2018年08月09日

硬膜の緊張のリリースから(仙骨尾骨付近編)



あまり一般の方向けではありませんが、
硬膜という脳への衝撃などをしっかりと守り、
脊髄損傷等もガードしてくれようとする膜組織があります。

それは軟膜・クモ膜のようなソフト系の膜と相まって
脳脊髄液の流れる通り道をも形成いたしております。

硬膜は、簡単にイメージしていただけるように申せば、
特定の上部頚椎部分と下部の仙骨部分に付着部位があります。

そしてその骨との付着している部分。
うまく理想状態にキープできていれば問題はないのですが。。。

たとえば、
日頃、前傾姿勢が過ぎて頭部を支えるのが胸の前側になっていたり、
脚部の使い方が左右差が行き過ぎて骨盤のよじれがでてきたときなどは、
実質的に硬膜の付着部にゆがみや引き連れや緊張などの異常があらわれます。

そうなると体内に脳脊髄液をうまく流しづらい箇所ができてしまいます。
脳脊髄液が減少すると、脳脊髄液は脊髄神経系の働きを支える栄養素の供給源ですから、
脊髄神経系の働きが鈍り出す。
すると脊髄神経がおのおのの体の内臓や五感を司る目や鼻や耳その他のセンサー器官などへ
脊髄神経というケーブル状の神経ネットワークを組んで活発に情報のやりとりをしていたが、
それがやりづらくなってくるんです。

すると脳と体の各器官を結ぶ脊髄神経系の機能がうまく働いてくれずに脳力がダウンします。

「自律神経失調症」といわれそうな状態に陥っているんですね。

でも、本人的には「あぁ〜。今日の私の硬膜。緊張モードなのね。。。」
なんていうことは微塵も想像できないはずです。


ですが、実際はこの中枢神経系の不具合がでることにより、
現代人は多くの複雑怪奇な症状を患ってしまっているのだという施術家もおられるほど。
しっかりとこのことは、事実として認知し認識されていることなのです。


では、ここで仙骨尾骨付近の硬膜の付着部分をリリースする方法ですが、


実はオステオパシー系のやり方で硬膜部分を緩めるというのは、
私にとって一般的な用法のように思えていました。

ほかは仙腸関節のリリースを仙骨を押さえて腸骨を動かしたり外旋六筋の癒着部を緩めたり。
実質、それでもたしかに硬膜の緊張が取れてきて、
少しずつ徐々に、徐々に、徐々にという歩みで、
硬膜部の問題がにじりよる感じで改善する姿を見てきました。

実は今考えると、
しっかりした仙腸関節のリリース法を身に付けたり、
外旋六筋の癒着部を緩める技術の工夫と実績を積むことがなければ、
私が期待するステップには進めなかったんだと気づいて、
驚きましたが。。。

個人的に外旋六筋の癒着部を緩めることや仙骨尾骨や腸骨をつなぐ靭帯を、
徹底して緩めることができなければ、
硬膜部の仙骨周囲の緊張を解いたとしても、
早々に元に戻ってしまうか、、、。
それともバランスを外的な刺激で急激に乱されれば、
反動から状態悪化が起こるような施術デメリットさえ起こりかねないんです。
(もちろん、しっかり施術後の落としどころを先行して模索選定しておいて、
無事に着地させてくれるような施術者ならば施術デメリットよりもメリットの方が大きいでしょう)
とにかく仙骨周辺部の硬膜の緊張を緩めるための下ごしらえのやり方を、
ずっと編み出してきた。


ちなみに現代日本のパソコンやスマホを多用した一転集中で視覚を緊張的に使い続け、
地方では車を利用してあまり歩くことがないようなライフスタイルでは、
仙骨部分を自由に動かすような健康的な生命に必要な律動が起きなくなる。
もちろん尾骨部分を強打する事故にあわれた方もおられ、
そこから硬膜付着部の引き連れが生じて暗転することも。

ただこの強打による引き連れは、
経験上、期間が経てば経つほどリリースが非常に困難になって、
体の各部の歪みが大きくなり体の芯までしこりが深々と入ります。
するとその鎧をすべて落としていくつもりで対処せねばならなくて、
手間が恐ろしくかかる。
それは自律神経系の緊張は体の各所に問題を引き起こして、
その飛び火したものも拾っていかなければなりませんもので。。。
相応に優れた根性をもった施術対応をなさる先生でなければ
なかなか改善は難しいケースだとも思えてきます。


