2024年12月31日

兪穴と墓穴をイメージした側臥位でのリリースという工夫

兪穴と墓穴。
臓腑の経気として、
臓腑の気が足らないとき。
体外より気を取り入れて補うことができる経穴を【兪穴】といい、背中側にあります。
気を取り入れる機能を果たす経穴です。
兪穴は対応する五臓六腑の病変に応じて反応してくれるので、
施術家にとってまっさきに覚える重要ポイントにあたります。

対して胸腹部にある兪穴に対応する【墓穴】という経穴があります。
経絡の気が集まる場所であり、五臓六腑の病変に応じて、
適した気を補う補法を施したり、
過剰な気を取り除く瀉法を施します。


兪穴も墓穴も五臓六腑の病変に対処できる経穴となるわけです。

そういったこともあり、お客様にて五臓六腑に不安定なところがあるなら、
まずは兪穴をみていき、つぎに必要あれば墓穴をみていきます。
そうすることで安定的な成績を残せるようになっていくのです。

ひとつ自分で自分の墓穴や兪穴を刺激するときに問題があるとすれば、
墓穴は胸腹部にあるため自分ひとりでも取穴が容易ですが。
兪穴は背中の膀胱経という起立筋上にありますから目と手が届かない。
それもあって兪穴の調整は私も誰かにお願いしています。


こうしたことは経絡をもちいていくための基礎知識です。


 兪穴(陽穴)気の入口
     ↓
 墓穴(陰穴)気のたまるところ


兪穴と墓穴の対応は以下の通りとなります。

【兪穴】  【墓穴】
肺兪   → 中府
大腸兪  → 天枢
胃兪   → 中脘
脾兪   → 章門
心兪   → 巨闕
小腸兪  → 関元
膀胱兪  → 中極
腎兪   → 京門
厥陰兪  → 膻中
三焦兪  → 石門
胆兪   → 日月
肝兪   → 期門


そして側臥位で背中側の兪穴上に刺激を与えるとき、
私はすべてのことではありませんが、
該当する墓穴部分に手を当てています。
それは側臥位で背中から腹方向へ圧をかけるときの
固定や安定のためという点もあります。
他にもより優れた意味合いがあります。
たとえば、
兪穴の肺兪を刺激するときに
墓穴の中府を押さえて刺激をいれています。
するとあてずっぽうにお客様の身体の前に手を添えたときには起きないような
順調なリリースがかなえられてまいります。
もともと、いま、私が行っている側臥位での手技は、
他流の先生から真似たものではなく自身で試行錯誤して作り込んでいるもので、
そちらの過程で兪穴と墓穴を同時刺激することによるリリースの促進作用に気づきました。
ただ厥陰兪と膻中の取り合わせですが、
男性の場合は、厥陰兪と膻中を正確に手を置くことでことのほか安定的にリリースできる。
ただ膻中は女性ではバストに手が当たるため玉堂という膻中よりちょっと上の経穴で代用。
施術効果を十分発揮させられるかどうかの判断で本位ではありませんが、
臨機応変に対応する必要が出てまいります。

時として「そこにこだわって何になる!?」という程度の成果向上の工夫のもありますが、
この兪穴と墓穴の同時刺激による気の補法では、だいぶ成果がでているようです。
ただこの工夫は鍼灸師のお客様にしてみたときに、指摘されるかと思いきやスルーされて、
そのときにことさらに
■ 私:
「ここが兪穴で、ここが対応する墓穴ですから〜

 ・・・・・。

 ね、対応する墓穴以外のところに手をおいたときと正確に墓穴に当てたとき、
 体内の気の通りの強さが変わるでしょ!?」

■ 鍼灸師お客様:
「あっ、おもしろいっすね!
 熱心に作り込んでるんですな〜
 気づいてみたら、大違いだったんだ!!」
と、工夫したところに気づいてほしくアピールさせていただいたときがあります。


ただお客様が側臥位では、単にうつぶせ寝や仰向け寝の姿勢の5〜8倍ほどの気を施術者はつかう。
気を使うというのは注意力と体力の消耗いう意味と気をイメージで通すというふたつにまたがります。
リリースのときにお客様への刺激の送りでは、
施術者が手指でのリリースでは肋骨の骨が傷つく恐れが出てきます。
同時に激痛によりリリース成果を実感できることもないこととなる。
それを回避できるように安全性と効率や効果を引き上げる複数の道具を組み合わせて用いています。
それらのツールを独自に4〜5年ほど使い込んできて、
年季が積まれたことで手に馴染んで匠に使えて成果があらわれてきております。


posted by スズキ at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月29日

砭石温熱器を活かした効果的なフェイシャルトリートメント。


砭石温熱器を手に入れたが活かしきれていないといった
女性の施術者さんからのメールをいただきました。

どういうふうに中国では砭石温熱器をつかうのか。
その実例がYouTubeには多くアップされています。

たとえば、フェイシャルトリートメントは、
自身にためして効果を感じ取りやすい。
最近は男性がフェイシャルトリートメントに熱心。



御陽罐調理步驟 (中国語)
https://youtu.be/ZUq1Whjmq-4?si=Q-gSPsYs_3D_YyVp


そして顔には黄帝内経・素問で述べられた、
反射区のごとく、顔の以下の部位が赤く曇れば対応する五臓が不安になっているとされます。
眉間は(心)、ほほ全体の右は(肺)左は(肝)、鼻先は(脾)、頬骨は(腎)。
顔をていねいにフェイシャルトリートメントをすることから、
五臓のトラブルを軽減することにも、一部つながるようです。

私の施術ではこうしたエステサロン流儀の使い方ではありません。
ですが中国古代医術書の黄帝内経で語られたとおり、
筋膜リリースにはうってつけのツール。
使い方のベースはすでに研究し尽くされてますし、
それに加え独自の工夫を足して技術を磨くならば。
これほど筋膜が癒着する根源となる瘀血に対抗できる道具はない。
そういった太鼓判を押せるようになるでしょう。
posted by スズキ at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

施術者に自分のからだのことを訴えかける国民性のあらわれの一例です

施術をさせていただくものとして、
お客様からいただいた言葉による情報や非言語情報を、
どのように理解して施術に落とし込むかは大事なこと。


たとえば、お客様が饒舌な場合。
映像を全部見ていただく必要はありませんが、
海外のドクターがボウエンテクニックセッションをする映像を取り上げます。


The Bowen Technique _ Pain Relief with Full Bowen Therapy Exam by Dr Manon Bolliger, ND
https://youtu.be/8VrwM2kK-a4?si=_zwwEYI2a_5eQDfs

男性のクライアント役の方が、自身の左股関節や鼠径部の不調、右肩の不調を、
しっかりした身振り手振りを交えてがっつりとセラピストに伝えるシーンが冒頭にあります。
ボウエンテクニックのセラピスト側の女性はうなづく、うなづく、そしてうなづく。

クライアント役男性は、すでにボウエンテクニックを受けたことがある人とみえて、
だったらセラピスト役女性も自由に語らせて情報をあつめようというのでしょう。
アメリカのような自己をしっかり主張する国民性ではこうした人が多いため、
セラピストがちょうどよさそうな理解が網羅できただろうタイミングで切り上げてセッションに移るのです。


このセラピスト役女性も、他のクライアントでのボウエンテクニックのデモを観ると、
クライアントが話すよりセラピストが説明がほとんどのときもあります。
これもまた自分の状態をつたえるのにも、
伝えるための言葉がボキャブラリーとして準備できていれば
上にでてきた男性クライアントのように身振り手振りで
コミュニケーションを取って現状を伝えたことでしょう。



対して、日本では。
ここまで身振り手振りや表情で自身の状態を
つまびらかにつたえることは稀だといわれております。
おくゆかしさからでしょう。
そういう方々、基本、私は好きですね〜。

ですがなかには自分で積極的に改善する方法を模索し、
施術者になにか参考になるアイデアがあれば教えて!
そういったお客様もおられます。

私は、お客様が抱いている疑問や課題を多く知りたい。
だからありがとう!という言葉が返ってきます。



お客様が課題の解決を口に出したとき。
積極的なフォーカスをそこに当ててます。
なおかつ「施術者」という第三者に訴えると、
お客様の脳に強烈な印象が残り続けます。
その作用は施術中も、そして施術後にも、
良好な身体の変化をつづける燃料になって燃え続けます。
実際の話、そうしたことが色濃く起こることを、
施術をするものは経験的に実感しているのです。


そういったことがあるのです。

施術を受ける際に。
お客様から身振り手振りで施術者に自身の状態を伝えてみてください。
施術者の中には、そうしたときにお客様が自分ではこう思うというと、
あなたが勝手に判断しないでくださいとピシャリと冷水をぶっかける人もいます。
ですが私はそのようなことをすることはありませんので。

お客様が話をする時間を削って早く施術をしてすまそうとする先生もいます。
多忙な先生なのでしょうか。
ただ適切な手技を選択するには、聴く力や聞き出すチカラが役立つものです。
短時間でお客様から情報を集めるためのスキルを高めれば、いいはずです。
そこを失して、施術者の情報把握のできた範囲からでられないのは、
つらい結果がでてくることもあるでしょう。



そういったことを、諸々考慮していただきまして、
ときには施術を受ける前に、
からだをこうなおしていきたい、
といったことを語るシミュレーションをして施術に臨んでみてください。
たのしみにしています!!

posted by スズキ at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月27日

年末恒例の特番「プロ野球戦力外通告」で、肘の手術をなさった投手を観ていて思わず気になったこと

先日、お客様からお手製の竹灯籠(竹製ランプシェード)をいただきました。
Nさま、ありがとうございます!!

竹製のランプシェード、こういう工芸品があるのかと驚嘆。
暗くしてライトをつけると幻想的です。
静かに瞑想するとき、いいでしょう。


竹灯篭の作り方がYouTubeで見つけることができ
Nさんの影響を受けて、いつかわたしも作ってみたくなりました!



(竹灯篭の作り方映像)

竹製品は、軽く加工しやすく、
シリカが豊富に含まれており、
肌さわりが悪くない。
改めて竹製品っていいと実感。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここからお話が変わり、
クリスマスの日にテレビで観た
戦力外通告をうけた野球選手の話題へ。
年末恒例の特番「プロ野球戦力外通告」
ご覧なられた方もいるでしょう。
いまはまだTverで観れるのかな。


かつて甲子園で快投を見せ楽天に入団。中継ぎ・先発として輝きを見せてきた矢先、
肘を痛めてしまった菅原秀投手。
肘を手術した大きな跡。
現役継続を熱望し、再起をかけた肘の手術でしたが、
手術後に投球の制御がままならず。。
残念ですが願いが思うに進まず戦力外通告へ。

私の知り合いのプロ野球選手とお付き合いある方がいうには、
肘を手術をした選手は球が浮く傾向が強いため、それをどう制するか。
そのようなことを申されていました。

実際、右肘のトラブルを得た選手の施術をしたことがありました。
(プロ野球選手ではありませんが、数名)
同側の腸骨の前傾と異側の腸骨のルーズ傾向がある。
異側の腸脛靭帯や大腿筋膜張筋が大腿骨や腸骨の癒着に特徴がある。
そして右腕の疲労が蓄積が多大ではあるが、こちらは除きやすいが、
左側胸郭裏手の起立筋の異様な凝りが入り込んでいた。
そこは本人、首コリと思えていたようだったが、
それが左側肩甲骨の強い後方引きつけの影響で、
深刻なものが細く深い強烈な多裂筋等の癒着が進んでいた。
それこそ右腕の疲労以上のトラブルと見えたが、
あまりここは気づかれていなかったようです。

肘は痛みが発症するからわかりやすい患部です。
動と静の動にあたります。
ただ結局は、動の動作を叶えるための静の部位にためた疲労が進み、
動の動作に異常をきたしてでたのが肘の痛みなんです。
よって疲労し傷めた肘側の膝と腰と首にも同様な負荷がかかりぎみ。
そうした動は比較的深層筋にまで凝りがいく前に激痛がでるものです。
それに対しての静の部分ががっつり深層筋の凝り化が起こり、
骨の付着部以外の場所に癒着が進行している傾向が色濃くでてしまう。
ただ発痛物質が動の部分は表層や中層の筋肉で出しやすいものの、
深層筋の凝りが進むことで動脈の脈管を圧迫することですでに痛みの麻痺が起こる。
つまり、ひどい炎症を持っているが痛覚神経に血液が渡らないから痛みがない状態。

そうしたことを思いつつ、テレビで戦力外通告をうけた方を観てしまい、
「ねえ、ねえ、手術した肘以外のトラブル箇所、見つけられた?!」
と、思わず口走ってたのです。


あと単純明快に、肘の故障を生み出した動と静の静にあたる部分の
負担蓄積操作をして溜め込んだ凝り等を逐次リリースしてつぶしていくと、
笑っちゃえるほど動きがよくなり球威が上がりますね。
でもそれは施術で解かれてから一ヶ月が限度のようです。

残念ですが静に当たる部分の使い方の粗さがトラブル原因だと気づいて、
そこを修正かけられるものは、ほんの一握りだろうと感じます。
動作が無意識にやっていた部分を分析して分解して改めるには、
脳の柔らかさが必至です。
ただ戦力外通告でセカンドキャリアをトライアウトにかけるなら、
めんどくさがり屋の脳も修正に応じてくれるほど、
差し迫ったものを感じてくれるように思えますが。
いかがなものでありましょうか。。。

トライアウトを受けたときには、肘の手術後よりも調子がいいといってたから、
知ってか知らずか存じませんが、なんらかの深層筋の秘密に対して良好な変化が起きたのでしょう。
戦力外通告後に、少年野球で子どもたちの指導者となって活躍なさっておられ、
指導中に客観的に身体の良好な陰陽のバランスを活かした操作を見出されたのかもしれません。
肘の使い方を工夫する以前のところに、改善されるべきポイントがあるのです。
当然、科学的な研究でそうしたところを洗いざらいチェックする、
大谷翔平選手が通っている虎の穴ではそこをきっちりチェックしてるようです。
高額費用がかかる虎の穴ですからなされる機器により情報を集め分析して、
客観指導が入ります。
主観では修正が困難なところもあるのです。
そうした客観的データを突きつけられた選手たちが映る映像のシーンを観た記憶があります。
日本ではそこまでのことをしている機関とかあるものなのだろうか。。。

う〜ん、気になっちゃいますね。



ちなみに左肩甲骨内側の起立筋トラブルに気づけたのは、
私のところへお通いいただいているお客様のおひとりに、
こちらの外傷から改善されていった施術にかかわらせていただいたからです。
ひたすらにお客様のケアの方法の策を3年以上練りに練ったとき、
あらゆるその部位関係の文献を読み込んでケア実践してきました。
そうした経験から、みつけることができました。
posted by スズキ at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月25日

ちょっと専門的な経筋を示す経絡図のほうが筋膜リリースの手技をするには役立ちます

数日前の休日。
江の島にある、
江戸時代鍼灸の著名な杉山和一検校所以の福石と
杉山和一先生の記念墓にお参りにいってきました。

杉山和一先生を知って、
経絡の学習に必死になって、早、2年が過ぎました。


経絡知識があったとしても、それが単体で活用できるものではなく、
東洋医学上の理解が進まなければ使いこなせない。
そこが学びの大前提です。
覚えることや理解を深めることや、
ほんとうにいくら時間があっても足りません。。。


そうして経絡を学ぶときのお供として。
経絡図が全体把握を助けてくれるのです。


一般的な経絡図、経絡人形も12経絡と督脈と任脈が描かれたものとなります。
こちらも暗記して応用をする必要はございます。

keraku1.jpg

ですがこの図だけでは【筋膜リリース】の手技をするときに使い勝手が悪いのです。
経絡途中の経穴というピンポイントを鍼で狙って治療するのではないのが
ずり圧等を加えてなす筋膜リリースです。
すると経絡上にある筋肉の範囲影響の幅を示してくれていたり、
体内での走行で関係する部位との関連が示されているとありがたい。

その点、流注が描かれている鍼灸アプリとして、
【鍼灸マスター】という中国製アプリは完成度が高く、
筋膜リリースをする際に必須事項を調べることができます。

ですがサブスクでの有料アプリで多額の出費がかさみます。

はじめからそこまでお金をかけるのも、、、という場合、
YouTube配信の「東洋医学公益講座」主宰の羅 予澤(ら・よたく)氏が、
東洋医学公益講座内で経絡解説の際に利用された経絡図が秀逸です。
以下にその肺経の画像を掲示しますので、
興味ある方は画像をダウンロードしてGoogleレンズをつかい、
他の12経絡と任脈督脈の画像がストックしてあるページを探してみてください。
私は個人利用で12画像等を集めてPDF化して参照し役立たせていただいております。

01.jpg
(肺経図)

posted by スズキ at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月22日

業務連絡:ボディワイズより:2024年12月22日(日)午後 8:00 に1月予約表更新しました!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ボディワイズの
  温和にボディワークメソッドのメールマガジン


           2024年12月22日発行


◯ 2024年12月22日(日)午後 8:00 に
  2025年1月の予約表を更新させていただきました

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



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【コンテンツ】

(1) 2025年1月の予約表更新のお知らせ

(お願い)
  【年始施術】:〈1月10日〉までお休みをいただき、
   1月11日(土)からの営業とさせていただきます 


(2) ご新規のお客様へ。
    新規ご予約受付のご登録を
    『2023年10月末で休止』いたしております

=========================

 ---------------------------
(1) 2024年12月22日(日)午後 8:00 に1月予約表更新しました!
 ---------------------------

2025年1月予約表更新後に施術予約の空き状況をご覧ください。
どうぞご検討のほどを、よろしくお願いいたします。

(お願い)
  【年始施術】:〈1月10日〉までお休みをいただき、
   1月11日(土)からの営業とさせていただきます 


【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d


 

■ ボディワイズ規定につきまして

□[1セッション]

施術時間: 2時間30分
施術費用: 15000円 (変更なし)


□[施術受付時間帯]は3パターン

(1)10:00-12:30
(2)13:00-15:30
(3)16:00-18:30




(2) ご新規のお客様へ

 新規のお客様のご予約受付を、
 ボディワイズ運営上の都合により、
 『2023年10月末で休止』いたしております。
 ご新規様、受付再開のおりは、
 ブログおよびメルマガでお伝えいたします。

 ■ 新規のお客様の受付休止の終了、受付再開につきまして

  所々の状況から確定的ではございませんが、
  現在『来年の3月以降に新規のお客様の受付』予定。
  一年以上、新規のお客様への広報活動を一切省略したため、
  ひっそり受付再開となる予定です。



________________




「・・・・・編集後記・・・・・」

お世話になっております。
ボディワイズの鈴木です。


『 新規のお客様のご予約受付を、
  ボディワイズ運営上の都合により、
  『2023年10月末で休止』』


2023年10月末から施術研究に時間と労力をを集中させるため、
新規のお客様受付を休止させていただきました。
本物志向の施術者として生きることを望み、
施術研究用に時間と体力を得る戦略です。

新規のお客様にご迷惑をおかけする恐縮さも手伝って、
決断を迷った施策のひとつでした。

同時に再来店してくださるお客様がおられなければ、
経済的苦境から廃業の道へ進むこともあるでしょう。
そうはわかってはいます。ですがやらざるをえない。


そして、
新規のお客様の受付休止から丸々一年を経過したいま、
再来店をしていただきましたお客様のお陰により
仕事を続けさせていただけております。

廃業は免れました。。。

同時に、
中医学を踏まえた、独自の手技が生み出されるまでにいたる。
数年前に私が切に望んだところに落ち着くことができました。
現在、施術で利用している砭石も中医学からですし、
経絡学説をもとに筋膜リリースもかなうようになり、
四診による人体の見立てから施術の的確性も増加へ。
中医学で得た知恵による施術前後のシミュレーションが
圧倒的な成果の違いを生み出してくれるようになりました。
施術取り組みにしあわせを感じます。


ひとえに、お通いいただきましたお客様のおかげです。
誠に、ありがとうございました。
どう感謝しても、足りません。




最後に。

 本年一年間、大変お世話になりました。

 どうぞ来年一年、皆様にとりまして、
 充実した一年をお過ごしいただけますよう、
 こころよりお祈りしております。


ボディワイズ
鈴木政春
{おわり}


====================

ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp


住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

====================
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2024年12月19日

業務連絡:ボディワイズより:2024年12月22日(日)午後 8:00 に1月予約表更新します!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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           2024年12月19日(木)発行


◯ 2024年12月22日(日)午後 8:00 に
  2025年1月の予約表を更新させていただきます

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【コンテンツ】

(1) 2025年1月の予約表更新のお知らせ

(お願い)
  【年始施術】:〈1月10日〉までお休みをいただき、
   1月11日(土)からの営業とさせていただきます 

(2) ご新規のお客様へ。
    新規ご予約受付のご登録を
    『2023年10月末で休止』いたしております

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(1) 2024年12月22日(日)午後 8:00 に2025年1月の予約表更新します!
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2025年1月予約表更新後に施術予約の空き状況をご覧ください。
どうぞご検討のほどを、よろしくお願いいたします。


【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d

(お願い)
  【年始施術】:〈1月10日〉までお休みをいただき、
   1月11日(土)からの営業とさせていただきます 

 

■ ボディワイズ規定につきまして

□[1セッション]

施術時間: 2時間30分
施術費用: 15000円 (変更なし)


□[施術受付時間帯]は3パターン

(1)10:00-12:30
(2)13:00-15:30
(3)16:00-18:30




(2) ご新規のお客様へ

 新規のお客様のご予約受付を、
 ボディワイズ運営上の都合により、
 『2023年10月末で休止』いたしております。
 ご新規様、受付再開のおりは、
 ブログおよびメルマガでお伝えいたします。
________________




「・・・・・編集後記・・・・・」

ボディワイズの鈴木です。

2024年、皆様には、
大変にお世話になりました。

本年の1年間。
皆様は、いかがでありましたでしょうか。

私ごとで恐縮ですが、
充実した施術の研究、
それにも増してお客様の施術に邁進でき感謝いたしております。

ひとつ施術上の課題を見出せば、
解決方法を模索し中医学や施術書等から探索していく。
経絡について今年ほど勉強した年はなかったでしょう。

矢継ぎ早に新たな課題に直面することもあって、
時が経つのが早く感じられた一年でした。


今年の後半での試行錯誤した課題のひとつには、
〈側臥位によるリリースを極める〉です。
仰向け寝やうつぶせ寝の状態での施術ではかなえられない、
お客様の体内に潜む患部の情報収集が進む探知力の向上と、
状態把握の正確性アップからリリース対応力が倍以上に。
一部のバレエをなさっておられるお客様が飛び立つ感じに。
他のお客様の場合も、新しい施術スタイルに驚かれつつ、
施術変化の動向から、いままでよりもよい感じがすると。
そのようにおっしゃっていただけるお客様も!
(多謝!!)

仰向け寝やうつぶせ寝では、
身体が安定して居着きやすく変化が起きづらい姿勢です。
対して側臥位は、
身体が横向きに寝ている不安定さが居着きを減らされて、
凝りの強まった患部の筋膜癒着部分をざっくり動かして
すばやく緩めることができる姿勢です。

主に脊柱起立筋群と胸郭の固着化した部分のリリースが、
かつてないほど飛躍的な向上を遂げることが叶いました。
起立筋の凝りは、深部まで強固な癒着が隠れる温床です。
人の交感神経を常々優位にさせて、
疲れやすく休みにくくする大本となるし、
気が足らなくなった五臓六腑の気を外部から補うことを阻みます。
起立筋が理想的な様相にまで解かれるなら、
身体の自己治癒力も飛躍するし、理想の姿勢維持もしやすくなる。
そこを胸郭の肋骨の変位を含めリリース対象にしていけるのが、
側臥位でのリリースなんです。

そして、ここを徹底して良くするのが施術の基本中の基本。
それがいまにして、私も納得できる手技の方法が得られた。
そう、お客様のお体の変化を実感して、喜んでいます。



安全と成果の高さが確保できる施術方法を考案したら、
ひとまずは施術者自身に心身的な負担が多くても実行する。
逃げずに躊躇せず取り組み、
施術方法の本質を抽出して、
さらなる変化向上を狙います。


ただ、、、
新たな手技に取り組む試みをすれば、
施術者の身体の負担が減るどころか、
筋肉痛や思考疲労もきつい。
施術が終わると、間違いなくくたくたです。
それでも新たなやり方を極める段階で、自身の身体も鍛えられます。
取り組み始めたときが、一番、つらいのですから。

お客様の中におられる同業者の先生から、
ぜひ、そのやり方を教えてほしいと言われました。
30分ほど実地でやり方を手取り足取りお伝えした。
すると速攻で「私には無理だとわかった」と悟られました。。。

側臥位では検査を受けるお客様の身体が揺れてしまい、
そこから情報を吸い上げることは至難の業なんです。
合気道でいう合気をかけてみると、触診精度が飛躍します。
ミリ単位の半分以下の違和感も察知できるような手を創る。
それをする素地があれば、すんなり側臥位での手技が可能。
私自身、合気ができるようトレーニングしていて、
施術時にそれを使うのが普通になっています。
それで側臥位の筋膜リリースができたことに、
同業の先生に教えて気づきました。

画期的なリリース成果がみられましたから、
他の先生も取り入れてみてはいかがですか?
と気軽にやり方をお伝えしましたが、
この手技も個人技に落ち着きそう。
残念。。。




{おわり}

====================

ボディワイズ
鈴木政春

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====================
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2024年12月15日

寝袋で足腰を温めつつデスクワーク、人に見せられたものじゃないですが、仕事、はかどります!

デスクワーク中、
エアコンで暖房をつけると、乾燥から喉の調子がてきめんに悪くなります。
足元用のヒーターをつけっぱなしにするのも、熱が当たるところは暖かく、
当たらないところが寒々しい。

それで5年前に購入した災害対策の羽毛寝袋を使ってみました。
すると羽毛に偏りのため室温13度の部屋で昼寝でも寒くて寝れない。
災害前に気づいて幸いでした。。。

それでAmazonで3kgの中綿が入った寝袋を購入しました。
重さはありますが5593円と、羽毛寝袋購入時の半額以下。
買ってみて大正解。


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寝袋のなかに袋状の布にいれ500mlのペットボトルにお湯をいれ、
デスクワークをすれば、頭寒足熱で仕事上の集中力が増してきました。
毛布をスカートを履くように腰からぐるっと巻き付けるのもいいですが、
私は条件反射的に眠くなってしまいデスクワークに不向きでしたので。
密閉空間が作れて遮熱性が高い寝袋、最高です。
😅
posted by スズキ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自然と人体内部の共通項を得て、感じて、そこから施術手技を探索して作り出せる。それって、手技の結果が良好なことが、多々あります!

中医学を学ぶうえで基礎をなす整体観。
そこには自然界に相似した存在として人体システムを考察し当てはめております。
【人間は自然の一部である】


たとえば、
のどが渇いて飲んだ水は、それがそのまま血液中に入るかというとそうではない。
中医学では違った見方をしています。
自然界での水の循環は、温められた海水が(気化)して気体となり軽くなり空中へと上行。
気化した水蒸気は移動が容易ですね。
それが上空で蒸気が凝集し水滴(液化)し、雲となる。
山に雲があたり凝集が増して重くなり雨を降らせる。
それが陸を潤し川に流れ海に戻る。
自然の営みは、それを繰り返しています。
塩分を含む液状の海水がそのまま陸地に降り注がないような仕組みがあることで、
陸上の植物は塩害のない生育環境で育つことができるわけです。

そういったことが人体内部にも起きています。
人体も飲食で摂取した水や食物は、いったん蒸気と似た気化の措置が脾臓でおこなわれ、
それから各臓器や細胞等に運ぶことができるようになるといいます。
確かに私どもの細胞の細胞膜は、直接水に浸しても水分を内部に取り込むことができません。
血液やリンパ液などの形にしておけば細胞内に通り抜けができる気化のような
軽くなって運ばれやすくなるよう加工がしてあります。
もしも気化して不要な塩分を持つ海水が地上に降り注ぐが如く、
飲食した真水やビールやお酒やジュースがそのままの形で体内に循環するならば・・・
人は生きてはいけないでしょう。
海水が気化して蒸気となったことで移動が楽にスムースになるのと同様なことをおこなってます。
これを【脾は運化の中枢】といわれる運化作用です。


かつて私は脾臓ってどうした機能を持つ臓器かわからず影が薄いものでした。
それが中医学の脾臓の捉え方を知ったとき、目からウロコが落ちました。

自然と人体を対比したサンプルとしての脾臓の運化は、ほんの一例です。
他の五臓六腑にも、そうした自然のなかとの共通項を見出すことができる。
そしてもっと別な切り口で、自然と人体を対比させることもできるのです。




そのような考えで、
【人体と自然界との類似した物質や作用(機能・仕組み)がある】とみて。
そうした観察眼が芽生えてくると、
徐々に人体内部で働く器官の仕組みと自然界のそれとの対応物がイメージできるようになります。
すると人体内部に発生する病理的なトラブルを引き起こす事物と
自然界に具体的にあるそれとの共通するイメージをもつ物や作用が重なりだしてきます。
自然界に起きている病理的なトラブルと言えそうなものが人体にも同様なイメージのものが存在し、
自然に起きた病理トラブルを改善させるノウハウがあれば、
それは人体への改善アプローチとして効果をもつ可能性がでてくることが見えてくる。
実際に私がおこなう施術では、このような視点で課題を解決してアイデアをだすことがあります。

こうして発案されたアイデアは、自然の世界ですでに検証されていると見れば、
どの事象がどの程度、どの条件でそうなるかなどの測りを含めて見えてきます。
それを独自に施術の手技に活かし自身や身内に実験し安全や効果を実証してからお客様の施術に用いていきます。
そうした挑戦は、得てして結果が良好です。

同時に、自然界と人体とのルール上、一致を説明が不能な状況での施術方法は、
健康を損ねる結果がでることが散見され注意が必要です。
自身の手技以外の施術をする先生のやり方についてみても、
このルール上に乗っ取られていれば安心ですが、かけ離れていれば警戒します。



私には自然と人体との重なり類似性を見出す抽出作業をする過程で、
なんらかの(本質)を見立てているように感じられます。
それゆえに、
(その自然現象を人体に例えると?)という視点で問うことが習慣化されてきます、
または逆も真実を含んでいますから、
(その人体の物質と機能・作用を自然界で見出せば、何と例えるか?)
そうした視点でものをみるセンスを伸ばすよう心がけております。




そして近年、ますます強く思うことは、
自分は自然界の事象やルール、仕組みをもっと具体的かつ大量に知るべきだと痛感。
ぜんぜんその知識や知恵が足りていないから、人体の見立てが進まないように感じられる。
もっと自然界のさまざまな面で肌感覚で感じ取れれば、違った施術方法が編み出せるのでは?!
数年間、自然豊かな土地で土に触れながら生活をすることこそが、
人体を知り施術を磨くことになりはしないか?



