2025年03月14日

肘関節が痛い! 股関節が痛い! 関節痛って、つらい。 でも関連筋の炎症を解消すれば、それで十分なの?


関節痛は基本的パターンとして以下の4つがあります。

(1)むくみ
(2)血行障害
(3)冷え
(4)炎症

自身の関節痛は4パターンのなかのどれに当てはまりますか?
その視点で考察し対処していかなければならないでしょう。


たとえば、
(1)むくみ(浮腫)。
関節痛患部に水毒と呼べるような体にとって滋養るでもなく代謝にも役に立たない液体が停滞し膨れ上がると、
むくみによる影響から関節部の関節可動域が制限を受け痛みだします。
この場合にはむくみによる関節痛ですから、むくんだ箇所をリンパマッサージ等で流すことは対処的に必要です。
一時的にむくみのトラブルであればこれでOK。
ですがむくみが起きやすい体質では、むくみ体質自体改善をすることがなければこの関節痛は幾度でも繰り返されます。
むくみという体液の循環トラブルが、食事からか運動からか睡眠からか等々細かく検証することが必要。

(2)血行障害。
筋肉のこりがたたって血流すべき動脈の圧迫を強いた状態が継続すれば、筋肉がスムースに使役できるだけの栄養となる血液量が下回ります。
そうなれば筋組織は筋肉を収縮と弛緩の作業を正常稼働できなくなります。
それを推して動こうと試みたときには痛みが起こります。

(3)冷え。
広く関節周囲の血行が障害したり、体質上体温を恒常的に適度な体温の加減を維持できず、全身の冷えが起きる場合。
このときも関節痛としてのトラブルが発生いたします。
やはりむくみと同様、冷える体質を改善させることが望まれます。

(4)炎症。
炎症は、通常の筋組織が受け取るべき血液量を大幅に下回るとき、大量の炎症物質を排出することで、
血が足らない組織に血液を集めようとする生理現象です。
関節痛の話から逸脱いたしますが、
一時的な打撲等による炎症であれば、炎症により患部に血液が多量に供給され、止血作用、組織再生作用などにより自然な治癒がおこります。
ただ過度な筋肉のコリが血管を圧迫して血行障害を被らせた場合、
慢性的な血液が患部組織に対し供給不足が続き炎症する関節周囲箇所の組織は栄養不足と老廃物の蓄積過多により、
自然治癒が起こりづらい状態を維持し続けるときがあります。



関節痛は筋肉痛の一種とだけ捉えられがちですが、
慢性化した関節痛を患われる方の特徴として、

( 炎症 + 冷え + むくみ )
のようなときが多くみうけられ、
こうした場合は、関節痛に関わる関連筋肉を一時的に緩めるトリガーポイントリリースをするだけでは戻りがおこります。
つまり冷えやむくみへの対処が抜けていれば、
炎症が改善できた分は負担が減ったものの、冷えやむくみから起きる関節痛は手つかずのまま放置しているわけです。
そうした場合には、関節痛に関連する筋肉は冷えやむくみによる血流や津液の代謝異常により栄養低下や老廃物の蓄積により、
早々に炎症物質を出すことで血流を増やすよう脳に訴えかけます。
よって炎症が再発するでしょう。

そうしたことも見越して対処対応できるよう試みていきたいですよね。
posted by スズキ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする