首の周囲の筋肉が極度に凝り固まっている方は、
これからの話は除きます。
すでに起立筋が上下全体が深くリリースされている方に有効なアイデアです。
すでに抗重力筋としての起立筋群がゆるんでいるのだが、
なかなか首の詰まりがあって伸びない人にとても有効なものです。
首を緊張させて短縮させるパターンを持っている人は、
かなりの割合で奥歯の噛みぐせがあります。
別段、奥歯を強く噛むような必要もないのだが、
つい習慣的に奥歯を無意識的に噛んでしまう。
すると、この癖が強い人は、
頭部の側頭部にある左右の両側頭筋を捉えホールドしつつ、
後頭骨下端を支えあげていくことで、
頭部の蝶形骨を水平に、そして耳と肩峰を並べようとしたとき。
瞬間芸的には理想状になるかもしれないが、
それはまったく長続きできないものです。
そればかりか修正を短期間に繰り返しすぎれば、
過矯正による反動が襲いかかってくるものです。
それは頚椎第1の状態が不安定になってしまい、
全身にそのずれの不具合が及ぶこともあります。
専門家が繊細な微調整をしてどのような落としどころへ調整をするのかがわかっているならまだしも、
そうでなければ、
一般の方は過ぎた矯正はかえって体に甚大な後へ残るダメージを与える。
そしてこのダメージを治せる人は専門家でもそんなに多くはおられません。
そのような注意すべきリスクが含まれているのですね。
それではもう少し安全に、より良い状態を習慣化させてケアしていきたいでしょう。
そのような方の場合、
私がお客様の首をチェックする際には
中斜角筋が少し外方へでっぱって緊張している形状が見て取ることができます。
これは私自身が施術をして気づいたところなので、
ほかの方も同様のことを見ているかどうかはわかりませんが、
ある程度の実施成果が挙げられているものです。
この左右の中斜角筋を同時に軽微な継続的なずり庄をかけることで、
首がほっそりしだしていった人を、私は幾例も見ております。
やり方は実際にレクチャーしなければ感覚的にはつかみづらいと思いますが、
要点をかいつまんで説明させていただくと、次のよう。
お客様自身で中指と薬指を使い、
自身の左右の中斜角筋を比較的に軽い30グラム程度の庄で上方へと牽引(ずり庄)するのです。
これくらい軽い庄なら頚動脈に悪影響が起こる心配もでてきません。
中指があたっている部分の斜角筋の硬化部分は、
呼吸に合わせて筋肉が上下に動く様子をつぶさに観察するようなセンサーモードの手指にすればするほど、
不思議なほど緩み出す瞬間を迎える反応がでる人もいるので興味深い。
このエクササイズ状態を、
一日に30秒程度を2〜3回繰り返します。
(※ もしおこなっているときに、体調が悪くなる等感じた際は、筋緊張が強すぎか、またはずり庄が強すぎるときもあります。
様子を見ながら観察的に行うか、やめるかをご判断ください)
やってみると個人差もありますが
早くて二週間もすれば、
見た目上、首が長くなり出した印象を対面する相手に与えられるようになるでしょう。
この中斜角筋のずり庄をかけると、
それと同時に、頭の重さがフッと軽く感じだし、
体の前面が上方に軽く浮き立つような感覚へ。
そして胴体もよく上下に伸びつまりが消えていく。
腰の詰まりが減っていく感覚ももてるでしょう。
そして視点はいつも見ている目の高さよりも、
明らかにちょっと高いところから見ている。
結構気分がいい。
みぞおちが緩み伸び上がり呼吸もしやすくなってくる。
最後に、
これはある程度、起立筋群が上から下まで全般的にすでにリリースが進んだ時にやってみることをお薦めします。
背中側の筋肉が全体的に柔軟性が薄まって感じられる人は、
私の施術をお受けいただけるのがベストだと思いますが、 ^-^
たとえばランブルローラーやストレッチポールなどを使って起立筋群を緩める習慣をもった方などにも、
いい効果がでているようです。
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