そのようなことを考えながら、
自宅のプランターや鉢植えから奔放に伸びた木々に翻弄されています。



posted by スズキ at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月13日

私がおこなう筋膜リリース施術対処のプレ段階に挟み込んだお客様への問いかけ

思考や感覚情報は、秒で数10以上もの量が訪れては去るを繰り返しています。
ひとつの思いや感情そして意識が保持集中するのは短時間で、次から次へと移り変わるのが常です。
ずっとひとつの思考だけを見つめることは苦手といえるでしょう。

すると、困ったことが起きます。

間脳の一部である〈視床下部〉に自律神経による【治癒スイッチ】があります。
身体に不具合があれば視床下部の治癒スイッチを入れなければなりません。

本人的には身体に不具合があると明瞭にわかっていますが、
治癒スイッチを入れる前に他の思考が湧いてきます。
すると治癒スイッチを入れる前に思考意識が別に移ります。
それで治癒スイッチが入らないままとなり、
いつまでたっても不具合に対して適切な対処が行われません。



そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。左肩と左首筋が凝りが強くて厳しい状況です」

といいます。
そうして治癒希望点を言語化し、手指でここが張っていると指示表現をする。
この瞬間、この部分が対処したい優先順位第一位に君臨させることに成功し、
そうしたときお客様の脳は、他のふつふつと沸き起こる思考を抑え込みます。
そうなったときお客様の視床下部の治癒スイッチが入りやすくなってくる。

そこで術者は、日頃に修練で培った技術で、
自らの視床下部の治癒スイッチをいれ、
そうする情報をお客様に送り込むようにします。

送り込むときは強い圧をかけるのは厳禁で、
お客様の皮膚が皮膚抵抗反射が起きない程度の軽さで触るだけです。
その瞬間、お客様は自身の治癒スイッチが入ったことに気づかない。
でも、先ほど感じた首コリが半減し、不快現象が減じられています。
不思議なことに思えますが、
これは視床下部の治癒スイッチを入れる明確な意図を持っています。
そこにからくりがあるのです。


するとこれで瞬間芸的な反応としてか、
またはかなり長期間に渡る反応として、
お客様が先程言語化した不具合箇所が軽快したり、不調軽減が現れます。
(個人的にこの要領をもってボウエンテクニックに取り入れられないか、
 ちょっとだけ研究中ですが、なかなかうまくいかない状況です。。。)

ここでお客様に、改善したところをプレゼンして、
その回の治療を終了することもできるでしょうが、
そうなると筋膜リリースの対応を信条とできない。

なので。
これで取れそうなところはさっさと対処しますが、
筋膜の癒着が緊張性筋膜炎の状態を遥かに超えて
軟部組織とは呼べない硬化した筋膜状態の部位を探索していく。

さらなる高さのハードルを見つけ出そう、というわけです。

探索して見つかった強い筋膜の癒着が発生した末に起きた
瘀血の粘着や体内の酸化が著しい組織部分の変化を期待し、
きっちりとした筋膜の癒着をリリースするようにしていく。
このレベルの筋膜状態の変質が生じてしまうと、
視床下部の治癒スイッチが入っても
確実に一過性で戻ることが多くなり、
動じないこともあるから仕方ありません。。。

だから実直に、地道に、誠実に。
体調や体質のステップアップを目指して
課題ある筋膜の状態を改善させていきます。




ちなみに、
私がお客様に

そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。別にないです」

といわれますことも当然でてきます。

すると術者がどんなに小さいことでもOKですからと食い下がって、お尋ねするのは、
たとえささいな対処箇所であっても、
お客様が視床下部の治癒スイッチを入れる集中モードに入っていただけた場合。
その後の施術対処による改善もスムースにことが運べることが、
経験則上わかっていることでございまして。

そうした都合による、お客様への無茶振りのような質問です。
こうした仕組みをご理解いただき、どうかご容赦いただければ幸いです。




posted by スズキ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月11日

下顎の後退により顎関節が不調なとき、顎二腹筋に問題がある場合も


お客様のなかには、顎関節の不調に悩まれている方もおられます。

■ 下顎骨の下制:口を開けること
それに関連する筋肉を述べれば、以下の通り。

〈アゴニスト(主動作筋);外側突筋(上 頭)、外側翼突筋(下頭)、オトガイ舌骨筋、観 舌骨筋、顎二腹筋
 協力筋;茎突舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨舌骨 筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋〉です。

多くの筋肉が口を開けるために活躍しているんですね。


顎関節の異常は、さまざまな要因が考えられるでしょう。

例えば、
下顎の片方の顎ばかりを使う噛み方から。
下顎が上顎と比してサイズが小さいという先天的要因から。
他には仙腸関節等の他の全身の関節に影響を配る要所の異常から来ている場合もあります。
それは重心のズレをもって脊椎に前後左右上下への異常をきたすことなども由来すると考えられます。

そのような場合でも、上述した口を開けるための筋肉群に異常を持っているならば、
そうした緊張が抜けなくなるほど硬化した筋肉を緩めることで、
口を開けるときの不快感を軽減させることができます。
ただし全身のアンバランスを顎関節をずらすことで補正しているときには、
こうした手技は一時的な改善にとどまるものです。
ですが口を開けるときの不調を得た咄嗟の場合には、
ひと心地ついてから全身調整を同時並行して改善するようにもしたいですよね。

私が下顎のトラブルでよく用いる対処法は、
外側翼突筋、顎二腹筋、咬筋の3つの筋肉です。

Screenshot_20241211-120155~2.png
(外側翼突筋、顎二腹筋、咬筋の3つの筋肉)

私が手技をする場合のやり方は、
オステオパシーやアプライドキネシオロジー、ボウエンテクニックなど、
様々な手技療法のいいとこ取りで構成しているものを施術中におこなっています。

最近、下顎のサイズが小さいというお客様が3名様おられ、
日々のケア(正確には改善してきたら2〜3日置きなどのケアになります)を
お客様自身でもおこなえるセルフケアをなさることで少しでも前進できればと願い、
やり方をお伝えしておりました。
外側翼突筋と咬筋のアプローチは、正確にそれら筋肉の状態がモニターできないと、
かえって顎関節上の不調を招く恐れがあるため
ボウエンテクニックの顎二腹筋あたりのリリース法をおつたえすることとしました。
顎二腹筋のリリース法をボウエンテクニックのやり方をちょっとアレンジして。



他のやり方を、今しがた思いつきトライしてみました。
砭石サイズが10センチ長の砭石温熱器を2個用意します。
(お詫び:一般的にはこの機材を用意することは難しいため、
 砭石温熱器をお持ちで施術を先生方のためのやり方となります)
左右の顎関節を各々の砭石温熱器で外側翼突筋と咬筋を含めるようにして挟み込むようにし、5分間キープ。
温度はぬるくなく極端な熱すぎはしないほどの温熱で加熱。
この場所に砭石温熱器を置くときただ上に置くのではなく、
一旦、耳の耳珠に砭石温熱器を軽く当たるように設置して、
それからゆっくり前方の咬筋へと皮膚をたぐるずり圧をかけると、尚良し!!

咬筋と外側翼突筋を手技でリリースするときには痛みがでるのですが、
この砭石温熱器を使ったアプローチでは、
そうした痛みがなく、笑っちゃうほど患部の筋肉群が緩みました。
そしてボウエンテクニックライクな手技でアプローチしたときよりも、
患部の柔軟性がいい状態が長かったことにおどろきました。
あらためて砭石がフェイシャルトリートメントに効力を発揮することを実感します。
posted by スズキ at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

砭石温熱器によるマイナスの圧を活かした筋膜リリース、これがボディワイズでの筋膜リリースが進む秘訣です!


筋膜の癒着部分をリリースするには、
(凝りのある筋肉に、直接圧によるマッサージを加える)
というやり方が一般的でしょうか。
患部の癒着部を剥がす際に、骨に押し付けるような圧を(プラスの圧)と呼べば、
骨から引き離す方向へ圧を加える方法を(マイナスの圧)と呼ぶことができます。

マイナスの圧は、凝り部分を骨から遠位へと持ち上げる操作ともいえますが、
深層筋を効率よくリリースが可能な手技方法です。
マイナスの圧を仕掛けると、プラスの圧では患部の炎症を強めてしまいリリースが不可能な部分に対し不快さが大きく減らされた形で対処できます。
巧みにマイナスとプラスの圧を使い分けることで、リリースの幅が飛躍します。
ただハンドマッサージで手指で患部をつまむようなマイナスの圧は、指先の尖度の高い骨の使用により(点で患部をつねる)ことになります。
するとかえって痛みを助長させることとなることがあります。
ですから患部を含めたエリアを骨から遠位に引き離すとき、
(面で患部を挟み込み持ち上げる)のです。

そうした(面で患部を挟み込み持ち上げる)とき、
両手の手のひらの掌部分で挟み込み持ち上げることもできます。
ですがこの部分で持ち上げようとすると、力がどうしても入りづらくなるネックと、力の操作が単調になることでリリースの深さがしょぼくなるネックがあります。
つまり両手の指と指を、西洋のお祈りをするときのような組み方をすると、
手首が固定され自由な幅あるアクションがしづらくなって力が全く出し切れなくなるのです。

なのでマイナスの圧を使うときに、表層筋に対してならばカッピングを使うこともありますが、深層筋に対し効率よくアプローチするときには砭石温熱器を使うことがあります。
砭石温熱器で、固定点を作り出しててこを用いてリリースを図ると、
骨の骨膜に癒着が進んだ患部に対しエフェクティブな非常に高い効果を発揮できます。
砭石以外のホットストーンでつかみ取るようにマイナスの圧を使うよりも、砭石温熱器でなしたほうがアプローチされても痛みが半減するのです。
そうなる秘密には、
砭石を温めたときに発する人体に特別な作用を配る遠赤外線の作用があり、
砭石がこすれたときに発する超音波が炎症ある皮膚に浸潤して炎症する神経の興奮を低減する作用がある。
他にも砭石温熱器には、小ぶりなものや大きなものなど患部に合わせてサイズを変化させてマッチングさせることが可能ですし、
しっかりとした持ち手があるため握りやすくて力が容易に発揮させることができるのです。

ひとつ施術者サイドのネックと言えば、
高度な患部のエリアの特定やその病位の読みが必要です。
それを読み込むことで単純に上に引っ張り上げるだけでは剥がれない凝りが、
スルスルッとペリペリッとサクサクッと剥がれて気血がそこへどっと流れ込むようにする計算されたマイナスの圧のアクションを加えることができるのです。
ただこれがかなうためには体重を使って圧をかけられるプラスの圧よりもマイナスの圧を使うには、引き上げる圧という不安定性が高いアプローチを施術者が自らの体幹を極度に巧みな操作をすることでかなえることができるものです。
単純に私の感覚ではプラスの圧よりマイナスの圧のほうが、
施術者にかかる負担は5倍以上に膨れ上がるのです。
極度な集中力と体力を消耗する手技となりますから、
要所のここはマイナスの圧でいくべきという箇所を慎重に選んでもちいます。


こうしてプラスの圧とマイナスの圧が、適材適所に適用されることで、
通常のマッサージとは違う成果を叩き出せるよう緻密な設計を施しています。



ただし胸鎖乳突筋を親指と人差し指で挟んで引っ張り上げてクリッとするボウエンテクニックの手技用法をお客様にお教えすることはあります。
ご自宅で自身で胸鎖乳突筋の凝りをリリースしていただくように、
これはマイナスの圧がハンドマッサージ的な手技でなされることで、
痛みがでてしまうという一例です。
胸鎖乳突筋を指で挟んで少し引っ張り上げてくりっという刺激を加えるとき。
(ウォッ!!)というびっくりしたような痛みがでることもあります。
指先で挟むという尖度の高いはさみ方をしているため起きる反応です。
これも砭石温熱器でおこなえばさらに効果的なリリースができますし、
クリッとしたときにでる痛みも少なくなります。
ですから私が自分でこの操作をするときには砭石温熱器を使います。
ですが砭石温熱器自体、高価で手に入りづらいものですから、
このやり方をお伝えされたお客様がやる場合には、
(ウォッ!!)というびっくりしたような痛みを感じつつ繰り返してアプローチしていただくことで、
患部の凝りがほどけてやがて痛みなく解く必要も消えるでしょう。
posted by スズキ at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月06日

お腹の奥にも凝り、できるんです。


今日まで日差しが暖かく、明日からぐっと寒くなるそうですね。

昨日は、皇居乾通り一般公開( https://www.kunaicho.go.jp/event/inui-r06aki.html )で見学へ。

多少緊張しつつも、入口が坂下門と確認せずにいたら、
皇居内で働く職人さん方がズラーッと並ぶ列をみつけ、並ぼうとしてしまうという失敗。
インバウンドツアーの外国人は誰一人としてならんでないのが不可解に感じ、
慎重に周囲を見回すと遠方に正解の集合場所を発見。
いい大人が恥ずかしい、、、。


IMG_20241205_085250.jpg
(坂下門前で乾通り一般公開待ちの写真)

紅葉する木々がすがすがしい乾通り、そして東宮御所へ。
いいさんぽができて。幸せでした。

〜〜〜

話は変わりまして。

腹部の最奥に位置する凝りのこと。

筋肉は玉ねぎが、表の皮から一枚ずつむいていくとなかにも葉があるような、
多層構造化しているイメージがあります。
皮膚に近いところに位置するのが表層筋、
皮膚から数センチ下にあり表層筋からさらに奥に入った筋肉が中層筋、
そして骨の骨膜に接する位置にある深層筋。
ざっくりいえばそのような分類ができるでしょう。

表層筋や中層筋などの筋膜リリースが終了し、
最奥の深層筋が容易にさわれるようになってきたお客様。
いままで表層筋や中層筋の不快さばかりに気を取られていました。
すると深層筋について不具合があっても、
その不具合を包み隠して気づけなくしている箇所が多数出てきます。
たとえ深層筋に不具合を多少感じてはみても、
それ以上の強度で不快さを訴える筋肉が表層等にある場合。
すでに深層筋に入る動脈管が圧迫等が生じていればなおさら、
深層筋の筋肉の炎症は脳まで情報が届くことがあまりなくて。
感じていてもさほどではない深層筋の不快さでした。