仙骨と尾骨を結ぶ関節に仙尾関節があります。
仙骨の前提的なねじれや仙骨前傾等が改善して、
少しずつ尾骨にも動きがでてくるようになると。

尾骨が位置の変異を起こして曲がりっぱなしで一定位置に固定状態だったところから、
動きが出てきます。

尾骨が、
肛門方向へ曲がりっぱなしで固定していたり、
ねじれて左右どちらかにずれていたりすると、
脳脊髄液のその周辺での流れ具合を見ると減少しているんですね。

尾骨の体の軸を立たせて鉛直方向を感知するセンサーとしての役割以外の側面として、
このことも、個人的には重視しているところです。

尾骨が曲がっているというところと硬膜付着部の緊張があるというのは
ほぼほぼ一致しているケースが多いようなのですが、
「尾骨が曲がってるような気がしませんか?ちょっと自身で触って確認してください」
とは、直感的に認識しやすいものですが、
「尾骨が曲がって固定しているので、硬膜が緊張して中枢神経系にストレスがありますね」
といわれると、
気分的に「私の硬膜って緊張し中枢神経に問題があるんだって?!」とびっくりしませんか?

私自身、体が弱かったときに尾骨を自分で確かめたら、
相当に曲がりがありましたから。
そのときになんや、急に得体のしれないことを聞くと、
面食らってしまったことでしょう。
だからあまり私的には、
施術のときはとくに硬膜とか、、、滅多なことでは口にせず、
「あっ、ちょっと尾骨が右むいてますね!」
という、見たままを述べるにとどめています。




でも、実際は私どもの頭の中では、、、

そこから尾骨の変異が、それは硬膜部の問題に発展して、
脳脊髄液の減少傾向からの自律神経の問題を引き起こす。。。
それから、それから、、、。
と、まさに風が吹けば桶屋が儲かるような、
多岐にわたる問題点を予測して対処を試みようと考えて計算していくのです。



その尾骨の動きとは。
それは呼吸により骨盤底筋が上下する動きに追随する動きです。


しっかり操作をしていくことで硬膜のゆがみや引き連れや緊張などの異常が改善できると思えそうですが。

あにはからんや、
なかなか理想的な歩き方ができない人は、
早々に仙骨周囲の硬膜リリースをしても元の問題ありの状態に
自ら移行しようとしてしまうんですね。

するとこれだけでは、
対処法としてはまだ詰めが甘いのだろう。


そんなときに、
ボウエンテクニックで習った仙骨部分を緩めるやり方を知り、
そちらの応用系を工夫して作り出していくと。

確かに!

格段とリリース深度が高まり出し、
硬膜リリースの感触も進みました。


面白いことに、腰部のコリがずんっと緩みだす量が、
事のほか大きいのです。

腰椎3番周囲に貯まる体全身の疲れの集合場所がここですから、
おそらく硬膜の緊張が開放されたことにより中枢神経系の緊張がゆるむことで、
一時的に画期的なまでに起立筋群が緩み出すのでしょう。
その緩みが出たときに、的確に自作ていしんを利用して、
解きづらい骨より硬かった部分へのアプローチを試みて、
今まで以上の成果をだしていくことができるようになる。
そのような既存の施術法と組み合わせることで、
体のリリースの効率が向上したようです。 ^-^



ただ、、、このやり方は、まじめに施術者の力量を問うもので、
同時にクライアントの体の今の状態を熟知した上で行わなければ危険です。
そのアセスメントがうまくできて成功するようなもの。
一般の方が勝手にマネしたらケガをするのは目に見えていますので。
ブログ等に絵入りで紹介しづらい筆頭のような気がします。





今は、私自身にお手製のグッズを利用して
仙骨部分の硬膜のリリースを起こすような工夫をしています。
かなり長時間、ソフトな矯正をする状態がどのような変化をもたらすか。
そこに関心をもって調べている途中です。
頚椎部分と仙骨部分の同時リリースを試みており、
これらはいい意味でも悪い意味でも反動が大きい部分ですから、
多少おっかなびっくりですが。

でも、いいデータが取れてきてます。




私としては、
このやり方を見つけられただけでもボウエンテクニックを習って元が取れた。
そんな実感があります。

ボウエンテクニックの、秘密の一つは、中枢神経の改善を先に対処することで、
効率を良く施術をするもの。
実は、このことについてクラスの最後の最後まで、
わかったんだか、わからなかったんだか、、、
という様子でクラス中でテクニックを習っていたんですが、
最後の最後でしっかりわかるよう教わりました。

ぜひ、興味がある方は、以下のURLのタイトルにもなっている本を入手してくださいね。
http://www.bowenseminars.com.au/

これはボウエンテクニック関係の本を、
洋書で5〜6冊キンドル版を含めて購入してきました。
そのなかで唯一、中枢神経系にというところを言及し紹介してある本でした。
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posted by スズキ at 12:07| Comment(0) | 施術研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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