と質問を受けてみたところで、詳細を説明することはむずかしい。
それは私が浅く広くしか学べていないからだけではなく、
まさに大海を見渡すような広域にわたるものだからです。
オステオパシー分野のテクニックは、
私が思い出しただけでも、
カウンターストレインやら、靭帯性関節ストレインや、
スティルテクニックや、クラニオサクラルセラピーや、メカニカルリンクや、、、、
今後もおそらくゾクゾクと有益な手技テクニックが増えていくことでしょう。
オステオパシーの創始者として著名なスティル博士A. T. (Andrew Taylor) Still。
つぎのようなシンプルにして深遠な人体の治療に関わる原理を発見主張した。
・からだはひとつの単位として、身体とこころと精神でなりたっている
・からだは自己調整、自己治癒、そして健康維持の能力を持っている
・構造と機能は相互に関係しあっています
・そして上記の身体のこころと精神が調和し、自己調節力が発揮され、そして構造と機能の相互関係がもとになっている。
そのようなことが語られている本。
現在のところ無料で読めます。
ただしキンドル版かつ英語。
関心がある方は、お読みくださいね。
そこにオステオパシーの理論がここにあり、
さまざまな手技へと派生しているという流れを把握できるでしょう。
私は、英語が堪能とは決して言いがたい私ですから、
読みかけで拾い読み中すから、
書評を告げるに値しません。
ただスティル博士が、
彼の人生訓というか日頃の生活上気づいたものが邦訳されて出版されてます。
その書中で語られるスティル博士のものの見方の本質をつく斬新さにはおろどきます。
その本を手にして(正確に言えば高額で買えてないので毎回の立ち読みなんですが・・・^-^;)
いっきにオステオパシーの印象が彼色に染まって見えてきてが好きになった記憶があります。
そのような御仁がかかれたものですから、
おそらくはこちらの本は人体理解を深める名著でしょう。
Philosophy of Osteopathy (English Edition) Kindle版
長い、余談になりますが。。。
ともすると、西洋式の整骨療法がオステオパシーなんだと誤解をされがちです。
「構造と機能は相互に関係しあっています」
というところだけをみているかのように考えると、
オステオパシーのテクニックが現在のような多岐にわたり分化したような手技が増すのには
制限がでてくるのかもしれません。
身体のテンセグリティ体としての筋肉連鎖が悪くなり人体の骨組み構造体が崩れたようだから、
そちらを立て直せば体の機能が元通りになるんだというばかりの考えでは、
治療成果は根本的に限度があるのだろう。
そこの誤解の呪縛を解くには、
上記のオステオパシーの原理の一番目を観てみましょう。
・からだはひとつの単位として、身体とこころと精神でなりたっている
です
体とこころと精神。
この3つは分けて考えてみては人間を見つめる目が成り立たない。
まさに3層構造のミルフィーユのよう? ^-^;
私は、体からのアプローチ以外の視点を持つためコーチングを学びました。
コーチングのセッションを受けていただくに際して。
まれにあるコーチングの成功例では、、、。
気持ちが軽くなったとか明るくなったとか、
視点が増し閉塞感が和らいできた気がするとか、
気分よくなりモチベーションアップとか、、、。
やる気が増した姿に移り変わると平行し、
背筋が伸び始めて姿勢が変わる。
顔色さえ変わる人もいる。
それは筋肉の和らぎ方が適正になってきた証拠でしょう。
自己評価の見直しが進むに連れて、
自分ってなんだか成長できてるなって、
フローな状態で生きる際の自己肯定感。
そんなペースの波を
自らが作り出してそこに乗れれば上々。
決まって免疫系もアップ。
体は和らいできますから、
リンパシステムもホルモンバランスも、
それぞれが向上しだすのでしょうね。
気分が変われば体が変わるならば。
そんな変化の仕方でもいいのでは?
そう思えるようになってきました。
そして案の定、
オステオパシーの分派した手技には、
たとえばバレル博士の「新マニピュレーションアプローチ」などをご覧いただければ、
体の部位と感情とが密接になって語られているところがうかがい知ることができます。
体とこころと精神は、
相互に共有したエリアを持った存在としてそれぞれを分けてみるのか、
またはより密接にオーバーラップどころか入れ子状態の関係と考えるのか。
それらのどちらにも
エネルギーに満ちた「生命感」があること。
周囲や自己内部を感じ取れる「感覚力」があること。
それらの存在と機能をイメージできているほうがわかりやすくなるでしょう。
また、オステオパシーのなかで著名な先生のフルフォード博士。
いのちの輝き
「フルフォード博士が語る自然治癒力」と副題をつけられているのですが、
個人的に私はこちらの著書からうかがい知ることができる
著者の自由闊達で好奇心や探究心旺盛さ、そして人柄が気に入っていて。
多くの施術用の書籍をいままでスペースの問題でスキャニングしたりまんま処分したりしてきましたが、
こちらの本だけは手元においてあります。
1版 (1997/2/28)を購入したので、19年も手元にあるんですね。
もう古典といえそうな気がしてきますが、
今、手にしてページをめくっても懐かしさと同時に新鮮さも感じられます。
内容は以下のとおり
「フルフォード博士が語る自然治癒力
現代西洋医学では、解決できないことがある。
アメリカで、半世紀にわたり何千何万の患者を治療してきた伝説のヒーラー(治 癒者)が初めて語る、
その驚異の手技、深遠なる生命観、そして正しい呼吸法 やストレッチングなどの実践ノウハウ。
自分のなかに眠っている自然を目覚めさせ、 からだの声に耳を傾けることから、
私たちは変わっていける。
「ヒーリング」あるいは「癒し」という言葉は、
確実に、現代を解くキーワー ドと言えるだろう。
癒されたい。それは、いまという時代を生きる誰もが、
か らだや心や魂の奥底から発している叫びなのだ。
「いのちの輝き〜フルフォード博士の自然治癒力」は、
一連の「ヒーリング本」 の、まさしく極みと言うべき存在の本である。
著者のロバート・フルフォード 博士は、
「癒す心、治る力」のアンドルー・ワイルが師とあおぐ、伝説の治癒 者(ヒーラー)。
半世紀にわたり、アメリカで何千何万という患者を治療して きたオステオパシー医である。
「人のからだには、自ら治ろうとする力が秘め られている。治療はその力に火をつけるだけ」。
彼は、自らの治療法を謙虚に そう語るが、具体的な事例とともに紹介されるその手技は、
驚異以外の何物で もない。
そもそも、現代西洋医学に対し、不信感を抱いている人はきっと多いはずだ。
高額な医療費と、大量のクスリ。胃痛なら消化器科、心臓病は循環器科、心の 問題は精神科という具合に、
人のからだをパーツで捉えるやり方。医師は病ん でいる部分だけを治療することに専念し、
少しでも専門外になると、別の科に 患者を任せてしまう。
これでは、症状の本当の原因を見逃してしまうことも少 なくないはずだ。
これに反し、オステオパシー医学の根底には、
人間を、から だ、心、そして魂からなるひとつの宇宙として捉える考え方がある。
けっして、 人を個々のパーツの寄せ集めなどと考えたりはしない。
どこが病んでいようと、 それを心身全体の病気として捉える。
意識下の問題が解決されない限り、心と 体のバランスがとれた真の健康は手に入らないし、
逆に、心と体のバランスが とれていないと、意識下の部分に病が生じる。
心と体の健康が整って、初めて 魂の浄化ははかれるのである。
アンドルー・ワイルは、本書の序文にこう書いている。
「とくに請われないか ぎり、彼(=フルフォード博士)は自分の方法を人に説明することもなく、深 遠な思想を胸のうちにしまいこんでいた。
患者に診断結果や治療法を説明する ときも、常に簡潔な言葉をもちい、
ただの一度も専門用語は使わなかった。」
こうした彼の治療そのままに、この本は、きわめて読みやすく平易な文章で書 かれている。
さらに、奥深い真理から、正しい呼吸法やストレッチング法など すぐに実践できるノウハウまで、
バランス良く構成されていることも、本書の 特徴の一つだろう。
ヒーリング。健康。自然回帰。自分さがし。現代人の求めるものすべてが、こ の本には詰まっている。
90歳を越える著者が、初めてすべてを語り尽くしたの は、
実は「時代」の要請だったような気がしてならない。」
とのこと。
治療には身体のこころと精神が調和し、自己調節力が発揮され、そして構造と機能の相互関係がもとになっている。と語るオステオパシーの世界観。
すばらしいですね。
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