それが表層筋や中層筋が十分に処理して軟部組織として生きがよくなると、
途端に深層筋の炎症が感じ取れるようになってまいります。
そこまで改善が進み、ようやく気づき始めて、
炎症反応を起こして血流をそこに持っていこうとできるようになったわけです。
ですがこうした深層筋、
やたらに骨と同様の硬度を持つ硬さにまで軟部組織が変質していることがある。
そうなると不用意にこちらにアプローチをかければ、
すでに栄養を受け取れずに老廃物まみれで弱体した硬直した深層筋は脆くて、、
その筋膜や筋繊維は力任せな圧をしいれば断裂が起きやすいのです。

なので、こういった場合は、
オステオパシーの手技でカウンターストレインをつかったり、
マッスルエナジーテクニックをつかう、
またはホットストーン等で温熱刺激により硬化した組織を軟化させ、
そうなったことを確認をしてからアプローチに入るのが常套手段です。
手間暇時間が膨大にかかることなのです。
それも簡単に一回や二回のセッションで取れるかといえば、
そうもいかない点があって。
深層筋は骨格の位置をどこに置くかを決める機能を持つもので、
お客様の姿勢コントロールが正しき状態にあるかどうか。
たとえば、
もしミスアライメント傾向が多く姿勢コントロールのポイントを熟知なさっている場合。
そのときは賭けになるが、お客様に日頃の良好姿勢をお約束いただければときますねとするし、
なかなか良好姿勢を継続しづらかったり、
職業上不良姿勢を強いるなどの時間が多数あれば、
いきなり深々な4割リリースはせずに、2割リリース以下に留めます。
深層筋のリリース量が多くなれば、姿勢形態が急激に変わりますから、
保守的な人体は、そうした急激な変化や変調を受ければ、
急遽新たな部分にガッチガチな筋肉の支柱を創ることでしょう。
こうした施術という外的な介入により作られた支柱ができると、
非常に遡上的にもとに戻せない複雑な凝りになってしまいます。
あとあと、その人の人生を苦しめることになるでしょう。

もしフェルデンクライス・メソッドの先生のように身体操法を熟知しているが
部分的な深層筋の引っ掛かりがアライメント不良を産んでるようなときは、
了解を得られたら深々とした4割リリースをしてもいい。
それが契機となり、驚くほどのスピードで身体が良好な状態へと引き上がった方を私はみています。


ここまでは、これからのはなしの落語の枕のようなものでして。


こうした深層筋のなかでも、
もっとも奥にある深層筋というと。

それは内臓の腹腔内にできた凝りです。


特に女性の場合、
臍下の右側大腰筋部分から大きめな凝りができている人の場合。
最近私も気づいたということですが、
子宮裏手に子宮後屈した子宮の体表の膜組織と腰部側の組織が癒着しているケースがあります。
こうした場合、婦人科系の不調を訴えられる方が割合として多いように感じます。

ただこの部位、本当に子宮や小腸等で覆われた裏手になるため、
しっかりと腹部の表層にある腹直筋や腹横筋、あるいは腹斜筋まで十分リリースし、
同時に腰部の腰方形筋やら多裂筋などを含む起立筋が緩められることで、
患部の状態が察知できるようになりますが。
ですがここをリリースするには鼠径部を含む脚部(内転筋群は必至リリース)の骨化したような凝りなどを除去してからでなければ、
内蔵を不調に陥れることとなるでしょう。

私にとって、この部分はもっとも障りの恐怖が感じます。
だから本音では手を出したくない部分と言って過言ではありません。

ただそれでもここがリリースが徐々に進行することで、
後屈した子宮の腰部腹膜との癒着による固定が癒えていく。
そのことを知っているため、必要なステップを通っていかれてタイミングが合えば、
カクカクシカジカでとお話することがあります。

実際に、子宮裏手に癒着部分があれば、そちらを私がお腹側から触ることで、
本人も凝りがあることは認識できます。


リリースするときにリスクが高すぎると感じた場合には、
私には対処が難しいため他の先生に最適な方がいたらとお勧めすることとなります。
(そのときには私が直接、他の先生を紹介することはありません。
 ここまでの対処をしておられる先生のことを存じ上げませんので。。。)

冷えを生む組織になっていた子宮に順調なる血行が蘇りだし、
お腹の全体的な調子がよくなってくるようなのです。
子宮が後屈して腰部腹膜に癒着すれば、
子宮内を通る血管が折り曲げられることで血行阻害をうけてしまって冷えを生む臓器になってしまうと聞きます。
おおよそ婦人科系のトラブルにもなるようですし、
子宮に接する他の膀胱や大腰筋、小腸等も冷ますのは、
思わしくないことのようです。
なおかつ下腹部に姿勢を安定させるための下丹田への感覚が鈍くさせること。
または腹部の内部に生じている凝りの左右、上下の位置によって中心軸が狂わされます。
そして臓器にできた凝りほど邪気を貯めるところも少ないということも、
リリースする側の施術者には実感できています。
そうしたお腹に宿した邪気、ないほうがいいですよね。

そういったことを、諸々、考慮していくならば、
どうにかもっとスムースかつ簡易に内蔵部の深部にできた凝りを対処できないか。

皇居内を散策しながらも、
色々考えておりました。





posted by スズキ at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月04日

右利きによる胴体のねじれくせを消すには、胴体から動きましょう


右手が利き手という人は、眼の前の財布を右手で持とうとするとき。
右手の屈筋群のみを使うのだと感じている人もいるでしょう。
ですが自然体での動作をなすには、
右手を動かす前に、左手の伸筋群を肘から後方へと引くような動作をします。
つまり右手を前方へ伸ばす動作をするには、左手を後方に引いているのです。
それにより右手ばかりを使うならば、
右手を動作させる前提として左手の伸筋群が凝り始めます。
多くの方々は、無自覚のうちに左手の伸筋群を使うのです。

これが一般的な身体操作の方法だと思います。
私自身も、こうした手の操作による体幹のねじり傾向はありますので、
お客様のことばかりいうことはできないと感じています。
ただ立場上、身体のねじりを無自覚のうちに発生させる原因に気づき、
対策をもって対抗していただけるよう勧めるのが私の役割でもあります。

右利きによる体幹の変位トラブルの対策に挙げられるもの。
〈胴体をもっと意識的に動かしましょう〉です。

以下の映像を、お時間がございますときにご覧いただければうれしいです。

【化勁入門】太極拳レジェンドが実演解説!「相手の力を変化させ受け流す技巧」太我会・遠藤靖彦 Hua jin(Transforming Energy) of Taijiquan Seigen Endo
https://youtu.be/qUGGJBxnbXw?si=dVI2GPJnKEB8PVEW


中国武術を習っておられる方なら練習していることですが、
そうではなければ(纏絲勁)や(化勁)といわれても・・・。
となりそうです。

化勁を実践講習される先生の動きを参照していただければ、
手を操作する技では
手先だけや動くというより胸郭の操作が先んじて起こるのが見て取れるでしょう。

太極拳などの習いたてでは、
多くは手先だけを動かして胴体を固定させる動きでしたが、
徐々に身体の胴体部分が動きの中心として操るべきもので、
手先や足先はそれに付き従うようにする。
決して手先や足先が力んではならず、
かえって力みが抜ければ抜けるほど、
胴体の動きによる力の発勁が相手にダイレクトに伝わりだす。

つまり胴体主導の動きを修練していけば、
胴体に体幹とい中心軸が含まれております。
胴体操作でバランスを意図的に崩したと同時にリバランスを、
そのものの重心が下丹田へ位置すれば起こるでしょう。
胴体を手動で動かしてバランスを崩したときには、
自動で仙骨尾骨がバランサー機能を発揮してくれます。
それによりおきる絶妙なリバランス状態を、
一見すると崩れた姿勢の中で合っても見つけ出してくれるのです。

それが手先を伸ばして胴体が固定される場合には、
肩甲骨を含む手部が胴体と協調関係を持たずに勝手に動きます。
いわゆる小手先の技を使いだします。
こうなった暁に、体幹のねじれを作り出してしまうのです。


