2025年02月13日

そのネガティブな行動や思考や身体の状態には『肯定的な意図』が潜んでいませんか?

一昨日前、施術にて。
NLPコーチングを学ばれておられるお客様から
『肯定的な意図』という興味深い言葉を伺いました。

ネットで調べると。。。
【一見ネガティブな考えや行動もその根っこには、本当に望んでいるポジティブな想いがある】ということだそうです。

お客様が述べられた身体についての肯定的意図は印象的でした。
悪性腫瘍という病はネガティブなものとして受け止めますが、
悪性腫瘍内の身体の産物として超危険な酸化毒と化した物質ができてしまったから
身体全体にその物質が巡れば早々に健康を害してしまう。
だから岩のような強固な硬さを持つパッケージ内にその物質を押し込めたのが、癌。
身体が生きたいという思いをうけて、癌をつくっていった。
そういった気付きは実態として賢明な裏付けもあるもので、
真実を含んでいます。

そうした肯定的意図を知ったうえで、付き合っていったら、
荒々しく荒れ狂う印象を癌に持つよりも
癌のやわらかさに感じ入り命を残してくれた感謝の心がうまれる。


そのような内容だったかと記憶しております。


そうした一面に思いを至らせたときには、
当然ネガティブな恐れ、苦痛が多少なりとも
ストレスが低減するように感じられませんか。

そういった目線で、
一見ネガティブな行為、思考、体の状態にも、
ちゃんとしたポジティブな期待を込められた意図がある。
それは未完成で未成熟な表現としてとどまるからネガティブだろう。
ただ自覚的に自身が行為した等に含まれたネガティブな裏側には、
肯定的意図があると気づいたなら。
ストレスもコンパクトになったり、
すっきりと未完成さの過程にあると気づいて完成を得る成熟へ向かう。





整体で、人体の凝りを診ると、
多くの肯定的意図を見つけ出すことができます。
ただその呼称はそっけなくて『補正作用』『補完作用』を担った凝りといいます。
重力線に沿わない骨格構造体を持っているなら、
傾斜したりねじれるなど倒壊の恐れがある部位につっかえ棒役を担った凝りをつくる。
こうした凝りは凝り全体の過半数となり、
骨格構造体の弱化した部位に凝りが現れて身体を立てられるよう補助や助成をしていた。

補完作用を担った凝りは、
軟部組織といわれる筋肉や靭帯を骨のように固め
伸縮性を失わせ痛みや張りを感じさせるネガティブな印象は楽しめない。
ただ骨格構造体が崩壊した弱化したままでも、
それを凝りが支えて補ってくれているから生活ができています。
無自覚のまましている工作も、私は肯定的意図を感じ入ります。

私ども施術者は、お客様の身体の中にある補完作用を担った凝りに対し、
ネガティブな視線ばかりではなく、
ここの部位に筋肉を骨化させたことであなたは動けているのだと実感している。
そうしたポジティブな役割を担っています。
そこを読むことで、現状のお客様の身体からどの箇所でどれくらいの量の凝りを緩めるかを決めます。
これは私がいうところの、施術前に落とし所を決めてから、それに向かって仕上げるということです。

骨格構造体のアライメントにミスがあり、
お客様の中でそうした点の補正するための身体的操作術が育っていないときは、
深々と筋膜をリリースすることは自殺行為。
そのようなことをされた場合には、
その機会に後にまで続く複雑化した歪みやねじれを作らざるを得なくなります。

そういった場所は、
『ここは結果が見える目がないまま不用意に手を出すと、かえって不都合が起きますからね』
といったように念押しをして置く場合があります。
首だったり、膝だったり、股関節などは相当な知識や見立てる力がないと対応が難しいです。

ときにはお客様の中には、全部凝りは抜けと訴えられていました。
そうしたことをすれば、自らを支えてきた凝りを失ってえらいことになってしまわれる。
賢明に身体に向き合うには、だいぶん講習に時間がかかるためざっくりとした絵を描き、
こんなわけなんですよとご説明させていただくことがあります。
十分に補完作用をご理解いただくには時間がかかるものです。

ただそんなときに補完作用というワードで説明するよりも、
肯定的意図を持って使い続けてこられた凝りに評価を与えていただく深慮の深さを得て観ていただけると、
ただただストレスの源としか感じていなかった凝りに対し、
だいぶんストレスが軽減することもあるでしょう。

こうした肯定的意図からつっかえ棒役をかってでてくれた凝りの働きに感謝して、
これは完成した骨格構造体を取り戻すまでの過程であったとわかってからが勝負!
posted by スズキ at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする