ぎたストレス状態から、
エネルギーを貯められる蓄積モードに転じさせる鍵になりますから。
手が抜けないところで、丁寧に解いていく必要があります。
そしてある程度の起立筋の奥まで緩まり出せば。
やがて血液の回り方から脊椎の椎骨同士の棘突起や横突起をつなぐ85年分のコリが積もった部分を緩めだしてくれる。
そうなったとき、腹部の上下の高さが圧縮されたかのように縮が出たために起こされた、
内蔵部全体にかかる押し詰め圧迫状態から抜け出すことができるようになります。
そうならなければ血流やリンパ流が滞る管を、内臓の奧や内臓自体に作ってしまいます。
そうなるとお薬をいたき服用したとしても、その作用がそちらまで届きにくくなるようです。
身体の構造体として、より胴体を伸びやかで広々とした立体化へと変化させること。
そこにより骨が体を支えるという、
本来の骨と筋肉の分業をさせるように。
過酷な仕事から、ついつい悪い姿勢が板についてしまうと。
やがては姿勢が崩れてしまい体を支えるべき骨をうまく強固な場所に設置する能力を見失い、
いつしか筋肉を急場を凌ぐ意味で骨のかわりの固定をさせる目的で硬さをもたせた仮の骨として扱い出します。
骨は、それ以上は縮まないという、圧縮の制限があるわけですが。
筋肉は、緊張の度合いでさらに縮んだり、それだけでなく緊張がすすめば筋肉が使われるだけパンプアップして太く強力になりだして、
いずれは姿勢の骨格上の歪みを元通りにさせる最大なネックとして君臨するようになるわけです。
私がみさせていただいた消化器系の内臓疾患があるかたの多くは、
やはり起立筋深層にある骨に近い部分の筋肉が固まっていました。
そしてそこを繰り返し、繰り返し、丁寧に解いていくようにしていました。
そして働き者の私の母の場合、
やはり起立筋奥の奥が過労になってコリが容易に解ける範囲を超えていました。
ただ昨日で、その部分のリリースは進み、椎間板の上下の圧縮がゆるまりだし、
脊椎の棘突起部分が緩み動くようになってきました。
母、いわく。「あー楽になったよ〜。なんだか生まれ変わっちゃったわね〜」
そして昨日は、上述の起立筋等の特に伸筋層の筋群を緩めた後にやろうと考えていた、頭蓋骨部のリリース。
クラニオサクラルセラピー、頭蓋仙骨治療の手技をつかい
しこつや鋤骨の曲がりの問題からくる副鼻腔の狭さ、またはその部位の炎症を低下させました。
あとは口の中に指をいれてもらい口蓋の一定の部位を上方に押す(15gほどの軽さの庄で治療脈がでるまでの持続庄)ことで、
蝶形骨という脳の台座になるような骨部分のずれの修正をおこないました。
脳が体の箇所に現れた問題箇所をみつけてくれないと、
画期的な自然治癒はほとんど起きてくれません。
頭がクリアになるほど脳に血液を流し込みたい。
それには血中の酸素量を増しつつ、
脳に血を送り込み、
同時に蝶形骨を正確に地面に対して水平に設置させることです。
あとは首のこりをリリースというのを4〜5回ほど繰り返し、
頭部へ流る血管の頚動脈にかかる圧迫という問題を減少させるお膳立ても必須です。
プルパの中を使いYNSAの首診を参考にしつつ、
リリース点をしぼって解いていきました。
すると案の定、
「なんだか、はじめて息がすえるようなきがしたわよ。ほんとすがすがしい。」
ということで喜んでる様子。
そして今日は、昨日、私の中で不発に終わったソマトエモーショナルリリースに書かれている対話療法。
そちらにも突っ込んでいく時間が持てればと思っています。
ちなみに下にあげた本が、その対話療法に特化した本です。
インナーフィジシャン―あなたの中にいる名医に気づいていますか
手持ちで書棚にあるので読んでみようかと思いましたが
ある程度厚みのある本で、いまは読書に時間をかけるよりも、
骨子を押さえて直感で対話を成立させていこうという考えです。
体内で体を守るインナードクターと話したり、体内の器官と話してみているような感じを抱いて言葉に出したり。
不可思議なセッションといえそうなものですが、私は以前からこのセッションの世界観が好きでした。
人という存在を深く覗き見るには、
この対話療法に助けられるところがあります。
ただ実際に施術上で使うこともなく、ただの興味深い読み物として上記の本を読んだに過ぎませんでした。
ですがこの度は、実践的につかうシーンです。
その機会が訪れて、リアルな不思議さを体験する準備が整えられたというところなのでしょう。
今日、これから母のお見舞いに行き、
母の内側のおさなごたちとの対話をする対話介助者としての試みをしてまいります。
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