胴体を手足の動きの主導とせよといわれても、
ピンとこないかもしれません。
ただやってみて、慣れてみればいままでなぜ身体が疲れやすかったのか。
その理由が、身を持ってわかりだします。


posted by スズキ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 体のイメージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月02日

歯への感覚投入は複雑作用が高くて、ハードル高めです


私が若い頃、
ホセ・シルバ氏開発(シルバマインドコントロール)の講座を受講しました。

ちょっと変わった講座で、
イメージをリアルに思い描くレッスンでは葉っぱを一枚持ってきて、
手の中にある葉の内部に入り込んで観察するようなイメージワークがありました。
脳波でいう通常生活を送るベータ波でそれをおこなえば、(思考)が働きます。
かつて教わった葉の細胞壁や葉脈や色などを基調にして発想した結果が現れます。
思考は観察をリアルにおこなうためのきっかけになるため役立ちます。
ですが思考モードでいつづけるならば、自身の左脳上のデータベース内の記憶を読み取るだけに留まります。

それだけでは、つまらないでしょう。

だから先行して(α波の脳波を条件反射的にだせるテクニック)を教えられており、
思考モードの車輪を走らせつつ、
右脳が持つ臨場感たっぷりな直感に優れたモードも同時に走行させるようにする。

思考モードと直感モードの両輪のちからを駆動させると、
現状から遊離して支離滅裂になることのない臨場感あふれる匂いや温度などの質感を得たイメージが起こります。
葉の内部を空間としてヴィジュアル化することも大事ですが、
臨場感があふれた体験が伴うレベルまで引き上げることが大事。
そうした臨場感を得た体験には、
不思議なほど眼の前の葉の実態に沿った情報があふれてくるといいます。

受講中にはそこを実証するような検証はせずに、
そういうものだといわれました。
なのでそういうものかな、、、という薄さで受け止めていました。

ある意味、実生活にこのスキルを活かせば、
最近流行りの(引き寄せの法則)に近しい体験をしやすくなるということだったと思います。



ですが私が施術をするようになってからが、このときの学びが役立ちました。
思考モードと直感モードの両輪をメビウスの輪に近しいひとつのつながりにしたとき、
施術後の成果が引き上げられるようです。

思考モードでは多くの有用かつうそのないデータの蓄えと検索を高速でおこないます。
直感モードでは服や皮膚の内部の状態を把握しようと触手を伸ばしていきます。
直感モードでえたものも、しょせん、多くの情報を集めた集積の上叩き出されたものだといわれるかもしれません。
多分に、そのようなこともあるように感じます。
ですがそれだけではなくて、より野生や本能に根ざした本質を嗅ぎ分けるような匂いとして、
思考モードや思考モードの延長線を超えたところを嗅ぎ分けるときがでてきます。
それは特別な集中状態に感覚を投入できたときだけあらわれるものですから、
各人ごとに嗅ぎ分ける匂い方は変わるものでしょう。

そうした匂いを嗅ぎ取るプロになると、
頭打ちを前提として作られた教科書の常識を逸脱した成果がみえるようになります。

そうした不可解なモードに入っているときは、
右脳モードが一定量活性すると自我が終焉しはじめてくる。
そうなると施術者自身が思考をベースに上乗せ分を足した成果をだせたとしても、
自分がその手技をしてるのは確かで細心の注意をしつつしているにもかかわらず、
施術結果を最後に身体をチェックするときこうした落とし所に収まったのかと。
なるほど。。。
と他人行儀に感じ入るときがあります。

そうした場合には、自分にとって非常にいい施術ができたとよろこびが膨れ上がる。
内心、うれしくてしかたがないわけです。

教科書の知識で対処できるときならば、こうはいきません。
教科書知識のエビデンス対応できれば、直感モードによる成果の上乗せがないぶん、
施術後の疲労は単純な肉体疲労に留まります。
何度も繰り返しおこなわれてきた手技であれば、
条件反射で私の身体の各所が自動で動くようになっているので。
その対処で済むときは、施術終わりに疲労も残りません。


不思議なことに、私が直感モードをフルに使い感覚投入をした施術のほうが、
後々の変化の定着がスムースなようにお客様の身体から見受けられます。



そうしたこともあり、しっかりと感覚投入という隠し玉を惜しまずに、
施術をするようにがんばっています。



ただ、、、
昨日の施術では。。。
そのお客様方の前々回の施術、なかなかいい感じに直感モードが入って
状態の良好な変化がスムースに定着してくれればと願い期待できる状態に。

(葉)ではなくて、両名お客様ともに(歯)のトラブルを抱えられたお客様でした。

歯のかみ合わせだけは、
ちょっとだけ歯の詰め物がとれたり、
ちょっとだけ今ある歯を削っただけで。

私が想定した状態をはるかに超えた身体のバランスを失調してしまうものでした。
現状の歪みの状態はありえないでしょうという姿勢風景に、目を奪われました。
10日間でここまで身体が歪みを得るのかと、かみ合わせ上のトラブルの恐ろしさを、
お客様本人と同様に私も実感して(ひぇーーー)と大声で叫びたくなるほどびっくり。


数日後にご旅行にいかれるとのことで、
その都合でキャンセルすべきか行けるのかと言う判断をするために、
私の施術をうけたいとのことで急遽予約をいただけたのですが。。。
急激な体調的な不調感が上空から山となって身に注がれるのは。
ほんとうにつらい思いをされたことでしょう。


海外のオステオパシー医師の場合、
口内に指をいれて顎の骨の正中ライン調整などをしますが、
医師ではない私にはそうしたことがゆるされておりません。
本来的にはそうした手技ができる医師が日本にいればと切実に願っております。。
口腔内トラブルがそうした手技で一定の改善例があるからです。。。

ひとつお客様が下顎の後退が観られ、
顎二腹筋を顎の下から自身でゆるめるやり方をお伝えしておきました。
あとは口腔内トラブルがあると、
そちらに強烈に意識が持っていかれることで上実下虚というアンバランスが形成され、
短期間に大きな姿勢バランスを乱し骨の並びを変位させてしまいます。

そのようなときの対処として有効が感じられる方法に、
仙骨の上に砭石のカッサを2枚ほど利用してコルセットで固定するやり方を勧めました。
仙骨の左右や上下、前後の歪みが顎関節がトラブルと起こりますから、
そうした仙腸関節越しの変位トラブルが起きている状態をモニタリングしたいのです。
仙腸関節の変位トラブルがきて、お客様の大きな姿勢バランスの乱れが現れました。
そうした仙腸関節の変位トラブルに対して自動で体幹を捩ったり歪めたりして
急場しのぎの対処をしております。

それは無意識下で進行し、こうした急場しのぎのやり方でも、
自分にしてみれば自分の姿勢や行動を維持するのに寄与しているため、
全身をミスアライメント状態にしても構わないというようにやっつけ仕事をします。
そうするための歯止めが起こるよう、仙腸関節変位トラブルが起きたら違和感を実感できるよう、
仙骨上、仙骨棘の左右に一枚ずつ、砭石のカッサを置いてみましょうと勧めさせていただきました。
仙骨がずれると、あっずれたなと違和感を持って気づいてしまうような異物の装着の意味と、
砭石を皮膚に直に付けることで期待できる仙骨バランスが正常な方向性をえられるよう
熱と音で導く作用を期待してのことです。
私自身が考えたもので、自分の体で実際にやってみて成果がでています。
砭石以外の石でも一定の効果はあるものの、砭石がベストチョイスでした。


結論として、
(葉)の内部への感覚投入は得意ですが、
(歯)の内部への間隔投入はハードルが高い。







posted by スズキ at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする